【犬にダニがつかない方法は?】獣医師が教える5つのダニ対策!

犬にダニがつかない方法

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複数の現役獣医師が監修&執筆しています。

こんな方に最後まで読んでいただきたいです!

・犬にダニがつかなくなる方法を知りたい方
・犬のダニ対策に自信がない方
・キャンプや山歩きによく愛犬を連れて行く方

こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です!

毎年春になると始まるダニの予防シーズン

実は、病院でもらう予防薬以上に
簡単にダニを予防する方法がある
ことを
ご存知でしょうか?

それはダニ取りシートです!

ソファやカーペットに貼るだけで、
勝手にダニを殺してくてます。しかも安い!(笑)

この記事では、犬にダニがつかない方法
ダニ予防薬の種類ダニに噛まれた時の対処法などを詳しく解説します!

ダニ取りシートを持っていない方は、10枚約3,000円で購入可能!
しかもこれでワンシーズン
予防ができます!

この記事を読むとわかること

・犬にダニがつかない5つの予防方法
・犬のダニの予防薬について
・犬にダニがつく寄生経路
・ダニがよく生息している場所

・ダニが原因の犬の感染症
・犬にダニがついているかの調べ方
・犬にダニがついていた時の対処法
・犬にダニがついていた時の治療法と治療代

タップできる目次

犬にダニがつかない5つの予防方法

犬にダニがつかない5つの予防方法
犬にダニがつかない5つの予防方法

・ダニ取りシートを使う
・毎年のダニ予防を徹底する
・草むらや河川の周りに近づかない
・外から帰ったらシャワーをする
・庭や家の周りの草木を減らす

ダニ取りシートを使う

ダニ取りシート

ご自宅でできる最も簡単なダニの予防が
ダニ取りシートの設置です。

ダニの出現期間は3月〜12月ごろで、
この期間毎日散歩の時に気をつけたり、
こまめにシャワーに入れるのは面倒ですよね。

ダニ取りシートはソファや犬のベッドに貼っておけば勝手にダニが死んでくれるので、
貼った後は何もすることはありません。

しかも10枚で3,000円なので、
1回買うとワンシーズン3,000円でダニを予防できます!

メリットデメリット
・価格が安い
・貼るだけでOK
・薬を塗らないので
 安全性が高い
・ダニ以外の蚊などは
 予防できない

私は病院の待合のソファと
自宅のカーペットに貼っています!

愛犬を手軽な方法でダニから守りたい方は
是非ダニ取りシートを試してみてください!

毎年のダニ予防を徹底する

毎年春になると動物病院で
今年も駆虫のシーズンです」と言われたり
張り紙を見かけたことはありませんか?

3月ごろになると、フィラリア (蚊の寄生虫)
ノミ・ダニの予防シーズンが始まります。

ダニ取りシートに加えて、駆虫薬を使用することで
さらにしっかりとダニの予防ができます。

・ダニ取りシート
・毎月の駆虫薬

この2つさえ行なっていれば、
ダニについては何も心配ありません!

草むらや河川の周りに近づかない

ダニは草むらの茂み河川敷などに多く潜んでいます。

理由がない限りは、草むらの茂み河川敷などには
近づかないようにしましょう。

山にも多くダニが棲息しているため、
キャンプなどは特に要注意です!

外から帰ったらシャワーをする

キャンプ、山登り、川遊びなどのレジャーを
楽しんだ後はすぐにシャワーを浴びせましょう。

ダニは体についてから吸血を始めるまで
数時間ほど時間があるので、

帰宅後すぐにシャワーでダニを流せば
吸血されずに済みます。

特に顔周りお腹お尻のあたり
ダニが付着しやすいので
特に入念に洗い流しましょう!

庭や家の周りの草木を減らす

庭や家の周りに雑草が生い茂っている場合は
しっかりと除草しましょう。

ダニは草木とセットで棲息しているので
ダニのすみかを減らせば、それだけでダニに寄生されるリスクは小さくなります。

野良猫はほぼ100%ダニを持っているので、
野良猫はなるべく自宅に近づけないように
してください。

犬のダニの予防薬について

犬のダニの予防薬について
犬のダニの予防薬について

・ペットのダニ予防薬は大きく分けて4種類
・病院で買うと1ヶ月2,000円~3,000円程度
・予防シーズンは3月から12月まで

ペットのダニ予防薬は大きく分けて4種類

動物病院で販売されている
ペットのダニ予防薬は大きく分けて4種類あります。

①ノミダニ予防薬 (垂らすタイプ)
②ノミダニ予防薬 (食べるタイプ)
③ノミダニ+寄生虫予防薬 (垂らすタイプ)
④ノミダニ+寄生虫予防薬 (食べるタイプ)

ダニ予防薬には、ノミとダニだけを予防するもの
ノミダニに加えてフィラリアや回虫などもまとめて
予防するオールインワンタイプがあります。

さらに、薬剤のタイプとして
皮膚に垂らす液体タイプ錠剤タイプがあります。

薬が飲めない子には液体タイプを処方しますし、
生活スタイルによって最も適した予防薬を
選択します。

最もおすすめの予防法は
④ノミダニ+寄生虫予防薬 (食べるタイプ)を基本的に毎月使用する。
山や川に出かけるときは
さらに①ノミダニ予防薬 (垂らすタイプ)
を追加する方法です。

病院で買うと1ヶ月2,000〜3,000円程度

体重や予防薬の種類にもよりますが、
ダニ予防薬の価格は1ヶ月2,000〜3,000円程度です。

・食べるタイプ>垂らすタイプ
・オールインワン>ノミダニ単独

垂らすタイプよりも食べるタイプが、
ノミダニ単独予防薬よりもオールインワン
の方が
値段は高くなる傾向にあります。

最近ではネットやホームセンターでも
市販の予防薬を購入できますが
動物病院で処方される予防薬の方が効果は高いです。

その分、値段は低めなので
かかりつけの獣医師とよく相談して
どちらで購入するか決めましょう。

獣医師的には、
効果の高い動物病院の処方薬を
購入することをお勧めします。

予防シーズンは3月から12月まで

ダニの予防シーズンは春や夏だけではありません。
予防シーズンは3月から12月までとなっています。

ダニの活動が完全に収まる12月までは
毎月の予防を徹底しましょう!

最近は地球温暖化で冬場にもダニが生きていることがあり、東京で11月にダニに寄生された症例
経験しているので要注意です。

犬にダニがつく寄生経路

犬にダニがつく寄生経路
犬にダニがつく寄生経路

・家の中に潜むダニが寄生する
・散歩の時に草むらなどからダニが寄生する
・同居の犬や猫からダニがうつる

家の中に潜むダニが寄生する

ダニといえば草むらに多く棲息している
イメージがありますが、実は自宅の中で繁殖して
寄生するパターンが多いです。

特にペットと暮らしている方は
家の中でダニが潜んでいることが多いので
必ずダニ対策を行いましょう。

最もおすすめなのが、ダニ取りシートを貼ること。

ダニ取りシートでなら、家の中で殺虫剤を撒いたり
こまめに掃除をする必要はありません!

一度貼るとワンシーズンはそのまま使用できるので
掃除が面倒な方には特におすすめです。

動物病院の待合室と自宅で
ダニ取りシートを愛用しています!
安全性も高いので安心です。

散歩の時に草むらなどからダニが寄生する

散歩の時に草むらや茂みに入る癖があると
その時にダニが寄生することもあります。

特に田舎に住んでいる方は笹藪河川敷
注意しましょう。

できる限り草むらや茂みの中には
入らない方が無難です。

他の犬や猫からダニがうつる

他の犬とよく遊んだり野良猫が家に出入りしている方は、他の犬や猫からダニがうつることがあります。

・ドッグランに行く時は駆虫薬を使用する
・野良猫との接触は控える
・動物を保護するときは動物病院で検査を
 してから引き取る

これらを徹底するだけで、ダニの感染リスクを
グッと減らすことができますよ!

ダニがよく生息している場所

ダニがよく生息している場所
ダニがよく生息している場所

・草木が生い茂っている場所
・家の中や庭などの人の生活圏内

草木が生い茂っている場所

ダニは草木が生い茂った雑木林河川敷などに
よく生息しています。

葉っぱの裏に隠れており、犬や人が近くを通ると
ピョンと飛び乗ってきます。

よくキャンプや川遊びに行く方は
特に注意が必要です!

家の中や庭などの人の生活圏内

ダニといえば自然豊かな場所だけに生息している
イメージがありますが、実は家の中庭など
人の生活圏内にも多く生息しています。

ダニが家の中で繁殖したこともあるため
家の中でもダニ対策は必須です!

私は自宅と動物病院でダニ取りシート
愛用しており、ソファやクッションに貼るだけで
ダニ対策ができる
のでとても重宝しています!

壁の隙間やソファなど掃除がしづらい
場所でも、ダニ取りシートを貼るだけで
簡単のダニを予防することができます!

小さいお子様やペットがいるご家庭では
殺虫剤を使用することができないため、
ダニ取りシートが大活躍します!

実際のダニ取りシート使用時の様子

1パック10枚入りで2,980円と、コスパ抜群のため
犬飼のい方には一度とは試していただきたい商品です!

ダニが原因の犬の感染症

ダニが原因の犬の感染症
ダニが原因の犬の感染症

・重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)
・ライム病
・バベシア症
・Q熱

重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)

ダニが原因の犬の感染症の中で最も危険なものが
重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)です。

SFTSはダニがSFTSウイルスを媒介することで
感染し、発熱・血小板減少・白血球減少などの
重篤な症状が現れます。

人が感染すると致死率30%ほどであり、
有効な治療法はありません。
日本では西日本を中心に発生しています。

ダニに寄生された野生動物や野良猫も感染している
ことがあり、接触には十分注意が必要です。

ライム病

ライム病はダニがライム病ボレリアを媒介することで
感染し、発熱・リンパ節の腫れ・神経症状・皮膚炎などの症状が現れます。

犬では目立った症状が見られないことも多いですが、人に感染すると重い症状が見られます。

北米やヨーロッパでの発生が多いですが、
国内では北海道や長野で多く発生しています。

シカやイノシシ、ネズミ、野鳥などが感染している
ため、田舎に地域に住んでいる方は
特にダニ対策が必要となります。

抗生剤がよく効くため、
適切に治療すれば大丈夫です!

バベシア症

バベシア症はダニがバベシア原虫を媒介することで
感染し、発熱・溶血性貧血・血小板減少などの
症状が現れます。

バベシア原虫が血液中の赤血球に寄生して
赤血球が破壊されて貧血になってしまいます。

西日本、関東、沖縄などで発生しており、
幼犬や老犬では特に致死率が高いため要注意です。

Q熱

Q熱はダニがコクシエラという細菌を媒介することで
感染し、発熱・リンパ節の腫れ・流産などの症状が
現れます。

犬では目立った症状が見られませんが、
人ではインフルエンザの様な症状心内膜炎などの
症状が現れて高い致死率になります。

これら4つ以外にも、ダニは様々な病気の原因になるため、毎年の予防は欠かせません。

・ダニ麻痺
・エールリヒア症
・日本紅斑熱

犬にダニがついているかの調べ方

犬にダニがついているかの調べ方
犬にダニがついているかの調べ方

・顔周りやお腹周りを注意深く観察する
・毛を掻き分けながら体をゆっくりと撫でる
・ノミ取り櫛を使う

顔周りやお腹周りを注意深く観察する

ダニが寄生しやすい場所は、毛が薄くて
皮膚が剥き出しになっているところです。

犬でいうと、顔周り (特に鼻や目の周辺)お腹周り
です。

散歩から帰ったら、顔周りやお腹周りを
特に重点的にチェックしてください!

毛を掻き分けながら皮膚を触る

いつものお散歩から帰った後は、
顔周り (特に鼻や目の周辺)お腹周り
サッと確認する程度でOKですが、

キャンプや川遊びなどの後
もう少ししっかりとダニをチェックしましょう。

全身の毛を掻き分けながら、
皮膚を撫でるように触ってダニを探してください。

ダニが寄生していれば、皮膚に小豆サイズの
何か触れるものがあるはずです。

ホクロと間違えやすいのですが、
スマホのライトで照らすとダニかどうか分かります。

ノミ取り櫛を使う

「全身の毛を掻き分けてチェックするなんて
面倒くさい!」という方は
ノミ取り櫛を使ってください。

ノミ取り櫛:節目が非常に細かくなっているため、ノミやダニがついていると引っかかって取ることができます。
動物病院には必ず用意されています。

ノミ取り櫛で全身をブラッシングすれば
毛流れも整う上に、ダニを簡単に見つけることが
できますよ!

犬にダニがついていた時の対処法

犬にダニがついていた時の対処法
犬にダニがついていた時の対処法

・絶対に無理に取らない&潰さない
・ワセリンを使うのが正解
・お酢やアルコールを塗るのはNG!

絶対に無理に取らない&潰さない

犬の皮膚に食いついたダニは、
しばらくすると「セメント様物質」という成分で
犬の皮膚と一体化します。

ダニを取ろうと無理に引っ張ると、
ダニの顎が皮膚に残って”しこり”に
なります。
潰すこともダニ体内の細菌やウイルスが
犬の身体に注入されるのでNGです。

犬の皮膚についたダニに力を入れて
つまんだり剥がすのは絶対にやめましょう。

ワセリンを使うのが正解!

犬の皮膚にダニを見つけたら
優しくつまんで払いのけてください。

この時ダニがポロッと取れたら
まだ噛まれていないということ。

すぐにダニに殺虫剤をかけて捨てましょう。

ダニが取れない場合は
既にダニが吸血を始めている可能性が高いため
ワセリン法を試してみましょう!

ワセリン法は以下の手順で行います。

STEP
たっぷりのワセリンで、
噛まれたところをダニごと覆う。
STEP
そのまま30分ほど放置する。
STEP
ダニをワセリンごと
ガーゼで拭き取る。 

ダニリムーバーを使うとさらに簡単に取れます。

ワセリン法は福岡県薬剤師会の公式HPでも紹介されるほど信頼性のある方法です。

お酢やアルコールを塗るのはNG!

獣医師ではない方が書いた記事の中で、
お酢アルコールを使ってダニを取る方法が
紹介されています。

お酢やアルコールを使うと
ダニが取れることは確かにありますが、
皮膚や粘膜への刺激作用があるため

非常に危険です。
絶対に真似をしないでください。

ご自宅で試す場合は必ず、
無害なワセリン法から始めましょう。

ワセリン法でダメなら動物病院へ!

ワセリン法で取れなかった場合は、
すぐに動物病院を受診しましょう。

ダニは一度皮膚に食いつくと、
吸血中は絶対に自然には取れません。

吸血が終わりお腹いっぱいなると
自然にポロっと取れますが、
長いと1週間以上くっついていることもあります。

万が一ダニが病原体を持っていた場合、長時間くっついているほど
感染確率が高くなります。

犬にダニがついていた時の治療

犬にダニがついていた時の治療
犬にダニがついていた時の治療

・皮膚を切開してダニを取り除く
・感染症予防で抗生剤を処方する
・治療費は約5,000〜10,000円ほど

皮膚を切開してダニを取り除く

ダニが皮膚に食いついてから時間が経つと、
殺虫剤を塗ったりピンセットでつまんでも
綺麗に取り除くことは困難
です。

無理にダニを引っこ抜くと、ダニの顎の部分が
皮膚に残ってしまってしこりの原因になります。

そのため、動物病院では皮膚を軽くメスで切開して
ダニを取り除き、その後皮膚を縫う処置を行います。

感染症予防で抗生剤を処方する

メスで切開してダニを取り除いた後は
ダニ由来の感染症を予防するため
3~4日ほど抗生剤を処方します。

症状がなくても処方された抗生剤は
獣医師の指示通りに飲み切ってください。

治療費は約5,000〜10,000円ほど

ダニに噛まれて動物病院を受診した際の治療費は
おおよそ約5,000〜10,000円ほどです。

加入しているペット保険の内容によっては
ペット保険が使えることもあるので、
詳しくは動物病院スタッフにご相談ください!

まとめ

犬にダニがつかない方法

いかがでしたでしょうか。

ダニは予防しないと思わぬ病気の原因になるため、
日頃からダニ対策を行うことが大切です。

ダニ取りシートと毎月の駆虫は
絶対にお忘れなく!

本記事の重要ポイントをまとめました。

・ダニの予防はダニ取りシート
毎月の駆虫薬でほぼ完全に予防可能

・おすすめのダニ駆虫薬は
 オールインワンの飲み薬タイプ

・ダニ予防のシーズンは3月〜12月


・噛まれていたら無理に取ろうとしない

ダニに関するその他の記事はこちら!

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

ペットに関する悩みや獣医師への疑問・質問はご自由にコメント欄に投稿してください。
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