こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です!
日本の夏は高温多湿のため、毎日の生活に欠かせないのがエアコンです。
暑い感じたらエアコンをつければ良いのですが、
犬がいる家庭ではそうはいきません。
犬は何度からエアコンをつければ良いのか知らない方も多いですよね。
そこで、この記事では現役獣医師の私が、
「犬のための正しいエアコンの使い方」を
詳しく解説します!
「記事を読むのがめんどくさい!」
という方に結論をお伝えすると
犬種にもよりますが基本的には、
部屋の気温が27~28℃まで上がったら
エアコンを使いましょう!
犬にとって快適な温度は約24〜26℃です。
ペットのためにエアコンを本格稼働させる前に
徹底的に掃除することをおすすめします!
私は掃除が苦手なので、夏の前に
以下の業者さんに頼んでいます♪
作業も丁寧で1万円ポッキリで
対応してくれます!
面倒なエアコン掃除と1万円でおさらばしましょう!
犬のためのエアコンは6月から必要!
この記事は2024年6月に執筆していますが
既に日中の気温は30℃を超えており、
犬にとって危険な暑さになっています。
今シーズン早くも熱中症になった
チワワさんを治療しました。
人はまだ耐えられる温度かもしれませんが、
犬には厚い毛皮がありますよね。
エアコンを使うか迷った時は、
今の気温で厚いダウンを着て生活できるか
考えてください。
犬は実際にダウンを着て生活していますよね。
しかも犬は汗をかいて体温を下げることができないので、体感温度はさらに暑くなります。
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犬のための正しいエアコンの使い方
・設定温度は25〜26℃
・基本的に24時間つけっぱなしでOK
・湿度にも気を配る
設定温度は25〜26℃
犬のためにエアコンを使用する場合、
設定温度は25〜26℃にしましょう。
人によっては25℃は寒いと感じるかもしれません。
その場合はエアコンを27℃に設定し、
扇風機などを併用しましょう。
犬が暑いと感じている時は
舌を出してハッハッと速い呼吸をします。
基本的に24時間つけっぱなしでOK
エアコンは基本的に24時間つけっぱなしでOKです。
「涼しくなったからエアコンを切って、
暑くなったらまた付ける・・・」
というようにこまめに電源を切る方が
消費電力は大きくなり電気代の無駄になります。
犬の熱中症はエアコンを切った
夜に発生することも多いので
つけっぱなしにしましょう。
湿度にも気を配る
温度だけではなく、湿度にも気を配りましょう。
特に梅雨の時期は温度を下げても
湿度が60~70%まで上がることがあります。
犬はムシムシした環境は苦手なので
除湿機を上手く使ってあげましょう!
犬にとって理想の環境は、
温度:25〜26℃、湿度:50%程度です。
梅雨の時期でも部屋が超快適に!
獣医師も愛用する高性能除湿機
犬のためにエアコンを使う時の注意点
・使用前に必ずフィルター掃除を行う
・クーラー病 (冷房病)に気をつけよう
使用前に必ずフィルター掃除を行う
エアコンを本格稼働する前に、
必ずフィルター掃除を行いましょう。
エアコンの中のカビを放置していると
カビが部屋中に拡散され、犬の呼吸器系の病気に
発展することがあります。
また、内部に溜まったホコリが原因で
エアコン火災が起きた事例も報告されています。
安全に使用するために
フィルター掃除は必ず行いましょう!
電気代も10%ほど安くなります。
フィルター掃除はご自身ですることも可能ですが、
専門業者に依頼した方が楽で安全です!
1万円ポッキリで掃除してもらえるので
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クーラー病 (冷房病)に気をつけよう
低過ぎる温度のエアコンの風に長時間当たると、
犬もクーラー病 (冷房病)になる場合があります。
クーラー病 (冷房病)とは、
エアコンの設定気温が低過ぎたために
自律神経が乱れて食欲が低下したり
体調を崩す状態です。
留守の間にエアコンをつけっぱなしにする場合は、
エアコンの設定温度は26〜27℃程度と少し弱めに
しておきましょう。
犬の熱中症について
夏場にエアコンをつけないと、
犬も熱中症になります。
何度も熱中症になった犬を
治療したことがありますが、
死亡することもある恐ろしい
病気です。
熱中症になりやすい犬種
・寒冷地域原産の犬
・短頭種
・肥満気味の犬
具体的には、以下の犬種です。
シベリアン・ハスキー、サモエド、
セントバーナード、アラスカン・マラミュート、グレート・ピレニーズ、
パグ、フレンチブルドッグなど
上記の犬種は特に熱中症になりやすいので
エアコンは欠かせません。
熱中症の症状
犬の熱中症の症状は
・舌を出してハッハッと荒い呼吸をしている
・ぐったりしている
・元気や食欲がない
・嘔吐や下痢などの消化器症状
・意識レベルが低下する
などが多いです。
特に老犬や短頭種 (パグのように鼻が潰れた犬種)は
少しの温度上昇で熱中症になることがあるので
注意しましょう。
熱中症の予防法
熱中症を予防するには、
犬が暑いと感じる状況を避けるしかありません。
・エアコンを適切に使用する
・夏場の日中の散歩を避ける
・犬に直射日光が当たらないようにする
・夏に犬を車に放置しない
・常に新鮮な水を飲めるようにする
注意していただきたいのは、
車に犬を放置するパターン。
エアコンをつけていても炎天下の車は
40〜50℃まで温度が上昇することがあるので
絶対に犬を車に放置しないでください。
私も大切な柴犬の患者さんが
車に放置されたことで熱中症になり助けることができませんでした
夏場の散歩の注意点
・日中は絶対に外出しない
・アスファルトの温度をチェックする
・十分な水分補給を忘れずに!
日中は絶対に外出しない
熱中症対策として、太陽が出ている間は
外出しないのが1番大切です。
夏の散歩は早朝や日が暮れた後などの
涼しい時間に行くようにしましょう。
近年は地球温暖化の影響で、夏の暑さは
殺人的ですよね。
汗をかくことで体温調節ができない犬には
非常に危険な暑さなので
不要不急の外出は控えてくださいね。
アスファルトの温度をチェックする
散歩に行く前にアスファルトを1分ほど触って
熱く感じないか確認しましょう。
犬はその熱さのアスファルトを
裸足で歩くことになります。
犬の肉球はとても繊細なので、
アスファルトで火傷をするケースは意外に多いです。
十分な水分補給を忘れずに!
お散歩の時はいつでも水分補給ができるように
水筒を持参しましょう。
水筒と飲み皿が一体化したものがあると
非常に便利です。
お水でも良いのですが、
「ペット専用のスポーツドリンク」である
ペットスエットが効率的に水分補給ができて
おすすめ!
エアコン以外の暑さ対策グッズ
・扇風機
・犬用ひんやりマット
・遮光カーテン
扇風機
エアコンと同時に扇風機も使用すると、
空気の対流が生まれて効率的に
部屋の温度を下げることができます。
効率的な冷却によって、
電気代の節約効果も見込めます。
犬が扇風機に近づいてファンで
怪我をするリスクもあるため、
扇風機を使用する際はファンの付いていないタイプをおすすめします。
犬用ひんやりマット
犬用のひんやりマットを使用することで、
体全体がゆっくりと冷却されて快適に過ごすことが可能です。
小型〜中型犬はこれを1枚、大型犬は2枚ほど
用意しておくと安心です。
2,000~3,000円程度で購入できる手頃な
アイテムなので、是非1枚は持っておきましょう!
遮光カーテン
太陽の光で直接部屋が暖められることが
室温が上がる主な原因です。
そのため、南向きの部屋や大きな窓を持つ部屋は
遮光カーテンの利用をおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事をよく読んで、
愛犬の熱中症をしっかり予防してくださいね!
本記事の重要ポイントをまとめました。
面倒なエアコン掃除と1万円でおさらばしましょう!
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この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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