
こんにちは、獣医師ももです。
この記事では、子犬を新しく迎え入れた時にするべきことを解説しています。

新しく子犬を購入しました。
家でするべきことはありますか?
以上のような、子犬を購入した時の質問にお答えします。
・まずは視力と聴力の確認
・子犬の外観をしっかり観察
・ニュー・オーナー・シンドロームに気をつける
犬を初めて飼う方でも簡単に実践できる内容をまとめたので、ぜひ参考にしてください!
*子犬のワクチン接種についてはこちらをお読みください。
》犬の混合ワクチンの疑問に全て答えます

最初に視力と聴力の確認を

現在ペットショップで販売されている子犬の多くは、事前に獣医師による身体検査が行われています。
しかし、不十分な検査による病気の見逃しや、病気を発見していても隠して販売しているお店も
少なからず存在するため、必ず自宅で子犬の健康状態を確認しましょう。
視力チェック
まず、子犬の目にペンライトなどで光を数秒間当てましょう。
*強い光や光を長時間当てることはやめてください。
目がしっかりと見えていれば、目を光から離したり目を瞑ったりと何らかの反応が見られます。
光に対して反応が無ければ、生まれつき目が見えていない可能性があります。
聴力チェック
聴力を確認するために、犬の後ろから手を叩いたり名前を呼んでみましょう。
耳が聞こえていれば、ビクッという動作や後ろを振り返ったりして音に対して反応します。
この時、無反応であれば耳が聴こえていない可能性があリます。
子犬の外観をしっかり観察しよう
視力と聴力のチェックが終わったら、次は体全体の確認をしましょう。

目ヤニ・鼻水が出ていない?
結膜炎や呼吸器の病気になると、目ヤニや鼻水が出てきます。
子犬は、免疫力が低く感染症にかかりやすい時期です。
一度、感染症にかかると症状がすぐに悪化してしまいます。
*健康な子犬でも、目ヤニや鼻水が出る場合があるので
症状が続く場合は動物病院を受診しましょう。
耳垂れや耳アカの確認
外耳炎になると、耳の匂いが臭くなったり、耳垂れや耳アカが多く見られます。
黒い耳アカは外耳炎の特徴の一つです。
耳は毛で覆われて中々確認できないため、意識してしっかり観察しましょう。
歩き方は変じゃない?
先天的に骨格に問題があったり、骨折をしていれば歩き方に異常が見られます。
足を引きずったり、片方の足を地面に着地していない、真っ直ぐ歩けないなどの場合は
手足に何らかの問題を抱えている可能性が高いため、すぐに動物病院を受診しましょう。
ニュー・オーナー・シンドロームに気をつけよう
子犬は1日16時間以上の睡眠時間が必要だと言われています。

”ニュー・オーナー・シンドローム” にご注意を
ニュー・オーナー・シンドロームという言葉をご存知でしょうか?
直訳で、「新しい飼い主症候群」という意味です。
子犬を新しく迎え入れると、ついつい触ったり写真を撮ったりしてしまいます。
環境の急激な変化に加えて、過度の触れ合いで子犬に大きな負担がかかり、
子犬が体調を崩すことをニュー・オーナー・シンドロームといいます。
家に来て数日は子犬に負担を掛けずないように、静かに見守ってあげてください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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