【犬が階段から落ちた!】病院に行く判断基準は?【獣医師解説】

犬が階段から落ちた時に病院に行くべきかの判断基準
犬が階段から落ちた時に病院に行くべきかの判断基準

こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です!

犬が階段から落ちてしまったり、犬を抱っこ中に高いところから
落としてしまった経験はありませんか?

・普通に歩いているけど大丈夫なの・・・?

・骨折していないか心配・・・

・足を上げてケンケンして歩いている・・・

このような不安を抱えている飼い主様は非常に多いです。

犬の骨折はパッと見では分かりづらい場合があるので注意が必要です。

そこでこの記事では、「犬が階段や高いところから落ちた場合」について、
現役獣医師である私が丁寧に解説していきます!

この記事を読んでくださっている読者の方はペット保険に加入していますか?

私は毎日動物病院で働いていますが、動物の医療費は本当に高く、
ペット保険に入っておけばよかった・・・」と後悔する飼い主様を何百人と見てきました。

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階段から落ちて骨折すると手術代は40万円近くになります・・・

必ずペット保険に加入して安心した愛犬ライフを送ってくださいね!

ちなみに、犬や猫が階段から落下するのを防ぐためには、階段前に落下防止柵を設置するのか1番です。
私が自宅や病院で愛用している落下防止柵をご紹介します!

どんなタイプの階段にも使用できますよ♪

目次

【症状別】犬が階段から落ちたら病院に行くべきか

犬が階段から落ちたら病院に行くべきか

犬が階段から落ちたら病院に行くべきなのか
一緒に見ていきましょう♪

元気にしている、普通に歩いている場合

犬が階段から落ちた後に、元気にしている・普通に歩いている場合は

すぐに動物病院へ行く必要はありません。

ご自宅で注意深く様子を観察してあげてください。

骨折の確率は0〜5%ほどです。

徐々に歩き方がおかしくなったり、足を痛がる素振りなど

いつもと違う様子が見られたら動物病院を受診しましょう。

どこか元気がない場合

犬が階段から落ちた後に、食欲が無かったり、散歩に行きたがらないなど

どこか元気がない場合はすぐに動物病院を受診してください。

元気がないというのは、身体のどこかを痛めている可能性が高いです。

私の感覚で、骨折している確率は30%ほどです。
残りの70%は捻挫や筋を痛めた可能性があります。

足を上げてケンケンのような歩き方をしている場合

犬が階段から落ちた後に、足を上げてケンケンのような歩き方をしている場合は

足を骨折している可能性が非常に高いです。

骨折治療は折れた骨をいかに早く治すかがカギなので、迷わず動物病院に行きましょう。

足を上げてケンケンしているのは、地面に足が着くと痛いからです。
(=骨折の可能性が極めて高い)

骨折の確率は80〜90%ほどです。

歩かずに震えている場合

犬が階段から落ちた後に、歩かずに震えている場合も

足を骨折している可能性が非常に高いです。

犬が震えているのは痛みを感じている証拠です。

すぐに動物病院を受診してください。

骨折の確率は80〜90%ほどです。

嘔吐や痙攣している場合

犬が階段から落ちた後に、嘔吐や痙攣している場合は

骨折の有無に関わらずすぐに動物病院に行くべきです。

頭を強く打った可能性が高いため、大学病院や高度医療施設で

MRI撮影が必要となる場合があります。

MRI撮影の費用は全身麻酔も込みで約7〜15万円程度です。

脳や内臓への影響は?

犬が階段から落ちて、脳や内臓にダメージを受けることはレアケースです。

・両目の黒目の大きさに左右差がある
・嘔吐や痙攣している
・口から泡を吹いている
・ぐったりしている
・おしっこに血が混じっている

上記のような症状が見られた場合は、脳や内臓にダメージを受けた可能性があります。

一刻を争う状況ですので、かかりつけの動物病院か夜間救急を受診してください。

子犬や老犬が階段から落ちた時

子犬や老犬が階段から落ちた時の対処法

子犬や老犬は特に骨折のリスクが高い

生後6ヶ月ごろまでの子犬は、骨が発達しきっておらず、

老犬は骨の密度が小さくなり、骨がもろくなっています。

そのため、子犬や老犬の骨折リスクは非常に高いです。

子犬や老犬を飼われている方は
特に注意してください!

症状の有無に関わらず、すぐに動物病院へ

子犬や老犬が、階段や抱っこ中に落ちてしまったら

症状の有無に関わらず、すぐに動物病院へ行ってください。

子犬や老犬は元々の体力がない上に、
容体が急変する可能性があるため様子見はできません。

抱っこ中など高いところから落ちた時

抱っこ中など高いところから落ちた時

階段以外にも、抱っこ中やテーブルの上から
落ちてしまった場合の注意点をご紹介します。

基本的な判断は階段から落ちた時と一緒

抱っこ中やテーブルの上などの高いところから落ちた場合も、「階段から落ちた時の判断基準」と一緒です。

特に、抱っこ中に落とした場合は、興奮のあまり足をバタつかせて落ちることが多いです。

骨折のリスクが非常に高いため注意してください。

お子様が犬を抱っこする時は要注意

お子様は犬の動きを十分にコントロールすることができないため、

抱っこ中に落としてしまうことが多いです。

当院の骨折患者さんも、お子様の抱っこ中に
落としてしまったケースが相次いでいます。

お子様が犬を抱っこする時は、必ず保護者の方が隣について見守ってあげてください。

犬が骨折と診断されたら

犬が骨折と診断されたら

犬の骨折について詳しく見ていきましょう!

犬の骨折で最も多いのが、前足の骨折です。

前足の骨は「橈骨」と「尺骨」という二本の骨で構成されており、多くは二本同時に骨折します。

犬の骨折の症状

犬の骨折の症状は以下の通りです。

・折れた足を浮かせて、地面に着かないように歩く
・幹部が赤く腫れて熱を持つ
・触るとキャンと鳴いて痛がる
・震えている

元気と食欲は変化が無いことが多く、骨折に気付かない飼い主様も多くいらっしゃいます。

犬の骨折の治療費

お住いの地域・犬のサイズ・骨折部位・治療法などにもよりますが、

・ギプス固定:3〜5万円
・創外固定 (体の外側から装置で固定する):10〜15万円
・プレート固定:30〜50万円


平均して20万円〜30万円程度の費用がかかります。

以上が手術費の相場です。

上記の費用に加えて、薬代・レントゲン代・通院費用が発生するため
最終的に40万円程度は覚悟しておきましょう。

犬の疾患の中でも、骨折の治療費は高額になりやすいです。

骨折治療中の自宅での過ごし方

骨折の手術が終わり、退院して自宅で過ごす場合は絶対安静が基本です。

可能であればケージレスト (ケージの中で1日を過ごす)を行いましょう。

骨がしっかりと固まるまでには約6週間かかると言われています。
それまでは基本的に散歩は控えてください。
*獣医師の指示があれば必ず従いましょう。

<自宅でしてはいけないこと>
・激しい運動
・長時間の散歩
・ジャンプなどの骨に衝撃が加わる行動

自宅でできる犬の骨折の見分け方

飼い主様でも簡単に見分けられる犬の骨折の特徴をご紹介します。

・足を上げたままケンケンのような歩き方をする
・足を引きずっている
・足を触ろうとする嫌がる、痛そうに鳴く
・特定の場所が腫れて、熱を持っている

・特定の場所をよく舐めている
・うまく立てない、真っ直ぐ歩けない
・震えている

このような症状が見られた場合は骨折している可能性が高いです。

すぐに動物病院を受診してください。

骨折しやすい犬種

骨折のしやすさは犬の体格と関係ありません。

全身の骨格に対して四肢の骨が細い犬は骨折しやすいと言われています。

・小型犬:ポメラニアン、チワワ、イタリアン・グレーハウンド、
     トイ・プードル、ミニチュア・ピンシャー、マルチーズなど
・大型犬:ボルゾイ、サルーキー、アイリッシュ・セッターなど

これらの犬を飼育されている方は特に注意が必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

本記事の重要ポイントをまとめました。

・歩き方がおかしかったり、嘔吐・痙攣などが見られたら
 すぐに動物病院へ
・子犬、老犬は骨折に要注意
・お子様が一人で犬を抱っこする場合は
 必ず保護者の方が側についていてあげてください。
・犬の骨折の治療費は20〜40万円程度は覚悟しておく

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この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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