【犬がスイカを食べても大丈夫】正しい与え方と注意点を獣医師が解説

こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です。
この記事では、犬にスイカをあげても大丈夫かどうかを解説しています。
スイカをあげる時の注意点や、あげる量、アレルギーについても解説しているので
ゆっくりとご覧ください!

・犬にスイカをあげても大丈夫ですか?
・スイカをあげる量の目安は?
・アレルギーは大丈夫?

以上のような、スイカに関する質問にお答えします。

この記事はこんな方にオススメ

・犬を初めて飼われる方
・スイカをよく食べられる方
・犬にスイカをあげてる方
・犬にスイカをあげてもよいか知りたい方
・犬にスイカをあげる時の目安量を知りたい方
・スイカのアレルギーが心配な方

上記の項目に当てはまる方はぜひ最後までご覧ください!

目次

犬にスイカを食べても大丈夫!

これからの季節、スーパーに並ぶスイカを目にする機会も増えてくるかと思います。
人にとっては美味しいスイカですが、実は犬もスイカが大好きです!

スイカの90%は水分であり、その他にカリウムβ-カロテンリコピンなど、
犬の健康に良いとされる成分が豊富に含まれています。

カリウム:体内の余分な塩分や水分を
 排泄する効果があります
β-カロテン:ビタミンAに変換されて
 から体内に吸収され、皮膚や粘膜の健 
 康を維持します
リコピン:強力な抗酸化作用を持ち、
 老化予防や免疫力の強化を助けます

スイカの与え過ぎには気をつけて

スイカの主成分は水であるため、与えすぎると当然下痢をしてしまいます。

さらにスイカを食べすぎると、スイカの甘味に慣れてしまって主食であるドッグフードを
食べる量が減るおそれがあります。ドックフードは総合栄養食であり、
犬の健康に必要な栄養素がバランス良く配合されているため、不足すると栄養バランスが偏ってしまいます。

・スイカの食べ過ぎは下痢の原因になり
 ます。
・スイカの味に慣れると、主食であるド 
 ッグフードを食べなくなり、栄養バラ  
 ンスが崩れる可能性があります。

犬に与えてもよいスイカの目安量

スイカはあくまでもおやつであり、主食にはなりません。
犬のおやつは、基本的に一日に必要なカロリー量の10〜20%に抑えるべきとされています。

スイカはカロリーが低いためカロリーではなく、水分量に注意して与える量を設定しましょう。

・超小型犬(体重5kg未満) :1〜2切れ (5〜10kcal)
・小型犬(体重5〜10kg) :3〜5切れ (15〜25kcal)
・中型犬 (体重10〜15kg):7〜10切れ (35〜50kcal)
・大型犬(体重15〜30kg) :13〜15切れ (65〜75kcal)
・超大型犬(体重30kg以上) :20〜30切れ (100〜150kcal)

*2cm角のサイコロ状にカットしたスイカ(約5kcal)を1切れとします。

スイカは非常に甘く、犬も甘味が大好きなのでついついたくさんあげてしまいますが
上記に目安量を守って与えてください。

犬にスイカを与える時の注意点

種と皮は取り除く

スイカの皮と種は硬く、非常に消化に悪いので必ず取り除きましょう。
早食いをしてしまって喉に詰まると危ないので、
ひと口大にカットしてから与えることも重要です。

もちろん塩をかけることも厳禁です!

常温のまま与える

冷蔵庫でキンキンに冷やしたスイカは美味しいですが、
犬のお腹は非常に繊細なためお腹を壊す原因になります。

犬に与える分は先に切っておいて冷やさないようにしましょう!

スイカジュースやスイカアイスなどは絶対に与えない

スイカの加工品 (スイカ味のジュースやアイスなど)は
絶対に与えないようにしましょう。

大量の糖分を含んでいるため、血糖値が一気に上昇してしまいます。

・種と皮は消化に悪いので取り除こう
・冷蔵庫で冷やさず、常温のまま与える
・糖分を含むため、スイカの加工品は
 絶対に与えない

下痢には要注意

ウリ科のアレルギーに注意

ウリ科であるスイカやメロンはアレルギー性が比較的高いため
初めてスイカをあげる時は1口だけにしましょう

何も異変が見られない場合は、次回以降あげる量を少しずつ増やしていきましょう。

顔や体をかゆがったり下痢のような消化器症状が見られた場合は、
スイカに対してアレルギー反応を示している可能性があります。
すぐに動物病院を受診し、スイカを与えたことを獣医師に伝えてください。

アレルギーではなくても下痢をすることがある

特に小型犬は、スイカに対するアレルギーはなくても含まれる水分量が
体の許容量を超えてしまい水っぽい下痢をすることがあります。

この場合は、残念ですがスイカをあげることはやめましょう。

・ウリ科はアレルギー性が比較的高い
・アレルギーではなくても下痢をする
 こともある

スイカの他に与えてもよい果物・悪い果物

<犬に与えて大丈夫な果物>
いちご・リンゴ・バナナ・キウイ・みかん・オレンジ・柿・梨 など

<犬に与えてはいけない果物>
ブドウ・イチジク・レーズン グレープフルーツなど

特にブドウは犬にとって猛毒であり、命に関わる場合もあります。
絶対にあげないようにしましょう。

犬がブドウを食べた時の対処法は以下の記事で解説しています!
≫ 【獣医師が徹底解説】 犬がブドウやチョコレートを食べた時の対処法

まとめ

いかがでしたでしょうか?

本記事の重要ポイントを以下にまとめました。

・犬にスイカをあげても大丈夫!
・あげる時は水分量に気をつける
・小型犬は1〜5切れ程度が適量
・スイカの加工品 (アイスやジュースな
 ど)は与えない
・ウリ科のアレルギーに要注意

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次