【犬の心臓病】心臓病と診断されたら気をつけるべきこと4選!【獣医師が徹底解説】

こんにちは、獣医師ももです。
この記事では、犬の心臓病について解説しています
犬の心臓病の症状おすすめフードも分かりやすく解説していますのでゆっくりとご覧ください。

犬が心臓病と診断されました。
普段の生活で気をつけるべきこと、
おすすめフードなどを教えてください。

以上のような、犬の心臓病についての質問にお答えします。

✔︎この記事の内容
・心臓病ってどんな病気?
・心臓病になりやすい犬種
・心臓病の治療法
・普段の生活で気をつけること4選

10歳以上の犬の約40%が心臓に何らかの異常が見られるといわれています。

タップできる目次

心臓病ってどんな病気?

心臓病は大きく分けて、心臓の弁に異常がみられる心臓弁膜症
心臓の筋肉が変性して弱くなってしまう心筋症の2種類があります。

心臓病は老化とともに増える傾向があります。

また、肥満は心臓病発症のリスクを増加させるので
太り過ぎには注意しましょう。

心臓弁膜症

心臓の中には、血液の逆流を防ぐためのが複数存在します。

この弁に異常が生じて、上手く弁が閉じなくなることで
血液を送り出す能力が低下する病気です。

血液を送り出すポンプの役割が上手く機能しないため、
全身や肺に水分が貯まってしまい、様々な症状が現れます

心臓の中にも血液がどんどん貯まっていくため
心臓の大きさが徐々に大きくなってしまいます。

心筋症

心臓の筋肉が様々な原因で変性し、筋肉の収縮力が低下してしまいます。

血液を送り出すポンプの役割が上手く機能しないため、
全身や肺に水分が貯まってしまい、様々な症状が現れます

心臓病の症状

全身や肺に水分が貯まったり心臓が大きくなることで以下の症状が現れます。

✔︎心臓弁膜症の主な症状
・呼吸が荒く苦しそう
・ゼーゼーしたり、低い音の咳をしている
・散歩を嫌がるようになった
・お腹の周りが膨らんできた

このような症状がみられたら、すぐに動物病院を受診しましょう。

心臓病になりやすい犬種

心臓弁膜症になりやすい犬種

心臓弁膜症は、主に小型犬で多くみられます。

✔︎心臓弁膜症になりやすい犬種
・パグ
・チワワ
・キャバリア
・プードル犬種
・コッカー・スパニエル

心筋症になりやすい犬種

心筋症が、大型犬で多くみられます。

✔︎心筋症になりやすい犬種
・ゴールデン・レトリーバー
・グレート・デン
・アイリッシュ・セッター
・ドーベルマン

これらの犬種を飼育されている方は特に注意しましょう。

心臓病の治療法

心臓病はステージ (どれだけ病気が悪化しているか) によって治療法が異なります。

定期的なレントゲン心臓のエコー検査で症状が進行していないか確認します。

残念ながら症状が進行してしまうと、薬を飲むことが必要となります。

主な薬は、以下の通りです。

・強心薬 (心臓の動きを改善する
・利尿薬 (おしっこを多く排泄して体に溜まった水分を減らす))
・血圧を下げる薬

必要に応じて、咳止め薬なども組み合わせて症状を改善していきます。

普段の生活で気をつけること4選

心臓病の犬にとって、興奮すること過剰な運動は禁物です。適度な運動を心掛けましょう。
また、気温にも要注意。高温多湿は心臓病の犬には辛い環境です。

普段から気をつけるべきことは、以下にまとめました!

・獣医師が指示したフードを与えましょう (過度の塩分は心臓病を悪化させます)
・体重を増やさない
・高温多湿の環境に注意する
・ペットにストレスを与えない

動物病院でもよく使用される獣医師厳選の心臓病管理用フードのリンクを以下に貼っています。
フードに迷っている方は是非以下のリンクからご購入ください。

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