こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です!
猫を飼ってる人なら全員が知っている猫用おやつ
”チュール”。
チュールをあげる時に、「猫にチュールを毎日あげても大丈夫かな?」と
疑問に思ったことはありませんか?
そこで本記事では、猫にチュールを毎日あげても大丈夫だということを丁寧に解説していきます。
さらに、チュールをあげる頻度やチュールしか食べない時の対処法、チュールの腎臓への影響なども
紹介しているのでゆっくりとご覧ください!
・猫にチュールを毎日あげても大
丈夫ですか?
・チュールをあげる頻度は?
・猫がチュールしか食べません。
対処法はありますか?
以上のような、猫のチュールに関する質問にお答えします。
犬のチュールについては以下の記事からどうぞ!
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猫のチュールとは
猫のチュールとは、いなばペットフード株式会社から販売される猫用のペースト状おやつです。
多くの猫が好んで食べることで、今までにない
”ペースト状”の猫用おやつとして爆発的にヒットしました。
猫を飼っている人でチュールを知らない人はいないと思います。
なぜ猫はチュールが好きなのか
チュールには猫が好むようにマタタビの成分を配合しているのでは?とよく噂されます。
それほど猫が好んで食べるという証拠です。
もちろんチュールにはマタタビ成分は含まれていません。
猫が好む理由はチュールに含まれる成分にあります。
例えば、最もベーシックなまぐろ味のチュールには以下の成分が含まれます。
まぐろ、まぐろエキス、タンパク加水分解物、糖類(オリゴ糖等)、植物性油脂、増粘安定剤(加工でん粉、増粘多糖類)、ミネラル類(Na,P,Cl)、調味料(アミノ酸等)、ビタミンE、緑茶エキス、紅麹色素
食品添加物を最小限にして、シンプルな成分で構成されていることが分かります。
また、まぐろの成分にもこだわり新鮮で上質なまぐろのみを使用することで味を良くしています。
さらに、チュールは猫達が食べやすいように作られており、水分を90%含んだペースト状のおやつとなっています。
また、チュールの中にはオリゴ糖と緑茶エキスという成分が入っており、腸管環境を良くしたり
うんちのにおいを吸着してくれる成分として機能するため、うんちのにおいをやわらげる効果をもっています。
チュールを与える頻度
チュールの適量は成猫で1日4本までといわれています。
チュールはあくまでもおやつであり、主食ではありません。
チュールの与えすぎは栄養バランスの偏りを招き、猫が体調を崩すきっかけとなってしまいます。
チュールには、味付けとして微量の塩が含まれます。
適量のチュールでは問題となりませんが、チュールを与えすぎると塩分過多となるでしょう。
塩分過多は猫の腎臓に大きな負担となるため、
慢性腎不全を持つ猫や高齢の猫は特にチュールの与えすぎに注意しましょう。
慢性腎不全の猫やオススメのフードは以下の記事で詳しく紹介しています。是非お読みください。
チュールが嫌いな猫もいる
あくまでも個人の体感ですが、50匹に1匹ぐらいでチュールを食べない猫が存在します。
人でも味の好みが様々なように、猫の好みもバラバラです。
特に「猫はグルメ」と言われるほど味に敏感なため、チュールを食べなくても体調を崩しているのかと心配する必要はありません。
たまに、チュール単体ではなくキャットフードと混ぜてチュールを与えると食べる猫もいるので
是非お試しください。
チュールは毎日あげても大丈夫!
1日4本までのルールを守ろう
猫を飼育されている方によく聞かれる質問が、
「毎日チュールをあげても大丈夫ですか?」という質問です。
結論から言えば、毎日あげても大丈夫です。
先ほど説明した通り、チュールは食品添加物を最小限にして、シンプルな成分で構成されています。
猫に有害な成分も当然入っていないため、毎日あげても問題はありません。
ただ、与えすぎは絶対にやめましょう。成猫は1日4本が限度です。
*生後半年までの子猫の場合は1日1本までにしてください。
いなばペットフード株式会社の公式HPによると、
おやつは猫の1日に必要な総エネルギー量の約20%以内にあたる量を上限とすることが定められています。
猫の年齢や健康状態、生活環境によって必要な総エネルギー量が異なる為、
一般的な猫の1日に必要なエネルギー量の20%を上回る事の無い様に1日4本として定められています。
チュールは何歳から?
子猫のチュールデビューは生後半年を過ぎてからにしましょう。
子猫は成長のために十分な栄養が必要です。
チュールを食べ過ぎて、主食のキャットフードを食べなくなってしまうと
子猫の成長に悪影響を及ぼします。
あげるタイミングは、子猫と触れ合う時間や爪切りのご褒美、
食欲がない時の対策などとして与えるのが良いでしょう。
さらに、与えるチュールは子猫用のチュールにしてください。
子猫用チュールには、成猫用には含まれないタウリンが含まれていたり、
1本あたりのカロリーが高かったりと子猫の成長に最適なチュールとなっています。
以下に子猫専用のチュールのリンクを貼っておきます。
気になる方は以下のリンクからお買い求めください。
猫がチュールしか食べない時の対処法
まずは動物病院で健康診断を
猫がカリカリのキャットフードを食べず、チュールのみ食べる場合は
歯が折れていたり、口内炎などのせいで口が痛い可能性があります。
(口が痛くてペースト状のものしか飲み込めないため)
外側から観察するだけでは、口の奥や歯茎の裏側までは確認できないため
必ず獣医師の診察を受けましょう。
あるいは、お腹の調子が悪く食欲がない可能性もあるので
一度動物病院で健康診断を受けると良いでしょう。
チュールの量を増やしてキャットフードと混ぜてみる
健康状態に問題がなくても食べムラがある猫は多いです。
その場合は、いつもよりチュールの量を増やして
キャットフードと混ぜ合わせて与えてみてください。
割合としてはチュールとキャットフードを半々にするイメージです。
チュールの匂いに食欲が刺激され徐々にキャットフードを食べるようになるでしょう。
キャットフードを食べ始めたら少しずつチュールの割合を減らしてください。
チュールの腎臓への影響は?
チュールは確かに塩分を含むため、
通常のチュールのあげすぎは腎臓に大きな負担となります。
腎臓に配慮したチュールがオススメ
慢性腎不全の猫において、重要なことは摂取する
ナトリウム (塩分)とリンの量を制限することです。
通常のチュールよりもナトリウムとリンの配合量を調整した
腎臓ケア用のチュールも販売されているため、気になる方は是非お試しください。
慢性腎不全の猫やオススメのフードは以下の記事で詳しく紹介しています。是非お読みください。
≫ 【おすすめ厳選フードも紹介!】猫の腎不全のすべてを獣医師が徹底解説【完全版】
≫ 【ロイヤルカナン】猫の「腎臓サポート」を徹底紹介!【獣医師解説】
まとめ
いかがでしたでしょうか?
チュールは猫にとって素晴らしいおやつですが、
あげすぎには注意が必要です。
猫の年齢や健康状態に注意しながら成猫であれば1日4本を、
子猫であれば1日1本を限度として与えましょう。
以下の記事では、獣医師が選ぶおすすめのドッグフードやキャットフードを紹介しているので、こちらの記事もぜひ合わせて読んでみてください!
≫ 【おすすめのドッグフード5選】獣医師推奨の安いドッグフード
≫ 【獣医師解説】市販のおすすめキャットフード5選【2023年】
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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