こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です!
暑い日が徐々に増えてきて、犬と川遊びに行こうと思っている方も多いのではないでしょうか?
愛犬との川遊びは楽しいレジャーですが、たくさんの注意点があります。
そこで本記事では、犬の川遊びの注意点や必須の持ち物、気をつけたい病気、地域別のおすすめスポットなどを 詳しく紹介します!
この記事では以下のような疑問を解決します。
・犬の川遊びで注意することは?
・犬の川遊びで持っていくべき持ち物は?
・気をつけたい病気は?
・地域別の川遊びのおすすめスポットは?
犬の川遊びで注意すること5選
愛犬の川遊びを安全に行う責任は飼い主様にあります。
川遊びは初めてという方に向けて、川遊びの注意点やマナーをしっかり解説します。
犬の川遊びがOKな場所か確認する
大前提として、川遊びが許可されている川のみで遊ばせましょう。
川によっては動物を入水させることが禁止されているため、事前に市役所のHPや近くの看板の注意書きなどをよく読むようにしてください。
周りの人に配慮してマナーを守る
川には、親子連れや動物アレルギーを持っている方、動物が苦手な方などが遊ばれている可能性があります。
川で遊ぶ際は、近くに人がいない場所を選ぶか、
近くに人がいる場合は「犬を遊ばせても良いですか?」と確認することがマナーです。
*近くに人がいる川で犬を遊ばせる場合は、リードをつけて遊ばせる方が無難です。
犬が流されないよう常に監視する
川遊びにはいくつかの危険が伴いますが、
最も注意したいことは犬が溺れたり流されてしまうことです。
上記の注意点を守って、川遊びを楽しみましょう!
川遊びのあとはしっかり乾かす
川遊びの後は、しっかりと水気を拭いてあげることが大切です。
特にゴールデンなどの長毛種を濡れたままにしておくと、皮膚が常に湿った状態となり皮膚炎に発展する可能性があります。
帰宅するまではタオルドライで十分ですが、
帰宅してからはしっかりとドライヤーで乾かすようにしましょう。
8種以上のワクチンを接種すると安心
犬を川遊びに連れて行く際は、8種もしくは10種の混合ワクチンを接種しておくと安心です。
8種や10種のワクチンには、レプトスピラ症という病気を予防する効果があります。
レプトスピラ症は汚染された泥や水から感染するため、川遊びの時は注意が必要です。
川遊びに行く前にかかりつけ医とご相談ください。
犬の川遊びで持っていくべき持ち物
犬の川遊びには、普段のお散歩で使用する持ち物以外にも必要なものがたくさんあります。
ここでは、川遊びに必須の持ち物とあると便利なものの2種類に分けてご紹介します!
必須の持ち物
犬の川遊びで必須の持ち物は以下の通りです。
タオルはアイリスオーヤマの犬用の超吸水タオルがおすすめです。
吸水性が非常に高く、水を吸っても絞ればまた水分を吸収してくれます。
値段も安いため、2〜3枚持っておくと安心です。
あると便利な持ち物
犬の川遊びであると便利な持ち物は以下の通りです
特に犬用ライフジャケットは万が一犬が溺れた時に
命を救う手段となるので準備することを強くおすすめします。
以下に、私が犬と川遊びに行く際に実際に使用しているものを紹介しています。
気になるものがありましたらぜひチェックしてみてください!
特にGoProの値段は年々高くなっていますが
これ1台で愛犬の成長や遊ぶ様子を記録できます。
愛犬が亡くなってしまった後に写真だけではなく映像が残っていると
愛犬のことをより鮮明に思い出すことができます。
1台は持っておくことをオススメします!
犬の川遊びで気をつけたい3つの病気
川遊びは楽しいレジャーですが、いくつかの病気に感染するリスクがあります。
特に気をつけたい感染症を3つご紹介します!
レプトスピラ症
レプトスピラ症は、レプトスピラという細菌が原因の感染症です。
レプトスピラ菌は、ネズミのおしっこに生息しており
ネズミのおしっこに汚染された土や水に接触することで感染してしまいます。
川遊びの後に上記の症状が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
*受診の際は、川遊びに行ったことを獣医師に伝えてください。
破傷風
犬での発生は珍しいですが、破傷風にも気をつけましょう。
破傷風とは、土の中に生息する破傷風菌が原因の感染症です。
人とは異なり、犬には破傷風ワクチンが存在しないため破傷風菌に接触しないことが重要です。
破傷風菌は皮膚の傷口から侵入するため、
皮膚に傷がある場合は治るまで川遊びは控えるようお願いします。
川遊びの後に上記の症状が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
*受診の際は、川遊びに行ったことを獣医師に伝えてください。
蚊やダニ由来の病気
川や森には、蚊やダニといった犬の血を吸う虫が多く生息しています。
蚊やダニに刺されると、フィラリアやSFTSといった様々な病気に感染する恐れがあります。
川遊びの前には、動物病院で蚊やダニの予防薬を処方してもらうようにしてください。
(*市販の予防薬の効果は著しく低いためオススメしません。)
地域別の川遊びのおすすめスポット6選
私が実際に行ったことがあるオススメの川遊びスポットを6つご紹介します!
関東圏のおすすめスポット
秋川渓谷 (東京)
都心から車で約1時間の場所にある秋川渓谷は、電車でもアクセス可能で好立地にあるのが大きなポイントです。
川遊びだけではなく、ハイキング・BBQ・キャンプなど様々なレジャーを愛犬と楽しめますよ!
住所 | 〒190-0151 東京都あきる野市小和田234 |
TEL | 042-558-1111 |
URL | http://www.akirunokanko.com/ |
養老渓谷 (千葉)
房総半島の有名な温泉郷である養老渓谷は、遊歩道がしっかりと整備されており、
渓流釣りやハイキング、バーベキューなど、手軽にアウトドアレジャーが楽しめます。
川や滝つぼで遊んでいる方をよく見かけますよ。
個人的にはイチオシのスポットです!
*ダニがいるため注意してくださいね。
住所 | 〒290-0535 千葉県市原市朝生原181 |
TEL | 0436-96-0055 |
URL | http://www.youroukeikoku.com/ |
道の駅かつら (茨城)
道の駅かつらの那珂川は川の流れが穏やかなため、川遊び初心者の方にオススメのスポットです。
一部の場所では、水深が少し深めになっており
大型犬がしっかりと遊ぶことできます。
大型犬を犬で遊ばせてあげたい方はぜひ一度足を運んでみてください!
住所 | 〒311-4341 茨城県東茨城群城里町大字御前山37 |
TEL | 029-289-2334 |
URL | https://www.m-katsura.com/ |
関西圏のおすすめスポット
箕面西公園 (大阪)
大阪府の閑静な住宅街である箕面市にあり、電車で行けるという好立地な公園です。
無料で利用できる穴場スポットでもあります。
箕面川は流れも穏やかで、水深も浅いため
小型犬でも安心して川遊びをすることができます。
運が良ければ野生のサルを見ることができますよ!
住所 | 〒562-0041 大阪府箕面市桜2丁目 |
TEL | 072-723-2121 |
URL | https://www.city.minoh.lg.jp/midori/kouennsyoukai/mionoonisi_1.html |
山村都市交流の森 (京都)
山村都市交流の森では、上桂川で川遊びをすることができます。
水が本当に綺麗で、流れも緩やかなので犬の川遊びには最適です。
アユ釣りもできるので、釣り好きな方はぜひ愛犬と一緒に遊びに行ってみてください!
住所 | 〒601-1103 京都市左京区花脊八桝町250 |
TEL | 075-746-0439 |
URL | http://dobanzy.com/index.html |
円満地公園オートキャンプ場 (和歌山)
円満地公園オートキャンプ場は、太田川に隣接する自然豊かなキャンプ場です。
一部のコテージはペット入室OKなので、犬と宿泊したい方はぜひ確認してみてください。
かなり広めのドッグランもあるためかなりオススメです!
住所 | 〒649-5461 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大野216 |
TEL | 0735-56-0771 |
URL | http://www.zc.ztv.ne.jp/enmanji/index.htm |
犬が川遊びをする3つのメリット
犬と飼い主の両方が楽しめる川遊びですが、たくさんのメリットがあります。
ここでは、犬が川遊びをする主なメリットを3つご紹介します。
犬のストレス解消
犬にとって、川遊びはとても良質なストレス解消法です。
犬の祖先であるオオカミは大自然の中を走り回っていて、もちろん川でも遊んでいました。
都会では味わえない新鮮な空気や川の水の冷たさ、川の流れなどは
犬にとって本能が刺激され、ストレスを発散することができます。
特にラブラドールやゴールデンなどのレトリーバー系は元々は川で水鳥を狩る犬種のため、川遊びが大好きな場合が多いです。
肥満予防
川遊びは犬の肥満予防に最適なレジャーです。
川遊びは、普段の生活では使わない筋肉を使うため、犬と飼い主の両方が楽しみながらダイエットをすることができます。
愛犬の肥満に悩む方は、この夏ぜひ川遊びに挑戦してみてください!
愛犬との絆が深まる
犬の川遊びといった非日常を体験することは、
愛犬との絆が深まる絶好のタイミングです。
犬も飼い主様が喜ぶ表情を見ています。
犬と人の双方が楽しめる時間を大切にしてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は犬の川遊びについて紹介しました。
川遊びに必須なリードやハーネスは以下の記事で紹介しています。
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以下の記事では、獣医師が選ぶおすすめのドッグフードやキャットフードを
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この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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