【犬の酸素室の濃度は?】獣医師が犬のレンタル酸素室を徹底解説!

犬の酸素室の濃度は?
犬の酸素室の濃度は?
酸素室で過ごすチワワ
この記事はこんな方に最後まで読んでいただきたいです!

・愛犬が心臓病や呼吸に問題を抱えている方
・愛犬の呼吸が苦しそうで辛い方
・最期のお別れが近づいてきた愛犬と少しでも長く過ごしたい方
・酸素室のレンタルを検討されている方

こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です!

皆様の中で、愛犬が心臓呼吸器系に病気を抱えている方はいませんか?

歳を重ねた犬や猫に多い病気といえば心臓病ですが、
心臓病は進行すると肺に水が溜まって (=肺水腫)、呼吸が非常に苦しくなってしまいます

今までは動物病院で酸素室に入らなければ酸素吸引ができませんでしたが、
最近では自宅で酸素室をレンタルできるサービスが人気を集めています。

最近の治療のトレンドは定期的に通院しながら、
自宅でレンタルした酸素室に入ることです!

記事を読むのがめんどくさい!」という方に結論を先にお伝えすると、
現役獣医師が数あるレンタル酸素室の中で一番オススメするのが以下の「オーツーペット」です!

初めて酸素室をレンタルする方から、以下のような疑問や不安の声を頂きます。

犬の酸素室の濃度はどのくらいにしたらいいの?
犬の酸素室が必要となるのはどんな時?
犬の酸素室の設置方法や使い方は?
自宅で酸素室をレンタルするメリットデメリットは?
犬の酸素室で一番安いレンタル会社は?

そこで、この記事では「犬の酸素室のデメリットやオススメのレンタル会社」について、
現役獣医師である私が丁寧に解説していきます!

この記事を読めば、犬の酸素室に関する全てが分かりますよ!

以下の記事では、複数のレンタル会社を徹底比較してさらに詳しく酸素室を紹介しております
酸素室のレンタルを検討されている方は是非こちらもお読みください!

目次

犬の酸素室の濃度はどのくらいにしたらいいの?

犬の酸素室の濃度は35〜45%程度

酸素室の効果を最大限発揮するためには適切な酸素濃度にすることが
大切です。
*酸素濃度は高ければ高いほど良いと言うわけではありません。

空気中の酸素濃度は21%であるため、25%程度に設定するとあまり意味がありません。

結論:35~45%に設定することが多い

結論から言うと、通常のレンタル酸素室は35~45%に設定することが多いです。

実際に私が動物病院で入院患者の呼吸管理を行う時は、35~45%に設定することがほとんどです。

心臓病の悪化などで酸素室をレンタルする時は
35〜45%でほぼ問題ありません。

酸素を吸いすぎると逆に酸素中毒になってしまい、呼吸が止まったりする可能性があるので
絶対にMAX濃度に設定しないでくださいね。

最終的な濃度は獣医師が呼吸状態から判断する

多くの場合、酸素濃度は35~45%で問題ありませんが、末期の呼吸不全死戦期呼吸 (死の間際の呼吸)の場合は
40〜60%程度まで酸素濃度を上げる場合があります。

これらの判断は獣医師の判断で行うものなので、飼い主様自身で判断するのは危険です。

最終的な濃度は獣医師が呼吸状態から判断するため、酸素室をレンタルする前に
かかりつけ医に相談しておきましょう。

犬の酸素室が必要となるのはどんな時?

犬の酸素室が必要になる時はどんな時?
酸素室で過ごす犬
画像引用:O2 charge公式サイト

まずは犬に酸素室が必要となるのは
どんな時か一緒に考えていきましょう。

獣医師に勧められた時

酸素室は呼吸の状態が悪く、全身に十分な酸素が供給されていない時に使用します。

呼吸の状態が悪化する原因は様々であり、心臓や肺の病気以外にもたくさんの病気が挙げられます。

獣医師に「酸素室が必要です」と言われた場合は、愛犬の呼吸状態に何らかの重大な
問題があるということです。

獣医師の指示に従って、入院するか自宅で酸素室を準備するかを
決めましょう。

急かすような表現になってしまいますが、「酸素室が必要=生命の危険がある」ということ。

なるべく早く入院するか自宅で酸素室をレンタルするか決めてください。

心臓病が進行した時

最も多いパターンが心臓病が悪化し、肺に水がたまる肺水腫という状態になった時です。

心臓病が悪化すると、心臓のポンプ機能が低下して心臓内に血液が溜まっていきます (=心臓の肥大)。
次第に心臓と肺をつなぐ血管から液体が漏れ出して、肺に水が溜まります。

肺に水が溜まるということは24時間溺れているようなもの。

当然、呼吸がしづらくてとてもしんどい状態であり、生命の危険に直結します。

呼吸が辛い時に酸素室があるとかなり楽になります。
愛犬が心臓病を患っている方はレンタル酸素室の準備を少しずつ準備しましょう。

肺や気管などの呼吸器系に異常がある時

肺や気管は呼吸の状態に直結しているため、
これらの器官に異常がある場合は酸素室が必要となります。

犬の酸素室の設置方法と使い方

犬の酸素室の設置方法と使い方

レンタル酸素室の設置方法は意外と簡単です!
丁寧に解説していきますね♪

 自宅で酸素室を準備するために必要なもの

酸素発生器 (必須:レンタルすると付いてくる)
酸素ケージ (必須:レンタルすると付いてくる)
・酸素濃度計 (あるとかなり便利&安心)
・ペットカメラ (あるとかなり便利&安心)

 酸素室の設定方法

・酸素濃度は獣医師の指示に従う (通常は35〜45%にする)
・気温:23〜26℃、湿度:40〜50%に調節する
・酸素濃度35〜45%であれば2~3時間は酸素室に入れっぱなしでも大丈夫

①静かで観察しやすい場所を選ぶ

自宅で酸素室を準備する際は、まずは場所選びが重要です。

犬が興奮してしまうと呼吸状態がさらに悪化してしまうため、
静かな場所に設置するようにしてください。 (いつも寝ている場所が理想)

さらにペットの様子を定期的にチェックしやすく、
ペットに何かあればすぐに気づける場所であることも大切です。

誰も使っていない部屋などに酸素室を設置するのはNGです。
何かあった時にすぐ気付ける場所にしてください。

②酸素室を実際に設置してみよう

STEP
レンタルした酸素発生器をコンセントに接続する
STEP
酸素発生器と酸素ケージを繋ぐ
STEP
酸素濃度を35〜45%程度に設定する

空気中の酸素濃度は約21%です。
状況にもよりますが、酸素室内は35〜45%に設定することが多いです。

STEP
定期的に犬の様子と酸素濃度を確認する

ごく稀に、機械の故障などのトラブルが起きることがあります。
1時間に1回は犬の様子や酸素濃度が適切か確認しましょう。

③温度や湿度も管理しよう

呼吸の状態は酸素濃度だけではなく、気温湿度にも左右されます。

極端な例ですが、サウナの中はかなり呼吸がしづらいですよね。
温度と湿度が呼吸に影響を与える良い例です。

一般に、犬に最適な環境は気温:23〜26℃湿度:40〜50%と言われています。
(ハスキーやサモエドなどの一部の大型犬は20℃程度で構いません)

残念ながら、レンタル用の酸素室には温度・湿度調節機能はありません。

エアコンや加湿器などを使って、適切な環境を準備してください。

ネットで酸素室を購入したい方が以下の商品セットが最も使いやすくオススメです!

レンタル酸素室ではなく、自分で購入して酸素室を自作したいという方は
以下の商品をセットで購入すると便利です。

犬のレンタル酸素室の3つのメリット

まずは自宅で酸素室をレンタルするメリットを3つご紹介します!

①入院よりも費用が安い

自宅で酸素室をレンタルするメリットの一つ目は、入院よりも費用が安い点です

レンタル会社にもよりますが、自宅での酸素室の使用料は1日当たり約400〜500円です。
動物病院に入院すると1日当たり10,000円弱ほどかかってしまいます。

動物病院の入院費が高い理由は、酸素室の使用料に加えて
人件費、入院管理料などがかかるからです。

費用面を少しでも抑えたいという方には自宅での酸素室がオススメです!

②犬の精神的な負担が少ない

犬は人になつき、猫は家になつく」という言葉がありますが、
犬にとっても住み慣れた自宅の環境が最も落ち着く場所であることに間違いありません。

病院という普段と異なる環境で過ごすことの精神的負担はかなり大きいです。

酸素室が必要なほど状態が悪化している場合はなおさらです。

・入院中はストレスで食欲が低下したり下痢をしてしまう
・飼い主様と離れた不安からパニックや興奮してしまう

自宅で酸素室をレンタルするとこのような状況にならないのが大きなメリットです。

③最期の看取りを自宅でできる

酸素室が必要となる犬の健康状態は不安定であるため、いつ容体が急変してもおかしくありません。

よくある後悔としては、入院中に犬が亡くなってしまって
家族全員で最期の看取りをできなかったというものです。

自宅での酸素室であればいつ容体が急変しても、家族全員で最期の時間を過ごすことができるということは
非常に大きなメリットです。

自宅で犬の酸素室をレンタルするデメリット

犬の酸素室のデメリット

もちろん犬のレンタル酸素室にもデメリットがあります。
代表的なデメリットを3つご紹介します。

①レンタル〜設置までの手間がかかる

自宅で酸素室をレンタルするデメリットの一つ目は、レンタルなどの手間がかかることです。

入院であれば犬を預けるだけでおしまいですが、自宅での酸素室はやるべきことが多いです。

・レンタル会社との契約する
・酸素室を自分で設置する
・小まめに酸素濃度や室温など調節する

仕事が忙しい方や共働きの方などには
自宅での酸素室レンタルはあまりオススメできません。

私が一番オススメしているレンタル会社「オーツーペット」は
ほとんど完成した状態で酸素室を届けてくれるので手間が省けますよ!

②最適な酸素濃度を維持できない

入院中は獣医師が適切な酸素濃度に調節しますが、
自宅では最適な酸素濃度を維持することが非常に困難です。

数%の酸素濃度の違いが重大な問題となることほとんどありませんが、
完璧な状態を求める方には不向きです。

最近の酸素室は酸素の自動調節機能が備わっているので
そこまで心配する必要はありません。

③使い方を誤ると大きな事故になる

酸素は過剰に吸い込むと酸素中毒という病気になることもあります。

誤って酸素濃度を高くし過ぎると、さらに呼吸状態が悪化することがあります。
最悪の場合、呼吸が止まることも。

酸素室をレンタルする場合は、事前に獣医師と相談して
適切な酸素濃度酸素室に入れる時間を確認しておきましょう。

犬の酸素室で一番安いレンタル会社は?

犬の酸素室で一番安いレンタル会社

結論:1番のオススメは「オーツーペット」

結論から言うと、国内で使用可能な酸素室のレンタル会社では
オーツーペット」が最もオススメです!

今だけ、オーツーペット12ヵ月プランを選ぶと5万円相当のペット用酸素室が無料でもらえて
年間プランが27,500円→13,200円の52%OFFになります!

今回比較した酸素室レンタル会社

3社とも全国の動物病院と契約している会社であるため、
どの会社を選んでも、機能や安全性に大きな差はありません。

しかし、値段レンタルの制度キャンペーンの有無などは大きく異なるため
最適なものを見つけてくださいね!

3社の料金比較

レンタル比較の条件

・犬は小型犬
・レンタルするものは酸素発生器、酸素室、酸素濃度計
・レンタル期間は12ヶ月

オーツーペット

・12ヶ月プランのレンタル費用は1ヶ月あたり13,200円 (合計で158,400円)
 →1日あたり440円
・基本契約料はかからない

今はキャンペーンで12ヶ月プランに申し込むと
50,000円相当の酸素室がタダでもらえます

terucom

・12ヶ月プランのレンタル費用は1月あたり24,750円 (合計で297,000円)
 →1日あたり825円
・基本契約料:25,300円
・トータルでは322,300円必要

長期レンタル割引やキャンペーンはありません。

unicom

・12ヶ月プランのレンタル費用は1月あたり13,000円 (合計で156,000円)
 →1日あたり433円
・基本契約料:16,000円
・トータルでは172,000円必要

長期レンタル割引やキャンペーンはありません。

結果からも明らかですが、オーツーペットがトータルで最も安いです。

気をつけておきたい点は以下の2点です。

オーツーペットとunicomは設置サービスがない
 →酸素室の組み立てを説明書を読みながら自分で行う必要があります。


②unicomは酸素室のレンタルサービスがない
 →自分でunicomかネットで買う必要があります。

総合的に考えると、明らかにオーツーペットが優れています。

まとめ

犬のレンタル酸素室のまとめ
画像引用:O2 charge公式サイト

いかがでしたでしょうか?

本記事の重要ポイントをまとめました。

・最近はレンタル酸素室を注文する人が本当に多い
・自宅で酸素室をレンタルすると、費用面や犬の精神的に大きなメリットがある
・自宅で酸素室をレンタルするデメリットは設置の手間や管理の大変さ
・酸素室のレンタル会社で1番のオススメはオーツーペット

以下の記事では、複数のレンタル会社を徹底比較してさらに詳しく酸素室を紹介しております。
酸素室のレンタルを検討されている方は是非こちらもお読みください!

犬と猫の超人気おやつ:チュールチュールごはんについても丁寧に解説しています。
興味のある方は以下のリンクからどうぞ!

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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