こんにちは、獣医師もも (＠juishi_momo) です！
皆様は「猫がチュールしか食べない」、「チュールをあげてからフードの食いつきが悪くなった」
といった悩みはありませんか？
チュールはあくまでもおやつであり総合栄養食ではないため、猫がチュールしか食べない心配ですよね。
そこで本記事では獣医師である私が、
猫がチュールしか食べない時の原因、対処法、
チュールを毎日あげても大丈夫か、
チュールは1日何本までか、オススメのチュール、
食いつきが良くなるオススメフードなどをまとめてご紹介します！
この記事では以下のような疑問を解決します。
・猫がチュールしか食べない時の原因は？
・猫がチュールしか食べない時の対処法は？
・チュールを毎日あげても大丈夫なの？
身体への影響は？
・チュールは1日何本まであげてもいいの？
・獣医師オススメのチュールは？
・食いつきが良くなるオススメキャットフー
ドは？
猫がチュールしか食べない時の原因
よくある間違いは「チュールはおやつだから身体に悪い！」というもの。
チュールは猫や犬の健康を第一に考えたおやつなので、身体への悪影響はありません。
＊もちろん、チュールのあげすぎや慢性腎臓病の場合は除きます。
しかし、猫がチュールしか食べないとなると大問題です。
チュールはあくまでもおやつであり、総合栄養食ではないためチュールしか食べない原因を突き止めないといけません。
チュールをあげすぎている
一番の原因は「チュールのあげすぎ」です。
チュールはペースト状のおやつで非常に食べやすく、
まぐろやチキンの良い香りがするため猫は大好きです。
猫のおねだりに応えて、毎回チュールをあげていると
当然猫はチュールしか食べなくなり、お腹いっぱいになってしまいます。
「チュールはどんな総合栄養食よりも美味しいおやつ」であるという認識は持っておきましょう。
だからこそ、飼い主様側がチュールを与える量をコントロールしなければなりません。
＊チュールの適量は成猫で1日4本までといわれています。
キャットフードが猫の口に合っていない
主食であるキャットフードが猫の口に合っていないため、チュールしか食べないというパターンが考えられます。
猫は同じキャットフードを長期間食べ続けていると
その味に飽きてしまって食べなくなることがよくあります。
気分転換にキャットフードを変えてみると食べてくれるようになることも多いので、
一度獣医師オススメのキャットフードを試されてみてはいかがでしょうか？
口の中に病気が隠れていることも
意外な盲点ですが、口の中に虫歯やガンなどがあって、痛みのためにカリカリのキャットフードが食べれないという可能性もあります。
チュールはペースト状のおやつのため、噛む必要が無いのでチュールだけは食べられることがあるのです。
常に猫のお口を観察し、「口臭がないか」、「血が出ていないか」などを確認しましょう。
猫がチュールしか食べない時の3つの対処法
では、猫がチュールしか食べないときは、具体的にどうしたら良いのでしょうか？
ご自宅でも簡単にできる対処法を3つご紹介します！
あげるチュールの量を調整する
まずは普段あげているチュールの量を確認しましょう。
猫のおねだりに負けて、ついついたくさんのチュールあげてはいませんか？
いなばペットフード株式会社の公式HPによると、おやつは猫の1日に必要な総エネルギー量の約20％以内にあたる量を上限とすることが定められています。
猫の年齢や健康状態、生活環境によって必要な総エネルギー量が異なる為、
一般的な猫の1日に必要なエネルギー量の20％を上回る事の無い様に1日4本として定められています。
繰り返しになりますが、1日にあげてもよいチュールの量は1日4本までです。
チュールの量を減らすことで、その分キャットフードを食べてくれるようになるはずです。
キャットフードの上にチュールをトッピングする
キャットフードの上に少しチュールをトッピングすることは非常に有効です。
チュールは猫の嗜好性 (美味しいと感じる感覚)を極限まで高めたおやつですので、
ほぼ全ての猫が「チュールは美味しい・好きだ」と感じます。
一方で、総合栄養食であるキャットフードは、
味よりも栄養バランスを重視して作られているため
猫の嗜好性はチュールよりも低いです。
このイメージを払拭するために、キャットフードの上にチュールをトッピングすると
猫が「キャットフードも美味しいんだ！」と認識してくれるようになります。
キャットフードを変えてみる
思い切って、キャットフードを変更することも一つの手段です。
キャットフードの上にチュールをトッピングしても、
チュールだけ食べたり、キャットフードを食べない場合は、そのキャットフードが猫に合っていない可能性があります。
試行錯誤をしながら、その猫の好みに合ったキャットフードを探すしかありませんが
本記事で猫の嗜好性が高いおすすめキャットフードを紹介しているのでぜひ参考にしてください！
チュールをいきなりあげないのはNG
猫に主食であるキャットフードを食べてもらうために突然チュールをあげることをやめるのはNGです。
猫も突然大好きなチュールが食べられなくなると混乱しますし、急激な体重減少は身体に大きな負担がかかってしまいます。
チュールの量を減らしていくときは少しずつ調整していきましょう。
猫にチュールを毎日あげても大丈夫！
チュールに関する質問で最も多いのが、「チュールを毎日あげても大丈夫？」というものです。
結論から言うと、猫にチュールを毎日あげても大丈夫です！
＊繰り返しになりますが、あげすぎには注意してください・・・
チュールは猫の健康に配慮したおやつ
チュールを製造するいなばペットフードは、動物の健康に配慮して
「全てのフードでの化学物質の無添加、無着色、保存料・殺菌剤一切なし」を徹底しています。
もちろん、チュールには味付けとして食塩が含まれていますが、1日4本までのルールを守れば塩分過多になることはありません。
ご褒美としてあげるのがベスト
チュールのおすすめのあげ方は、ご褒美としてあげることです。
ご褒美として与えることで猫の躾にもなりますし、あげすぎを防ぐ効果もあります。
具体的には、爪切りや歯磨きのご褒美、スキンシップの手段としてなどあげると良いでしょう。
獣医師がおすすめするチュール3選
チュールにはたくさんの種類があり、新商品も発表され続けているので
どのチュールを選べばいいか迷ってしまいますよね。
ここでは、全種類のチュールを購入してきた私が厳選したおすすめチュールを3つご紹介します。
チュール まぐろ海鮮バラエティ
定番商品である「チュール まぐろ海鮮バラエティ」は猫の大好きなまぐろをたっぷりと使用したチュールです。
まぐろ味・海鮮ミックス味・国産真鯛味・贅沢本まぐろ味の4種類がセットになっており、
猫の気分に合わせてチュールの味を変えることができますよ！
チュール 腎臓の健康維持に配慮バラエティ
「チュール 腎臓の健康維持に配慮バラエティ」は、特に慢性腎臓病の猫やシニア猫にオススメのチュールです。
腎臓の負担となるナトリウムやリンの配合量を調整したチュールで、
腎臓の機能が心配な猫にもあげることができます！
チュール 乳酸菌入り まぐろ海鮮ミックス
最近発売された「チュール 乳酸菌入り まぐろ海鮮ミックス」は、乳酸菌を配合した珍しいチュールです。
乳酸菌には、腸内環境を整えてウンチの匂いを和らげる効果があります。
おやつを食べさせながら健康を維持したい飼い主様に特にオススメです。
食いつきが良くなるおすすめキャットフード３選
カナガン デンタルキャットフード
カナガン キャットフードにもいくつかの種類がありますが、獣医師が強くおすすめするのは「カナガン デンタルキャットフード」です。
カナガン キャットフードの最大のメリットは
猫の健康や身体のことを最優先に考えたキャットフードになっていることです。
嗜好性が非常に高く、猫の食いつき度合いも群を抜いています。
栄養バランスが非常に優れていることも重要なポイントです。
穀物不使用のグレインフリーで、ターキー生肉を使用しているため高タンパク・低脂肪。
穀物アレルギーのある猫にも安心して与えることができます。
カナガンをまずは1パック試してみたい方は以下のボタンからどうぞ！
モグニャン キャットフード
モグニャン キャットフードに含まれるタンパク源のうち、65%が良質な白身魚です。
白身魚は低脂肪で高タンパクなため消化吸収も良く、何より猫の大好物です。
1.5kg：4,708円と決して安くなありませんが、その分品質にこだわっているなという印象です。
そのため、多くの猫が今までのどのフードよりも食いつくというレビューを耳にします。
全猫種・全年齢が対象のフードですので気になった方は以下のリンクをチェックしてみてください！
アランズ ナチュラル キャットフード
アランズ ナチュラル キャットフードは「野生の猫が自然の中で食べていたナチュラルな食事をできる限り忠実に再現する」という考えから、 フード生産時に人工添加物は一切使用せず、高品質な自然素材だけで作られたキャットフードです。
1.5kg：5,082円とこちらも安いキャットフードではありませんが、市販のキャットフードと比べて、品質ははるかに高いです。
猫の健康のために身体に良いものだけを食べさせたいという飼い主様にオススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
今回は猫がチュールしか食べない時の原因や対処法について紹介しました。
猫や犬のチュールにあげ方や目安量ついては以下の記事で詳しく解説しています！
さらに以下の記事では、獣医師が選ぶおすすめのドッグフードやキャットフードを紹介しているので、こちらの記事もぜひ合わせて読んでみてください！
≫ 【おすすめのドッグフード5選】獣医師推奨の安いドッグフード
≫ 【獣医師解説】市販のおすすめキャットフード5選【2023年】
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました！
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