こんにちは、獣医師ももです。
この記事では、猫の腎不全について解説しています。
腎不全のおすすめフードも分かりやすく解説していますのでゆっくりとご覧ください。
猫が慢性腎不全と診断されました。
おすすめフードはありますか?
普段から気をつけることは何ですか?
以上のような、猫の腎不全についての質問にお答えします。
・腎不全ってどんな病気?症状・治療は?
・猫は腎不全がとにかく多い!
・食生活に気をつけよう
一つずつ順番に解説していきます。
猫の腎不全ってどんな病気?
腎臓は全身の血液をろ過して、老廃物をおしっことして体の外へ排出する役割を持ちます。
腎不全になると、ろ過機能が落ちてしまい老廃物が体に溜まってしまいます。
腎不全には、急性腎不全と慢性腎不全があります。
皆さまがイメージする「猫の腎不全・腎臓病」のほとんどは、後者の慢性腎不全です。
この記事では、慢性腎不全に絞って解説します。
慢性腎不全の症状
猫の慢性腎不全の多くは加齢に伴って発症し、原因は現在も不明です。
初期症状は、水を多く飲むようになりおしっこの量が増えます。
徐々に食欲も減少します。
慢性腎不全が進行すると、体重減少・沈鬱 (元気がなくなり、活動性が低下する)・
筋肉量低下などの症状がみられます。
最終的には、腎臓でおしっこが作られなくなり、神経症状が現れて死亡します。
慢性腎不全の治療
残念ながら、慢性腎不全の根本的の治療法は存在しません。
そのため、現れている症状に対して治療を行う「対症療法」が基本となります。
中でも重要なことは、以下の2点です。
・獣医師に指示された療法食を与える
猫は慢性腎不全がとにかく多い
7歳以上のシニア猫の約30〜40%が腎臓に何らかの問題を抱えているといわれています。
繰り返しになりますが、猫の慢性腎不全の多くは原因不明です。
そのため、定期的な健康診断がとても重要です。
血液検査だけでは早期発見が困難なことが慢性腎不全の恐ろしいところ。
必ず動物病院でエコー検査を含めた定期的な健康診断を受けましょう。
慢性腎不全の猫におすすめのフードは?
慢性腎不全の猫にとって最も重要なことは日々の食事管理です。
慢性腎不全の猫にとって、過度なタンパク質・ナトリウム (お塩)・リンは厳禁です。
市販の特別療法食
通常のペットフードは、これらの成分が多く含まれているため
必ず腎臓に配慮した療法食を与えてください。
以下に、私がオススメする腎臓ケア用のフードのAmazonリンクを貼っております。
これらのフードは動物病院でも入院患者用のご飯として用いられており、
非常に高品質で信頼性の高いフードです。
*購入前に必ずかかりつけ医にご相談ください。
手作り食
正直なところ、私個人は手作り食はオススメしません・・・
慢性腎不全の猫用のフードは、含まれる栄養分を厳密に管理しないといけないため、
一般の方が作るのは難しいからです。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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