【獣医師解説】市販のおすすめキャットフード5選【2023年】

キャットフードを食べる猫
キャットフードを食べる猫

こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です!

皆さんはキャットフード選びで迷った経験はありませんか?
日々の診察でキャットフードに関する以下のような
質問をよく頂きます。

・猫におすすめの市販のキャットフードは?
・安くて質の良いキャットフードは?
・キャットフードを選ぶ時のポイントは?
・市販のキャットフードと療法食の違いは?
・キャットフードの1日の目安量は?
・肥満、下痢、便秘などに有効なキャットフードは?

そこで、この記事では現役獣医師で猫と暮らしている私が
キャットフードに関する全ての疑問を解説します。
猫と暮らす方は必見の内容です

合わせて商品のリンクも貼っておきますので
気になった方は是非チェックしてみてください!

この記事を読むと分かること

・おすすめの市販のキャットフード5選
・安くて品質の良いキャットフード
・キャットフードを選ぶ時のポイント
・キャットフードの1日の目安量は?
・市販のキャットフードと療法食の違い
・肥満、下痢、便秘に有効なキャットフードは?

目次

おすすめの市販のキャットフード5選

キャットフードを食べる猫

カナガン キャットフード チキン

カナガンのキャットフード

カナガン キャットフード チキン」は良質な鶏肉を主成分とするキャットフードです。

人工的な香料や着色料を使用しておらず、
猫の食いつきを良くするために考慮されています

FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)の製造基準をクリアしており、
品質・栄養バランス共に最高レベルのキャットフードです。

その分、値段が100g当たりの342円とやや割高な
印象です。

価格(税込)1.5kg :5,412円
100g当たりの価格360円
対象年齢全年齢
主な原材料乾燥チキン 35.5%、チキン生肉 25%、サツマイモ、ジャガイモ、チキンオイル 4.2%、乾燥卵 4%、チキングレイビー 2.3%、サーモンオイル 1.2%
成分タンパク質 34%以上、脂質 16.7%以上、粗繊維3.25%以下、灰分 10.7%以下、水分 8%以下、オメガ6脂肪酸 2.99%、オメガ3脂肪酸 0.82%、カルシウム1.58%、リン 1.1%
穀物無配合(グレインフリー)
100g当たりのカロリー405kcal
原産国イギリス

ピュリナワン グレインフリー チキン

ピュリナワンのキャットフード

ピュリナワン グレインフリー チキン」は有名コーヒーブランドの「ネスカフェ」を
販売する「ネスレ」が手掛けるキャットフードです。

1袋が400gの別包装になっているので、常に新鮮なキャットフードを食べることができます。

良質なチキンを使用する一方で、低価格なえんどう豆やキャッサバを用いることで
100g当たり90円という高品質で低価格なキャットフードとなっています。

対象年齢が1歳以上と全年齢対応ではないため、
子猫には与えることができません。
ご注意ください。

価格(税込)1.6kg :1,440円
100g当たりの価格90円
対象年齢1歳以上
主な原材料チキン、チキンミール、えんどう豆でんぷん、キャッサバ粉、大豆たんぱく、牛脂、脱脂大豆、えんどう豆たんぱく、卵、キャノーラミール
成分たんぱく質 35 %以上、脂質 14 %以上、粗繊維 2 %以下、灰分 9 %以下、水分 12 %以下、カルシウム 1.0 %、リン 0.9 %、マグネシウム 0.12 %、タウリン 0.15 %
穀物無配合(グレインフリー)
100g当たりのカロリー413kcal
原産国アメリカ

ニュートロ ナチュラルチョイススペシャルケア

ニュートロのキャットフード

ニュートロ ナチュラルチョイス スペシャルケア」は、チキンを主な原材料とし、高タンパク高脂質が大きな特徴です。

猫のキャットフードの中でも特に高嗜好性なため、
偏食な猫や食欲がない猫には特におすすめです。

価格(税込)2.0kg :3,770円
100g当たりの価格185円
対象年齢1歳以上
主な原材料チキン、チキンミール、エンドウタンパク、ポテトスターチ、鶏脂 、乾燥ポテト、エンドウマメ、フィッシュミール、アルファルファミール、ビートパルプ、ポテトタンパク、タンパク加水分解物、大豆油、ユッカ抽出物
成分タンパク質 33.0% 以上、脂質 16.0% 以上、粗繊維4.0% 以下、灰分 8.5% 以下、水分 10.0% 以下
カルシウム 0.9% 以上、ビタミンE 250IU/kg 以上、
タウリン 0.18% 以上、セレン 0.35mg/kg 以上、
オメガ6脂肪酸 3.0% 以上
穀物無配合(グレインフリー)
100g当たりのカロリー380kcal
原産国アメリカ

GRANDS(グランツ)チキン&サーモン

グランツのキャットフード

GRANDS(グランツ)チキン&サーモン」は、チキンとサーモンを7割以上配合した商品で、
猫の食いつきも非常に良いです。

100g当たりの価格185円とやや高めな値段設定ですが、非常に質が良く、私が自宅で飼っている猫にはGRANDSのキャットフードをあげています。

価格(税込)2.0kg :3,770円
100g当たりの価格185円
対象年齢全年齢
主な原材料脱水チキン 30%、フレッシュチキン 15%、脱水サーモン 14%、チキンファット 10%、チキンプロテイン 2%、サーモンオイル 0.8%、さつまいも、じゃがいも、エンドウ豆、チコリ、マンナンオリゴ糖
成分粗タンパク質 36%、脂質 17%、粗繊維 4.5%、粗灰分 8.5%、水分 1 0%、オメガ6脂肪酸 0.7%、オメガ3脂肪酸 0.5%、リン 1.1%、マグネシウム 0.09%
穀物無配合(グレインフリー)
100g当たりのカロリー361kcal
原産国フランス

モグニャン キャットフード 白身魚

モグニャンのキャットフード

モグニャン キャットフード 白身魚」は、高タンパク・低脂肪な白身魚を65%使用しています。

粒の大きさは猫に配慮した小さめサイズであり、
非常に食べやすい点がポイントです。

糖質がやや高めに設定されているため、
ダイエットには不向きなフードです。

価格(税込)1.5kg :5,412円
100g当たりの価格360円
対象年齢全年齢
主な原材料白身魚 65%、タピオカ、ジャガイモ、エンドウ豆タンパク、ビール酵母、サツマイモ、ココナッツオイル、セルロース、サーモンオイル、フィッシュスープ、バナナ、リンゴ、クランベリー、カボチャ、セイヨウタンポポ
成分タンパク質 27%以上、脂質 11%以上、粗繊維 5. 25%以下、灰分 9. 5%以下、水分 5%以下、NFE 41%、
オメガ3脂肪酸 2.5%、オメガ6脂肪酸 1.3%、リン1.1%、カルシウム 1.3%
穀物無配合(グレインフリー)
100g当たりのカロリー379kcal
原産国イギリス

コスパ最高のキャットフード3選

カークランド キャットフード

カークランドのキャットフード

カークランド キャットフード」は大容量で有名なアメリカのブランド「コストコ」が販売する
キャットフードです。

米国AAFCO試験に合格したキャットフードで、
栄養バランスや安全性に関しては信頼できる商品です。

ただ、11.34kgと超大容量で使い切るまでに時間が飼ってしまい食べきるまでに痛んだり腐ったりする可能性があります。
多頭飼いの方や、とにかく安いキャットフードを探されている方にはオススメの商品です!

価格(税込)11.34kg :4,320円
100g当たりの価格39円
対象年齢全年齢
主な原材料鶏肉
使用穀物白米類
原産国アメリカ

ヒルズ サイエンスダイエット 室内猫用

ヒルズ サイエンスダイエットのキャットフード

世界的ペットフード会社のヒルズが販売する
サイエンスダイエット」は、
チェコの良質な鶏肉・七面鳥を使用した高タンパク質なキャットフードです。

ヒルズらしく人工添加物・着色料・保存料不使用も嬉しいポイントです。

唯一のデメリットは、小麦やトウモロコシなど食物アレルギーの原因になりやすい
成分が含まれている点です。
食物アレルギーを持つ猫に与える場合は注意してください。

価格(税込)1.8kg :2,278円
100g当たりの価格126円
対象年齢1〜6歳
主な原材料鶏肉・七面鳥
使用穀物トウモロコシ、米、コーングルテン、小麦
原産国チェコ

モンプチナチュラル サーモン入りチキン

モンプチナチュラルのキャットフード

最近テレビCMでよく見かける「モンプチ ナチュラル」は、人工添加物・着色料・保存料不使用で、
嗜好性にも非常に優れたキャットフードです。

高タンパクなキャットフードのため、毎日の主食として猫の健康を維持してくれます。

デメリットは、大麦やトウモロコシなど食物アレルギーの原因になりやすい成分が含まれている点です。
食物アレルギーを持つ猫に与える場合は注意してください。

価格(税込)500g :649円
100g当たりの価格130円
対象年齢全年齢
主な原材料鶏肉
使用穀物トウモロコシ、米、コーングルテン、大麦
原産国アメリカ

キャットフードを選ぶ時のポイント

キャットフードを待つ猫

「良質な動物性たんぱく質」が主原料か確認する

キャットフードを購入する前に、パッケージ裏面の原材料表を確認する癖をつけましょう。

原材料表は、含まれている割合の多さから順番に並ぶため1番最初に書いてある原材料が、第1主原料になります。

第1主原料が、鶏肉や魚などの
良質な動物性たんぱく質」である確認してください。

添加物の種類も確認する

オススメは人工添加物を使用していないキャットフードです。

キャットフードの品質低下を防ぐための酸化防止剤ミックストコフェロール (ビタミンE)緑茶エキスなどの天然由来成分であると猫の体に優しい
キャットフードと言えます。

着色料については、飼い主の心象を良くするためのものなので全く必要ありません。
*猫にとって食べ物の色は重要ではありません。

・人工添加物と着色料不使用
・天然由来成分の酸化防止剤使用

グレインフリーのキャットフードを選ぶ

グレインフリーとは、穀物(小麦、とうもろこし、米などの穀物全般)を完全不使用という意味で、
肉食動物である猫はたんぱく質からエネルギーを摂取するため、穀物は消化しにくく内臓の負担になります。

グレインフリーのキャットフードは値段が高くなる傾向にあるので
お財布との相談になるかと思います。

グレインフリーではなくても含まれる穀物の量が少なければ内臓への負担は軽減されるので穀物が少なめのものを選ぶのも賢い選択です。

療法食とは病気の治療のために作られたフード

療法食とは、特定の疾病または健康状態にある犬猫の食事療法に利用することを目的としたペットフードで、獣医師による診断と処方が必要です。

一般的な総合栄養食 (主食)とは異なり、病気の特徴に合わせて含まれる栄養素が大きく異なります。

例えば、リンとナトリウムの過剰摂取は腎臓に負担をかけるため腎臓病の猫の療法食にはリンとナトリウムがかなり制限されています。

健康な猫に、療法食を飼い主様の判断で与えてしまうと栄養バランスが大きく崩れて体調不良の原因となります。
自己判断での療法食の使用は絶対にやめましょう。

肥満、下痢、便秘におすすめなキャットフード

猫飼いさんの3大悩みである肥満、下痢、便秘に用いられる療法食を紹介します。
*購入の際はかかりつけ医にご相談ください。

肥満の猫には「満腹感サポート」

満腹感サポート」は食事量を確保するために食物繊維を増量し、摂取カロリーを制限したダイエットのために調整された療法食です。

満腹感サポートについては以下の記事で詳しく解説しています。
是非お読みください!
≫ 【ロイヤルカナン】犬の「満腹感サポート」を徹底紹介【獣医師解説】

下痢の猫には「消化器サポート」

消化器サポート」は消化性が高い原材料を
使用し、少ない食事量でも必要なカロリーや栄養素が摂取できるように調整された療法食です。

健康的な腸内細菌バランスに配慮して食物繊維が配合されています。

消化器サポートについては以下の記事で詳しく解説しています。
合わせてこちらもお読みください!
≫ 【ロイヤルカナン】犬の消化器サポートを徹底紹介!【獣医師解説】

便秘の猫には「消化器サポート 可溶性繊維」

消化器サポート 可溶性繊維」は高消化性の原材料を使用し
サイリウムなどの可溶性食物繊維を適切に調整した療法食です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はおすすめの市販のキャットフードについて解説しました。

以下の記事では、獣医師が選ぶおすすめのドッグフードを5つ紹介しているので、
こちらの記事もぜひ合わせて読んでみてください!
≫ 【おすすめのドッグフード5選】獣医師推奨の安いドッグフード

さらに、以下の記事では猫のおやつについて徹底解説しているので
こちらもぜひチェックしてみてください!
≫ 【獣医師解説】猫のオススメおやつを紹介┃あげる頻度は?
≫ 【猫にチュールを毎日あげて大丈夫!】獣医師がチュールを解説
≫ 【なぜ猫はチュールが好き?】チュールに隠された秘密を獣医師が解説

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

キャットフードを食べる猫

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