【ロイヤルカナン】犬の「満腹感サポート」を徹底紹介【獣医師解説】

こんにちは、獣医師もも (＠juishi_momo) です。
この記事では、ロイヤルカナンの小型犬用フード：「満腹感サポート」について解説しています。
フードの成分と原材料、フードの特徴、療法食の対象となる病気などを分かりやすく解説していますのでゆっくりとご覧ください！

以上のような、ロイヤルカナンの小型犬用フード「満腹感サポート」に関する質問にお答えします。

小型犬の「満腹感サポート」とは

小型犬のダイエットのために調整された療法食

小型犬の「満腹感サポート」とは、ペット用品の製造販売等を行うフランスの会社「ロイヤルカナン」が発売する

ダイエットが必要な小型犬に与えることを目的として特別に調整された食事療法食です。

＊小型犬：体重が10kg未満の犬

肥満は万病のもと

人と同じように、動物においても肥満は多くの病気の原因となります。

体重が増えることで膝の関節に負担がかかったり、消化器系の病気などにかかりやすくなります。

太る原因は、食べ過ぎだけではありません。
運動不足、加齢、室内飼い、避妊・去勢をしたなど様々な要因があります。

犬と猫の肥満については以下の記事で詳しく解説しています。是非お読みください！
≫ 【気づいた頃にはもう遅い！】犬と猫のための肥満対策完全版【獣医師が徹底解説】

小型犬の「満腹感サポート」の特徴

繰り返しになりますが、小型犬の「満腹感サポート」はダイエットが必要な小型犬に与えることを目的として、特別に調整された食事療法食です。

減量のために摂取カロリーを制限し、食物繊維が豊富に含まれています。
もちろん必要なタンパク質やビタミン・ミネラルも十分に含まれます。

小型犬の「満腹感サポート」の成分

タンパク質	11.2g	カリウム	0.22g	EPA + DHA	112mg
脂肪	3.5g	リン	0.28g	L-カルニチン	12.1mg
食物繊維	10.4g	マグネシウム	0.04g	タウリン	0.07g
灰分	2.4g	鉄	5.3mg	アルギニン	0.57g
水分	3.5g	銅	0.56mg	ビタミンE	30.3mg
炭水化物	10.6g	亜鉛	6.5mg	ビタミンC	12.7mg
カルシウム	0.3g	ナトリウム	0.26g	ビタミンB群	14.49mg

単位/100kcal
代謝エネルギー：268kcal/100g (通常の製品は400kcal/100g程度です)

カロリーがしっかりと制限されていることが分かります。

小型犬の「満腹感サポート」の原材料

・植物性繊維、肉類 (鶏・七面鳥・ダック)、超高消化性小麦タンパク (消化率90%以上)、
　タピオカ、小麦、チコリー、加水分解タンパク (鶏、七面鳥)、コーン、コーングルテン、
　動物性油脂、魚油 (EPA+DHA源)、脂肪酸塩、サイリウム、フラクトオリゴ糖、
　マリーゴールドエキス (ルテイン源)、グルコサミン、加水分解軟骨(コンドロイチン硫酸源)
　アミノ酸類、ミネラル類、ビタミン類など

上記の成分がバランス良く配合されています。
＊上記以外の成分も含まれます。

小型犬の「満腹感サポート」のポイント

①効率的な体重管理

→低脂肪と高食物繊維により健康的な減量とリバウンド予防に役立ちます。

②食事のおねだり頻度を抑える

→高食物繊維で食間の満腹感を保ち、減量中のおねだり頻度を軽減します。

③栄養成分の調整
→健康的な消化・歯・尿の維持のために。食物繊維やミネラルなどの栄養成分を調整

1日給与量の目安

現在の体重 (kg)	2	4	6	8	10	12	14	18	20
重度の体重過多 (30%以上)	44g (0.7)	74g (1.1)	100g (1.5)	124g (1.9)	147g (2.2)	169g (2.6)	189g (2.9)	229g (3.5)	247g (3.7)
軽度の体重過多 (15%〜30％未満)	38g (0.6)	63g (1.0)	86g (1.3)	107g (1.6)	126g (1.9)	145g (2.2)	162g (2.5)	196g (3.0)	212g (3.2)
減量後の体重維持	41g (0.6)	70g (1.1)	95g (1.4)	117g (1.8)	139g (2.1)	159g (2.4)	178g (2.7)	215g (3.3)	233g (3.5)
減量以外の適応	69g (1.0)	116g (1.8)	158g (2.4)	195g (3.0)	231g (3.5)	265g (4.0)	297g (4.5)	359g (5.4)	389g (5.9)

表内のカッコ内はカップ数を表します。　＊1カップ＝200cc

小型犬の「満腹感サポート」の対象となる病気

小型犬の「満腹感サポート」の対象となる主な病気は以下の通りです。

＜満腹感サポートの適応となる病気＞
・肥満時の減量
・減量後の体重維持
・糖尿病 (過剰体重の場合)
・関節疾患
・高脂血症
・一過性の下痢 (糞便の状態を整えたい場合)

反対に、必要エネルギー量が増加している状態や、ガンなどで便秘や腸閉塞となっている場合は
「満腹感サポート」の使用は推奨されません。

犬のダイエット法

犬が運動で痩せることは難しい

人のダイエットといえば、日々の運動というイメージが強いかもしれません。

しかし、犬においてダイエットを日々の運動で行うことはかなり難しいです。

犬のダイエットで最も重要なことは、日々の食事制限です。

獣医師の指示に従って、減量用の療法食を与えたり、
おやつの回数を減らすことでしっかりとダイエットを継続させましょう！

小型犬の「満腹感サポート」はどこで買う？

動物病院での購入が基本

現在、ロイヤルカナンを含む様々なペット用療法食がAmazonや楽天市場、各種薬局などで
購入可能です。

しかし、動物病院の窓口での購入は、獣医師と相談しながら購入を決められるメリットがあります。
そのため、初回の購入はかかりつけの動物病院での購入をオススメします。

忙しくて中々動物病院に行けない方や、2回目以降の購入の方、Amazonや楽天のポイントを利用したい場合などはAmazonや楽天の通販サイトをご利用ください。

以下に、小型犬の「満腹感サポート」のAmazonと楽天のリンクを載せておきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか？

小型犬の「満腹感サポート」とは、ダイエットが必要な小型犬のために特別に調整された食事療法食です。

カロリーを制限し豊富な食物繊維、タンパク質・ミネラル・ビタミンが含まれていることが
大きなポイントです。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました！