【動物園で獣医師として働くためには?】先輩獣医師にインタビュー!

動物園で働く獣医師のインタビュー

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当サイトの全ての記事は専門性を高めるため
複数の現役獣医師が監修&執筆しています。

こんな方に最後まで読んでいただきたいです!

・動物園への就職・転職を検討されている方
・動物園で働く獣医師について知りたい方
・獣医師転職に興味がある方

こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です!

獣医学生や獣医師から今も根強い人気を誇る
動物園獣医師

小さい頃に憧れた方も多いのではないでしょうか?

そこで、この記事では、
実際に動物園で獣医師の方に、

仕事内容や年収、休み事情就活の時のお話し
などを超本音でインタビューしました!

動物園獣医師に興味ある方
必見の内容です!

結論、動物園で働く獣医師の平均的な待遇は、

・平均年収:約300〜600万円
・休み:完全週休2日のシフト制
・有給休暇:年間10日ほど

となっていて、獣医師としてのその他の職種と
比較すると、やや待遇は劣ってしまいます。

その分、たくさんの動物について学べ、やりがいも多い仕事のようです!

一方で、動物園の求人は非常に数が少なく、
最新の求人動向を把握していないと
100%就職・転職はできません。

動物園獣医師に興味のある方は
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タップできる目次

動物園で働く獣医師の仕事内容

動物園で働く獣医師の仕事内容

今日はよろしくお願いします!

はい!動物園のことなら
何でも聞いてください!

まずは動物園で働く獣医師の
仕事内容を教えてください。

8:30出勤
8:45入院動物の健康チェック
9:30ケージや檻の掃除
10:30動物との信頼作りと
ハズバンダリートレーニング
12:00お昼休憩
13:00治療・投薬・健康チェック
16:00入院動物の管理
17:00動物カルテ・日誌記入
17:30夕礼
18:00退勤
動物園獣医師の基本的な1日のスケジュール

飼育動物の健康管理・治療

動物園獣医師の1番大切な仕事は
飼育動物の健康管理・治療です。

・日々の健康チェック
・ワクチン接種、寄生虫予防
・爪切りなどの処置
・検査・治療

ライオンやクマなどの大型の肉食動物は
吹き矢を用いた麻酔銃で眠らせてから
治療を行います。

1番気を使うのが麻酔です。
1発で決める必要がある上に
薬量なども何度も確認します。

繁殖管理・人工授精

動物園では、希少な種の繁殖を目的とした管理も
重要な仕事の一つです。

ホルモン検査人工授精妊娠鑑定などを行い、
適切な繁殖計画を立てることも獣医師の役割です。

飼育環境の整備

動物たちがストレスなく過ごせるように、
飼育環境の整備も獣医師の仕事です。

動物たちがストレスなく過ごせる環境を整えることを
環境エンリッチメント」と呼びます。

自然に近い生活を再現するための工夫や、
行動観察を通じて問題がないかを確認することも
求められます。

自分で考えて飼育環境を整えた後に、動物たちが楽しそうに生活しているのを見ると本当に嬉しいです!

動物園で働く獣医師の年収・福利厚生

動物園で働く獣医師の年収と福利厚生

次に年収や福利厚生について
お伺いさせてください!

分かりました!
答えられることは全て答えますよ!(笑)

1年目で年収300万円程度

動物園に就職した1年目の獣医師の年収は、
約300万円程度が相場です。

月の給料は20〜23万円である所が多いです。

臨床現場の新卒獣医師の年収(350~400万円程度)と比較すると、やや低めの水準となっています。

10年目で年収600万円程度

動物園でキャリアを積んで、昇進すると、
年収が少しずつ上がっていきます。

10年目(30代後半ごろ)で年収600万円程度、
20年目まで行くと年収800万円程度の方もいます。

ただ、開業した獣医さんや製薬会社の獣医さんのように年収1,000万を超えるのは厳しいです。

目立った福利厚生はない

動物園獣医師は
公務員や一般企業の従業員である方が多いので
ユニークな福利厚生は期待できません。

例えば、外資系の製薬会社などは、
福利厚生が非常に充実していることで有名ですよね。

1. 自社株買い補助制度
2. 食事補助や社員食堂の利用
3. 住宅手当・引越し補助

このような福利厚生はないので
少し寂しくなりますね・・・(笑)

動物園で働く獣医師の休み事情

動物園で働く獣医師の休み事情

お休み事情はどんな感じですか?

うーん・・・
シフト制なので土日の両方を休むのは難しいかも。
もちろん長期休暇はしっかり取れます!

週休2日のシフト制

動物園は土日・祝が最もお客さんが増える日なので
土日祝の完全週休2日制ではなく、
週休2日のシフト制であることがほとんどです。

休み希望はしっかりと反映されるため、
予定がある場合は土日でも休むことが
できますよ!

有給休暇は年間10日間程度

最近では、多くの動物園で有給休暇を取りやすい
職場環境&雰囲気が整っています。

5日以上の連休の取得も可能なので、
長期休暇を利用して旅行や帰省を楽しむ社員も多いです。

年間休日は115日程度のところが多い

年末年始などもしっかり休めるので、
年間休日は約115日程度になります。

民間の一般的な会社と
大差はないと思います!

動物園で働く獣医師のメリットデメリット

動物園で働く獣医師のメリット・デメリット

動物園獣医師のメリット・デメリットはありますか?

基本的にメリットだらけですが、
やはり気になる部分も正直あります・・・

メリット①様々な動物の診療スキルが得られる

基本的に、動物園獣医師は動物園の動物全て
診療対象です。

動物園によっては動物種毎の担当制
導入していますが、それでも
動物病院よりもはるかに多種類の
動物について学ぶことができます。

将来、野生動物の獣医師幅広い分野で活躍する
獣医師
を目指している方にとって、
動物園獣医師としての経験は大きな武器になるでしょう。

メリット②研究や繁殖管理など学術的な業務にも携われる

動物園獣医師は動物の診療だけではなく、
研究繁殖管理も重要な仕事の一つです。

2021年に40年ぶりにホッキョクグマの繁殖に成功した旭山動物園
2021年に40年ぶりにホッキョクグマの繁殖に成功した
旭山動物園
画像引用:旭山動物園公式HP

「〇〇動物園が〜〜の繁殖に成功しました!」というニュースを
聞いたことがありませんか?

動物園には生息域外保全という重要な役目があります。

生息域外保全:動物園や繁殖施設など、生息地の外で動物を保護・繁殖する方法。

絶滅の危機に瀕した動物などを動物園の中で保護したり、希少種の繁殖などを行って、
動物の命を次の世代にバトンタッチすることも
動物園獣医師の大きな役割です!

メリット③動物園動物の福祉に貢献できる

小さい頃に、動物園の檻の中が汚れていたり、
動物が檻の中でウロウロと歩き回っているのを見て
可哀想に思ったことはありませんか?

このような環境を改善し、
動物たちが快適に過ごせる環境を作ることを
環境エンリッチメントと呼びます。

キリンの環境エンリッチメント
採食エンリッチメントの一例
野生環境下のように高い位置から餌を食べるキリン

動物の習性などを考慮して、
動物園獣医師が主体的に飼育環境を改善できるので
大きなやりがいを感じることができます。

デメリット①給与や福利厚生がやや低め

動物園獣医師は、公立の動物園の場合は
市の職員 (=公務員) として採用されます。

民間の動物園の場合は、動物園を運営する会社の
従業員という扱いです。

そのため、小動物臨床や製薬企業などで働く
獣医師と比較すると、
給与や福利厚生はやや低めの水準となります。

待遇を重視する方には
不向きかもしれません。

デメリット②求人数が圧倒的に少なく競争率が高い

動物園獣医師の求人は
獣医師全体の職種で見ても最も少ない部類で、
数年に1回しか募集がかからないこともあります。

そのため、新卒で動物園獣医師になりたくても
卒業の年に募集がなければ就職できません。

この場合、一度どこかの動物病院や
会社に就職して、募集がかかるのを
待つしかありません。

このように動物園獣医師の就職や転職は
情報が命であり、一人で転職活動を続けても
上手くいかない可能性が高いです。

VetAgentのような獣医師転職エージェントは
無料で使用できて、プロの転職アドバイザーが
最新の求人動向を教えてくれるので
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動物園で獣医師として働くにはどうしたらよいの?

動物園で獣医師として働くにはどうしたらよいの?

動物園獣医師として働くためには
どうしたら良いのでしょうか?

最新の求人情報をゲットして
実習やインターンに行くことだと思います!

獣医師転職エージェントを利用する

繰り返しになりますが、
動物園獣医師の就職・転職は
募集数が圧倒的に少ないので情報が命です。

民間の募集の場合は、数日以内に募集が締め切られることもあります。

求人情報にいち早く気づけるように
VetAgentなどの獣医師転職エージェントを使用することを強くお勧めします!

実習やインターンに積極的に参加する

多くの動物園が、高学年獣医学生や獣医師向けに
実習やインターンを募集しています。

特に学生の方は積極的に参加してみましょう!

実際の動物園の裏側の雰囲気を知れたり、先輩からリアルな話を
聞くことができます!

野生動物や繁殖などに関する知識をつける

動物園獣医師の採用試験や面接では、
野生動物に関する知識繁殖学・病理学などの
知識が重点的に問われることが多いです。

動物園獣医師として実践的な知識を
持っているか評価するためです。

そのため、学生の頃から
野生動物に関する知識繁殖学・病理学を重点的に
勉強しておくと就活時に有利になります!

【結論】動物園獣医師はどんな人にオススメ?

動物園獣医師はオススメ?

結論、以下の特徴に当てはまる方には
動物園獣医師が非常に向いています。

動物園獣医師はこんな人におすすめ!

・子供のからの夢を叶えたい方
・様々な動物に関するスキルを習得したい方
・給料よりもやりがいを重視する方

一方で、以下のような特徴を持つ方は
動物園獣医師は向いていません。

動物園獣医師はこんな人には向きません

・一つの専門領域や動物に特化したい方
・給料や福利厚生、休み重視の方

動物園獣医師の求人は圧倒的に数が少ないので、
興味を持った方は、転職エージェントを活用して、
最新の求人情報を集めるのが最も大切です!

私も学生の頃はVetAgentさんに
色々と質問していました! (笑)

まとめ

動物園で働く獣医師のインタビュー

いかがでしたでしょうか?

動物園で働く獣医師は、動物の健康管理・治療
繁殖管理・人工授精、飼育環境の整備などが
主な仕事であり、非常にやりがいのある仕事です。

メリットデメリット
・様々な動物の診療スキルや知識を得られる

・研究や繁殖管理など、学術的な業務に関わることができる

・動物の福祉や環境保全に貢献できる
・給与が他の獣医師職として比較的低い

・土日祝に休みが取りづらい
動物園で働く獣医師のメリット・デメリット

動物園獣医師という仕事はやりがいがあり、
子供の頃からの憧れの職業という方も
多いのではないでしょう?

ただ、動物園獣医師の求人数は少なく、
非常に狭き門でもあります。

動物園獣医師に就職・転職したい方は
是非VetAgentを活用して、
転職アドバイザーに相談してみましょう!

獣医師転職に関する記事はこちらからどうぞ!

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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