【ヒルズ】犬の「消化ケア i/d」の獣医師解説【ドライと缶詰】

こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です。
この記事では、ヒルズの犬用療法食フード:「消化ケア i/dについて解説しています。
ドライと缶詰の違いフードの成分と原材料、フードの特徴療法食の対象となる病気などを分かりやすく解説していますのでゆっくりとご覧ください!
記事の最後には、獣医師が自分のペットにも愛用しているサプリメントを紹介しているので
そちらも是非ご確認ください。

・犬の「消化ケア i/d」って何ですか?
・ドライと缶詰の違いは?
・犬の「消化ケア i/d」はどんな病気に有効?
・犬が下痢や嘔吐してる時の対処法は?

以上のような、ヒルズの犬用療法食フード「消化ケア i/d」に関する質問にお答えします。

この記事はこんな方にオススメ

・犬を初めて飼われる方
・愛犬に長生きして欲しい方
・犬の下痢や嘔吐に悩んでいる方
・犬の「消化ケア i/d」について知りたい方
・犬の下痢や嘔吐にオススメのフードを知りたい方

↑犬の下痢や嘔吐などの消化器症状に悩まれている方は是非こちらのサプリをお試しください。
 獣医師も愛用する、腸内環境を改善するビフィズス菌のサプリメントです。

タップできる目次

犬の「消化ケア i/d」とは

出典:Hill’s 公式HP

消化器疾患の犬のために調整された療法食

犬の「消化ケア i/d」は消化器病 (下痢・嘔吐・便秘など)や、消化器の手術の回復期糖尿病クッシング症候群
犬のために特別に調整された療法食です。

世界的トップメーカーのロイヤルカナンと並ぶヒルズ社が発売しているだけあって、その品質は確かです。
世界中の動物病院や獣医師が使用する療法食の一つです。
(その分値段が比較的高いことが唯一のデメリット・・・)

犬の糖尿病とクッシング症候群については以下の記事で詳しく解説しています。是非ご覧ください!
≫ 【おすすめフードも紹介!】犬の糖尿病の完全版【獣医師が徹底解説】
≫ 【クッシングってなに?】愛犬がクッシング症候群と診断されたら読んでください【獣医師が徹底解説】

犬の「消化ケア i/d」のドライと缶詰の違い

水分含有量と原材料が異なる

ヒルズ社が発行する「ヒルズ製品による食事管理の手引き」では、ドライ製品と缶詰の違いは大きく分けて
水分含有量原材料です。

水分含有量は、ドライが10%以下、缶詰が70%以下とされています。

当然、ドライ製品よりも缶詰の方が水分含有量は高いです。
そのため、あまり水を飲んでくれない犬や脱水が気になる方は缶詰製品を選択すると良いでしょう

原材料は、ドライがトウモロコシ・米・卵・鶏肉主体で、
缶詰は鶏肉・豚肉・米・ライススターチが主体です。

原材料についても、使用される動物の肉の種類やその他の成分が若干異なる程度で、
獣医学的に大きな差はありません
*食物アレルギーをお持ちの犬は含まれる成分がとても重要ですのでかかりつけ医にご相談ください。

大きな違いはないため犬が好きな方を選択してOK

水分含有量は大きく異なるものの、それ以外の大きな差はありません。
犬が好んで食べる方や、飼い主様が与えやすい方を選んで頂いて大丈夫です!

缶詰の方を好む犬の方が多いと思いますが、その分管理が大変というデメリットがあります。

【ドライ製品】開封口を閉じて、高温多湿を避け、直射日光のあたらない冷暗所で保管してください。冷蔵庫に保管すると、出し入れのときに結露してカビが発生する原因になりますのでおすすめできません。開封後は1~1.5ヶ月を目安に使いきって下さい。

【缶詰製品】一回で使い切れなかった場合は、缶詰に蓋をするか清潔な密閉容器に移し替えて冷蔵庫で保存し、2~3日で食べきってください。

ヒルズ公式HPより引用

犬の「消化ケア i/d」の特徴

犬の「消化ケア i/d」の成分

ドライ製品の成分表

タンパク質6.9gカルシウム219mg
脂肪2.3gリン169g
炭水化物15.9gナトリウム98mg
粗繊維0.4gカリウム259mg
総食物繊維1.8gクロライド263mg
可溶性繊維0.4gマグネシウム25mg
不溶性繊維1.4gオメガ-3脂肪酸245mg
出典:ヒルズ製品による食事管理の手引き

単位/100kcal
代謝エネルギー:336kcal/100g

缶詰製品の成分表

タンパク質6.8gカルシウム212mg
脂肪2.3gリン148g
炭水化物16.2gナトリウム117mg
粗繊維0.7gカリウム254mg
総食物繊維1.9gクロライド233mg
可溶性繊維0.3gマグネシウム22mg
不溶性繊維1.6gオメガ-3脂肪酸180mg
出典:ヒルズ製品による食事管理の手引き

単位/100kcal
代謝エネルギー:94kcal/100g

先ほど述べた通り、両者で含まれる成分に大きな差はありません。

犬の「消化ケア i/d」の4つのポイント

高消化性
→消化管に負担をかけないように高い消化性を持ちます。

健康的な腸内細菌叢の維持に配慮
→ビートパルプ、サイリウム、亜麻仁由来成分を配合し、腸内細菌叢の活動を活性化させます。

高濃度の電解質とビタミンB群
→下痢や嘔吐によって失われた栄養素の補給をサポートします。

混合食物繊維を添加
→可溶性繊維と不溶性繊維の組み合わせが、腸内の健康維持に役立ちます。

1日給与量の目安

ドライ製品の1日給与量

スクロールできます
現在の体重 (kg)22.533.544.5571015203040
ドライ製品
(カップ数の目安)
52g
(0.6)
62g
(0.7)
71g
(0.8)
80g
(0.9)
88g
(1.0)
96g
(1.1)
104g
(1.2)
134g
(1.5)
175g
(2.0)
237g
(2.7)
294g
(3.3)
399g
(4.5)
495g
(5.6)
1日に必要な
カロリー数 (kcal)
188223255287317346374482630854105914361781

表内のカッコ内はカップ数を表します。 *1カップ=200cc

缶詰製品の1日給与量

スクロールできます
現在の体重 (kg)22.533.544.5571015203040
缶詰製品
(缶詰の個数)
184g
(0.5)
217g
(0.6)
249g
(0.7)
279g
(0.8)
309g
(0.9)
337g
(0.9)
365g
(1.0)
470g
(1.3)
614g
(1.7)
832g
(2.3)
1032g
(2.9)
1399g
(3.9)
1736g
(4.8)
1日に必要な
カロリー数 (kcal)
188223255287317346374482630854105914361781

*缶詰は360g缶詰を1つとして計算しています。

犬の「消化ケア i/d」の対象となる病気

犬の「消化ケア i/d」の対象となる主な病気は以下の通りです。

< 消化ケア i/dの適応となる病気>
・急性胃腸炎、慢性胃腸炎 (嘔吐・下痢・消化不良など)
・食道疾患
・便秘 (消化管の運動性低下)
・消化器外科の回復期 (胃や腸の手術)
・糖尿病
・クッシング症候群
・リンパ腫などのガンに伴う消化器症状がある時

特に急性胃腸炎や消化器外科の回復期の場合は、脂肪分を抑えた療法食「消化ケア i/d ローファット」の
使用も有効です。これらに当てはまる方は是非チェックしてみてください。

犬の「消化ケア i/d」はどこで買う?

動物病院での購入が基本

現在、ロイヤルカナンやヒルズを含む様々なペット用療法食がAmazonや楽天市場、各種薬局などで購入可能です。

しかし、動物病院の窓口での購入は、獣医師と相談しながら購入を決められるメリットがあります。
そのため、初回の購入はかかりつけの動物病院での購入をオススメします

忙しくて中々動物病院に行けない方や、2回目以降の購入の方、Amazonや楽天のポイントを利用したい場合などはAmazonや楽天、Yahoo!ショッピングの通販サイトをご利用ください。

以下に、犬の「消化ケア i/d」のドライと缶詰の最安値
Amazon楽天Yahoo!ショッピングのリンクを載せておきます。

試してみたい方は以下のリンクからどうぞ!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

本記事の重要ポイントを以下にまとめました。

・犬の「消化ケア i/d」は消化器疾患を持つ犬の専用療法食である
・「消化ケア i/d」のドライ製品と缶詰に大きな差は無いので好きな方を選んでOK
・急性胃腸炎や消化器外科の回復期の場合は、「消化ケア i/d ローファット」もオススメ

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です。
 実家の犬はこのサプリメントのおかげで15歳になっても元気に走り回っています。(笑)

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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