【犬にアイスは絶対ダメ!】理由と食べた時の対処法【獣医師解説】

アイスクリームを食べる犬
アイスクリームを食べる犬
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犬に人間用のアイスは絶対ダメ!

アイスクリームの画像

結論から言うと、犬に人用のアイスをあげてはいけません!

肥満やアレルギーの原因となったり、犬にとって有害な物質が含まれている可能性があるからです。

犬におねだりされても絶対にあげないようにしてください。

犬に人間用のアイスはあげてはいけない3つの理由

アイスクリームを持つ女性

犬に人間用のアイスはあげてはいけない理由は数多くありますが、
中でも犬の健康に大きな影響を与える3つの理由をご紹介します。

肥満の原因となる

一つ目はアイスのカロリーが犬にとって高すぎて肥満の原因になるからです。

ハーゲンダッツのような市販のカップアイスは一つで200〜300Kcalです。
これは小型犬の1日の必要カロリーに相当する数値です。

カップアイス一口でも犬にとっては大きなカロリー源となるため
少量でも与えないように注意してください。

中毒物質が含まれている

ブドウやチョコレートに含まれる物質は犬に致死的な影響を与えることがあります。

それ以外にも、アイスなどの乳製品全般に含まれるカゼインタンパク質乳糖
下痢の原因となります。

アレルギー症状を引き起こす可能性がある

アイスに含まれる人工的な保存料や着色料はアレルギーの原因となることが知られています。

食物アレルギーを持つ犬は症状が悪化する可能性があるため
特に注意してください。

犬が人間用のアイスを食べた時の主な症状

一般的なアイスクリームを少量食べた程度では何らかの症状が出る可能性は低いです。

しかし、アレルギー物質やチョコレート、ブドウなどの成分が含まれていた場合は
重篤な症状が出る場合があるので注意しましょう。

下痢・嘔吐

犬はアイスに含まれる乳糖を分解する酵素を持たないため下痢や嘔吐をしてしまいます。

また、食物アレルギーにより下痢・嘔吐を発症する場合もあります。

皮膚のかゆみ

アイスを食べたことで食物アレルギーを発症し、
皮膚炎などの皮膚症状を引き起こすケースは非常に多いです。

食物アレルギーを持つ犬にアイスクリームは絶対NG!

痙攣、震え

チョコレートやブドウに含まれる中毒成分は
痙攣や震えなどの神経症状を引き起こします。

チョコレートアイスやブドウアイスは本当に危険・・・

犬が人間用のアイスを食べた時の対処法

アイスクリームを食べる人

では犬が人用のアイスを食べてしまった場合はどうしたら良いのでしょうか?

アイスの成分表示を確認する

まずは犬が食べたアイスの成分表示を確認してください。

一般的なミルクアイスやバニラアイスであればすぐに病院へ行く必要はありません。
ご自宅で注意深く愛犬の様子をよく観察してください。

ブドウやチョコレート、マカデミアナッツ、キシリトールなどが含まれていた場合は
食べた量が少なくてもすぐに動物病院を受診してください。

アレルギーや中毒症状が出たらすぐに病院へ

皮膚のかゆみや、下痢といったアレルギー症状や、嘔吐・痙攣などの
中毒症状が出たらすぐに動物病院を受診してください。

動物病院を受診する際は食べたものがわかるよう製品のパッケージを持参し、
食べた時間と量を獣医師に伝えましょう。

飼い主様の自己判断で吐かせることは危険です。

特に子犬や老犬は注意しよう

ゴールデンレトリバーの子犬

とくに注意したいのが、子犬やシニア犬がアイスを食べてしまうケースです。

消化器官が未発達な子犬と、消化機能が衰えつつあるシニア犬は少量のアイスを食べただけで
下痢や嘔吐などの症状が出やすくなります。

さらに、子犬や老犬は1日に食べるドッグフードの量が少ないため、
アイスを食べるとその分のドッグフードを食べなくなってしまいます。

子犬や老犬は十分な栄養摂取をすることが必要なので
絶対に人用のアイスをあげないようにしてください!

犬が人間用のアイスを欲しがる時の対処法

全身に氷がついた犬

飼い主様がアイスを食べていたら犬が欲しそうにおねだりしてきますよね。

ここで根負けして人のアイスを犬にあげてはいけません。

人のアイスではなく、別のものをあげて犬を満足させましょう♪

代わりに氷をあげる

小さく砕いた氷を少量あげることは問題ありません。

大きサイズだと、喉に氷が一時的に引っかかることがあるため
必ず小さく砕いてあげてくださいね。

氷の食べ過ぎは消化不良の原因になるため
1日に2〜3個までにしてください。

犬専用のアイスも販売されている

犬の健康に配慮して、犬が食べても大丈夫なように作られた犬専用アイスも販売されています。

カロリーが比較的高いためあげすぎは良くありませんが、
たまにのご褒美としてあげてみるのはいかがでしょうか?

犬がアイスを盗み食いしないための予防策

猫と向かい合う犬

家族の見ていない隙に犬がアイスを盗み食いすることがあります。

犬がアイスを盗み食いしないための予防策を2つご紹介します!

家族の食事中は犬から目を離さない

当たり前のことですが、家族の食事中は犬から目を離さないようにしてください。

テーブルに残ったデザートや食事を犬が盗み食いしてしまう可能性は十分あります。

基本的に人の食べ物は食べさせないようにしましょう。

冷蔵庫を犬が開けないよう工夫する

冷蔵庫の扉を犬が勝手に開けてしまう場合があるので、
留守番中の時などはドアロックを使用することをオススメします!

犬のオススメ暑さ対策グッズ3選

気温が上昇している時の温度計

夏場の暑さ対策に効果的なグッズを3つご紹介します!

エアコンと違って消費電力が少ないので
電気代の節約にもなります♪

扇風機

エアコンと同時に扇風機も使用すると、
空気の対流が生まれて効率的に部屋の温度を下げることができます。

効率的な冷却によって、電気代の節約効果も見込めます。

犬が扇風機に近づいてファンで怪我をするリスクもあるため、
扇風機を使用する際はファンの付いていないタイプをおすすめします。

犬用ひんやりマット

犬用のひんやりマットを使用することで、
体全体がゆっくりと冷却されて快適に過ごすことが可能です。

小型〜中型犬はこれを1枚、大型犬は2枚ほど用意しておくと安心です。

2,000~3,000円程度で購入できる手頃なアイテムですので、
これからの暑い夏にはぜひ用意して頂きたい商品です。

遮光カーテン

太陽の光で直接部屋が暖められることが
室温が上がる主な原因です。

そのため、南向きの部屋や大きな窓を持つ部屋は
遮光カーテンの利用をおすすめします。

夏の暑さ対策や熱中用対策は以下の記事で詳しく解説しています。

こちらもぜひ読んでみてください!

まとめ

果物のアイスクリームの画像

いかがでしたでしょうか?

今回は、犬にアイスをあげてはいけない理由について紹介しました。

以下の記事では、獣医師おすすめのドッグフードおもちゃサプリを紹介しているので、
こちらの記事もぜひ合わせて読んでみてください!

犬と猫の超人気おやつ:チュールについても丁寧に解説しています。
興味のある方は以下のリンクからどうぞ!

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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