こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です。
この記事では、猫の毛玉のケア方法を解説しています。
獣医師しか知らない厳選の毛玉ケア用品やブラッシング用品も紹介していますのでゆっくりとご覧ください。
・猫が毛玉を吐くのはなぜですか?
・猫は何歳から毛玉を吐きますか?
・猫の毛玉のケア方法は?
・猫の毛玉ケアにオススメのフードやおやつはありますか?
以上のような、猫の毛玉に関する質問にお答えします。
・猫を飼育されている方
・猫が毛玉を吐く理由を知りたい方
・猫の毛玉のケア方法を知りたい方
・猫の毛玉対策用のフードを知りたい方
・猫はどうして毛玉を吐くの?
・こんな吐き方には要注意 <危険な猫の吐き方>
・毛玉を吐く頻度を抑える方法
・獣医師しか知らない猫の毛玉ケアのオススメ用品
猫はどうして毛玉を吐くの?
正常な猫でもよく毛玉を吐きます。初めて猫の吐き戻しを見た方は「何かの病気?」と不安になるかもしれません。
猫が毛玉を吐く場合、ほとんど心配いりませんが、中には大きな病気が隠れているケースもあり注意が必要です。
ちなみに獣医師でも正常な猫の吐き戻しと病気の嘔吐を区別するのは難しいです・・・
グルーミング時に抜けた毛を飲み込んでしまうから
くつろいでいる猫が自分の体を舐めたり、お互いを舐めあっていることがあると思います。
この行為は ”グルーミング” といい、猫がお互いの信頼関係を確認しあったり仲良くしたいという意思表示です。
グルーミング時に抜けた毛は吐き出さずにそのまま飲み込んでしまいます。
飲み込んだ毛は消化管を通過し便と一緒に排泄されますが、一部は胃で消化されずに毛玉として吐き出されます。
これが猫が毛玉を吐くメカニズムです。
健康な猫でも1ヶ月に1回程度は毛玉を吐く
健康な猫はでも、毛玉を1カ月に1回程度は毛玉を吐きます。
ラグドールなどの長毛種や換毛期の猫、成長期の猫などはより頻繁に吐く場合もあります。
・短期間の間に複数回毛玉を吐く
・何度も吐きたそうにするが吐けていない
・吐いた後に食欲や元気がなくなった
上記のような場合は、毛球症という病気になっている可能性があります。
毛球症とは、胃や消化管で大きくなった毛玉が引っかかり吐こうとしても毛玉が吐けない状態です。
毛球症は放置すると命に関わる恐ろしい病気でもありますので
上記の症状が見られたら必ず獣医師の診察を受けましょう。
こんな吐き方には要注意 <危険な猫の吐き方>
猫の様子をしっかりと観察しよう
猫が毛玉を吐いていたら、猫の様子や表情をしっかりと観察しましょう。
吐く頻度も正常で、毛玉を吐いた後にいつも通り遊んだり、ご飯を食べていれば心配は不要です。
以下のような吐き方や様子が見られれば、何らかの異常があると考えられます。
すぐに動物病院を受診することをオススメします。
・短期間に何度も吐く
・吐こうとするが吐けていない
・嘔吐物に血が混じっている
・下痢や便秘など他の症状がある
・食欲と元気が無い
・だんだんと痩せてきた
動物病院を受診する際のポイント
動物病院を受診する際は、猫が吐く時の様子や動作をスマホで録画しておくと良いでしょう。
吐くタイミングや回数、嘔吐物の色など獣医師の質問に対して事前に準備しておくと安心です。
動物病院を受診する際の詳しいポイントは以下の記事で詳しく解説しています。是非ご覧ください!
≫ 【ペットが病気に!】動物病院を受診する際に超重要な4つのポイント【獣医師が徹底解説】
毛玉を吐く頻度を抑える4つの方法
自宅で簡単にできる猫の毛玉を吐く頻度を抑える4つの方法を紹介します!
ブラッシング
定期的なブラッシングは猫の毛量を減らすため、結果的に猫がグルーミングで飲み込む被毛の量を減らすことができます。
一般的な猫の場合は1週間に2〜3回の頻度でブラッシングをし、
ラグドールなどの長毛種や換毛期の猫には、毎日ブラッシングをすると良いでしょう。
子猫の時から少しずつブラッシングに慣れさせるとブラッシングが嫌いではなくなります。
ブラッシングの後にチュールをあげるなどして、まずはブラッシングを好きにさせることから始めましょう!
獣医師が厳選したオススメコームのリンクを貼っておきます。
新しくブラッシングを始めたい方や猫の毛玉に悩む方は是非見てみてください!
毛玉ケア用のキャットフード
ご飯を何でも食べる猫であれば、毛玉ケア用のキャットフードを活用することをオススメします。
毛玉ケア用のキャットフードには食物繊維が多く含まれていて、消化管に溜まった毛玉を絡めとりウンチとして
排泄されやすくなります。
以下の2商品は、実際の動物病院でもよく使用される高品質な毛玉ケア用のキャットフードです。
比較的味も良く多くの猫が食べられるフードですので気になる方は以下のリンクからどうぞ!
毛玉ケア用のサプリメント
毛玉ケア用のサプリメントとは、胃の中で毛玉が大きくなるのを防止してくれたり
毛玉の排泄を助けるサプリメントです。
毛玉ケア用のサプリメントには、ワセリンが含まれているものが多く、毛玉を滑らかにして
毛玉が便と一緒に排泄されやすくなります。
吐くという行為は猫の体に大きな負担となるため、毛玉のケアは寿命を延ばすことに繋がります。
獣医師が厳選した毛玉ケア用のサプリメントを以下に紹介します。
気になる方はリンク先からどうぞ!
チュールの与え方や与える頻度についてはは以下の記事で詳しく解説しています!
≫ 【猫にチュールを毎日あげて大丈夫?】チュールの疑問点を全て解説
猫と一緒に遊びトイレを綺麗に
猫は暇な時や強いストレスを感じた時にグルーミングと一緒に毛を飲み込む習性があります。
そのため、猫を長時間一人にさせたりトイレ環境が悪いと、グルーミングの回数が増えてしまい
毛玉を吐く回数が増えてしまいます。
家でお留守番をさせてる間はお気に入りのオモチャを置いておくなどの工夫をして
退屈させないようにしましょう。
猫が毛玉を吐くのは生後6ヶ月ごろから
全ての猫が毛玉を吐くわけではありません。
毛玉を吐く猫はおおよそ生後6ヶ月ごろから吐き始める子が多いです。
生後6ヶ月を経過しても毛玉を吐かない猫もいるので
あまり心配し過ぎないようにしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
猫が毛玉を吐くこと自体で問題ではありませんが、
中には危険な病気が背後に隠れていることもあります。
猫が毛玉をよく吐くことで悩まれている方は
紹介したした方法や商品を是非試してみてください!
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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