こんにちは、獣医師ももです。
この記事では、犬の糖尿病について解説しています。
糖尿病の犬のおすすめフードも紹介していますのでゆっくりとご覧ください。
犬にも糖尿病はあるの?
糖尿病の症状は?
肥満と関係があありますか?
以上のような、犬の糖尿病についての基本的な質問にお答えします。
・糖尿病ってどんな病気?症状は?
・糖尿病になりやすい犬種
・糖尿病の治療法
・ホームケアがとても重要
糖尿病ってどんな病気?
人では有名な病気である” 糖尿病 ”
実は犬や猫にも存在します!
糖尿病とは
私たちが食事を摂ると、食事に含まれていた栄養素の一部は
糖となって腸から吸収されます。
糖は血液に乗って全身に運ばれ、活動するためのエネルギー源となります。
このとき、インスリンというホルモンが血液中の糖の量をコントロールしています。
インスリンが何らかの原因で十分に分泌されなかったり、インスリンの効果が弱まると
血液から糖があふれてしまって糖尿病になります。
糖尿病の症状
糖尿病になり、血糖値が高くなると以下の様々な症状が現れます。
・水をたくさん飲むようになった
・おしっこの量・回数が増えた
・食欲が増えた
・ご飯をたくさん食べるのに痩せてきた
・目が白く濁っている
上記のような症状がみられたら、速やかに動物病院を受診しましょう。
糖尿病になりやすい犬種
犬では、メスの方がオスよりも約2倍、糖尿病になりやすいといわれています。
年齢は7〜8歳の中高齢で発症のピークがみられます。
糖尿病はすべての犬で発生しますが、糖尿病になりやすい犬種が存在します。
・サモエド
・パグ
・ミニチュア・シュナウザー
・プードル犬種
上記の犬種は、遺伝的に糖尿病になりやすいため特に注意が必要です。
糖尿病の治療法
糖尿病治療で最も重要なことは、血糖値をコントロールすることです。
食事管理
治療の中で大きな役割を占めるのが、食事管理です。
・食物繊維を多く含むフード
・L-カルチニンを多く含むフード
茹でた温野菜などをバランスよく与えることで、
含まれる食物繊維が血糖値の変動を抑えます。
犬に与えても大丈夫な野菜については以下の記事で紹介しています。
≫ 【野菜は大丈夫?】犬が食べてもいいもの・悪いもの完全版【獣医師が徹底解説】
しかし、一般の方が糖尿病用の手作り食を作ることは非常に難しいです・・・
以下に、動物病院でも頻繁に使用される糖尿病の犬専用の療法食を紹介します!
インスリン治療
先ほど説明したように、血糖値はインスリンというホルモンによって
厳密にコントロールされています。
不足しているインスリンの機能を補うために、
インスリンの注射をご自宅で行います。
その他、脱水や下痢、食欲不振などの症状を併発している場合は、
投薬や点滴といった対症療法を行います。
自宅でのホームケアが重要
糖尿病治療で重要なことは、獣医師の指示に従って
しっかりと食事管理を行うことです。
いくら愛犬がねだっても、獣医師に禁止されていれば
オヤツをあげることは厳禁です!
新鮮で清潔な水をしっかりと与えることも重要です。
愛犬の様子を注意深く観察し、様子に変化が見られたら
すぐにかかりつけ医に相談しましょう。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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