こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です!
愛犬が夢中になるおもちゃといえばフリスビー。
公園やドッグランなどで他の犬がフリスビーで元気に遊んでいる姿を見ると
「うちの犬もフリスビーで遊ばせたい!」と羨ましくなりますよね!
フリスビーを買ったものの犬が全然興味を示さなかったり、
上手く遊んでくれなかった経験はありませんか?
結論から言うと、犬にフリスビーを正しく教える必要があります。
フリスビーの遊び方を正しく教えないと、犬は中々フリスビーに興味を
持ってくれません。
犬とフリスビーで遊ぶときに知っておきたい全ての情報をこの記事に詰め込みました。
少し長いですが、ぜひ最後まで読んでいただき愛犬と楽しくフリスビーで遊んでくださいね!
・犬のフリスビーの教え方は?
・犬のフリスビーに必要なしつけと教え方は?
・犬にフリスビーを教えるのはいつから?
・フリスビーの持ち方や投げ方は?
・おすすめの犬のフリスビーは?壊れないフリスビーは?
・フリスビーに向いている犬種は?
・小型犬でもフリスビーで遊べるの?
このような疑問や不安を抱えている犬の飼い主様は非常に多いです。
そこでこの記事では「犬とフリスビー」について、現役獣医師である私が丁寧に解説していきます!
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犬のフリスビーの教え方
まずは「犬にフリスビーを教える時の基本」から
学んでいきましょう♪
まずはフリスビーに慣れさせることから
いきなりフリスビーに興味を示す犬はほとんどいないため、
まずはフリスビーに慣れさせることから始めてください。
フリスビーにチュールなどのおやつを塗って気を引いたり、
フリスビーを噛むおもちゃとして使うのも有効です。
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飼い主がフリスビーで遊ぶ様子を見せる
効果的な方法が、飼い主様自身が友達やお子様などと一緒にフリスビーで遊ぶことです。
犬の祖先であるオオカミは群れで行動する動物であり、犬も本能的に飼い主様の行動を真似ることが多いです。
飼い主様が楽しそうにフリスビーで遊ぶ姿を見せることで、
犬もフリスビーの遊び方を理解して興味を持ち始めます。
犬がフリスビーに興味を示してから実際に投げてみよう
大切なことは、犬がフリスビーに興味を示してから実際に投げてみることです。
裏返して言うと、犬がフリスビーに興味を示すまではフリスビーを投げないでください。
皆様も興味がないことに無理矢理誘われて、
余計に興味をなくした経験はありませんか?
犬も同じです!
犬がフリスビーに興味を示していないのにフリスビーを投げても
犬は「フリスビー=つまらないもの」と学習するだけです。
犬のフリスビーに必要なしつけと教え方
犬にフリスビーを教える際には
いくつかのしつけが必須です!
全てしつけには根気が必要です。
できないからといって決して怒らずに、褒めて伸ばすことを心がけて行いましょう。
呼び (来い、おいで)
犬がフリスビーをキャッチした後に戻ってくるためのコマンドとして、
「呼び (来い、おいで)」があります。
犬が勝手に走り去ろうとした時に呼び戻すことにも使えるので
必ず教えるようにしましょう。
①犬が側にいる時に「来い、おいで」などの言葉をかけて、反応したらおやつをあげる
②1m程離れた状態で「来い、おいで」などの言葉をかけて、反応したらおやつをあげる
③「来い、おいで」などの言葉の後に犬がこちらへ来たら、思いっきり褒めておやつをあげる
④少しずつ距離を伸ばしていく
キャッチ
犬が飛んでいるフリスビーを咥えるコマンドを「キャッチ」といいます。
フリスビーの基本的な動作であるため、こちらも欠かせないしつけです。
①フリスビーに興味を持たせるため、チュールなどのおやつをフリスビーに塗る
②犬がフリスビーを舐めたり咥えたら褒める
③フリスビーを地面に転がして、犬が口で咥えたり持ってきたらおやつをあげて褒める
④犬の顔の近くからフリスビーを落としたり優しく投げて、キャッチできたらおやつをあげて褒める
⑤少しずつ距離を伸ばしていく
ドロップ (放せ)
犬がキャッチしたフリスビーを持ってきたら、口から離すコマンドが必要です。
これが「ドロップ (放せ)」です。
その他のコマンドと比較して、簡単に教えることができるため
まずは「ドロップ (放せ)」から教えるのも一つの方法です!
①犬が口に咥えているフリスビーを軽く引っ張り、放したらおやつをあげて褒める
②「ドロップ (放せ)」などの言葉に反応するとおやつをあげて褒める
③「ドロップ (放せ)」などの言葉に反応してフリスビーを放すまで繰り返す
その他基本的なしつけ
以上の3つ (呼び、キャッチ、ドロップ)がフリスビーに基本的なしつけですが、
その他のしつけ (待て、伏せ、おすわり)なども大切なしつけです。
フリスビー以外の場面でも使えるしつけなので、
子犬の頃からしっかりしつけるようにしてください!
犬にフリスビーを教えるのはいつから?
犬に本格的にフリスビーを教えるのは
成長期が終わる1歳ごろからがオススメです♪
生後2〜3ヶ月ごろからフリスビーに慣れさせよう
子犬には社会化期といういう期間が存在します。
犬は生後3週間~14週間(生後3カ月半)までに経験した刺激を受けて、
犬や人間の世界のルールを学びます。
この期間を社会化期と呼び、犬の性格が形成される上でとても大切です。
社会化期に受けた刺激に対して犬は高度に順応するため、
将来フリスビーで本格的に遊びたい場合は生後2〜3ヶ月ごろからフリスビーに慣れさせると良いでしょう。
子犬の頃はフリスビーをキャッチしたりすることはできないため、
おもちゃとして遊ばせたり、フリスビーを転がしたりして一緒に
遊んであげてください。
子犬の頃からフリスビーが身近にあることで徐々に興味を示すようになりますよ!
本格的に教えるのは成長期が終わる1歳を超えてから
フリスビーを実際に投げて本格的に教えるのは、
成長期が終わり骨格が安定する1歳を超えてからにしてください。
・小型犬 (10kg以下):8〜10ヶ月頃
・中型犬 (11〜25kg):10〜12ヶ月頃
・大型犬 (25kg以上):15〜18ヶ月頃
に成長期が終了します。
小型犬や中型犬はだいたい1歳までに成長期が終了しますが、
大型犬は1歳半ごろまで成長期が続くため注意しましょう!
骨格が安定してからフリスビーを始めることで
骨折や脱臼などの怪我のリスクを減らせます!
フリスビーの持ち方と投げ方
飼い主様も正しくフリスビーを投げられるように
練習が必要です!
フリスビーの正しい持ち方
基本的に、親指、人差し指、中指の3本を使います。
親指をフリスビーの表側に、人差し指を側面に、残りの指を裏側にあてて持ちます。
握るといよりは挟むイメージで!
力を抜いてリラックスして持ちましょう♪
フリスビーの正しい投げ方
・スタンスは、目標に向かって真横向きが基本。
・背筋を伸ばし、胸の高さで水平にスイング。ディスクがブレないように、
しっかりと握ってディスクも水平に保つこと。・手首と肘を巻き込んでいきながらスイングし、リリースでスナップをしなやかに決める。
・スイングは弧を描くのではなく、ディスクを後ろから前へまっすぐ引っ張る。
・腰の回転、ステップによる体重移動も活かす。スイングに合わせて前足をステップすると、
調子が取りやすかったりします。・初心者の場合は、相手に向かって握手の姿勢で終わると、とりあえずコントロールが効きやすい。
SPINS 「基本のスロー、キャッチ」より一部引用
まずはリラックスして、目標に向かって真っ直ぐ投げてみましょう。
胸の高さで地面と平行に投げることを意識してください♪
コントロールに慣れてきたら、手首のスナップを意識して回転をかけてみてください。
おすすめの犬のフリスビーは?
壊れにくく投げやすいオススメのフリスビーをご紹介します!
初めは柔らかめのフリスビーがおすすめ
初めは飼い主様もフリスビーの投げ方が分からないと思うので、
柔らかめで軽いフリスビーがオススメです。
柔らかいフリスビーは犬のおもちゃとして使うこともできるため、
フリスビーに慣れさせるという点でも最適です。
\小型犬用フリスビーの決定版!噛むおもちゃとしても使えます♪/
慣れてきたら競技用フリスビーに挑戦しよう
犬がフリスビーに慣れてきて、上手にキャッチできるようになったら
競技用のフリスビーに挑戦してみましょう!
競技用のフリスビーはやや硬めですが、非常に投げやすく犬にとっても遊びやすくなります。
競技用のおもちゃの方が遊びやすいという方も多いです!
お試しに両方買うのもオススメです。
\競技用にも使用される犬専用のフリスビー!中〜大型犬に特にオススメ!/
フリスビーに向いている犬種は?
全ての犬がフリスビーで遊べますが、
フリスビーが得意な犬種が存在します。
レトリーバー系やコリー犬などはフリスビーに向いている
フリスビーで遊ぶ犬といえば、大型犬のイメージがありますよね。
そのイメージの通り、手足が長くて筋肉が十分に発達し、好奇心旺盛な中〜大型犬は
フリスビーに非常に向いています。
以上の犬種は、性格や体格的に非常にフリスビーに向いています!
短頭種はやや不向き
一方で、パグやフレンチブルドッグ、シー・ズーなどの鼻が潰れた犬種 (短頭種)は、
フリスビーを口に咥えづらく、激しい運動をすると肺に負担がかかりやすいため
あまりフリスビーに向いていません。
もちろん、犬の個性によってはフリスビーが得意な子もいるため
しっかりと犬本人の適性を見極めてあげてください!
小型犬でもフリスビーで遊べるの?
フリスビーの重さや大きさに注意すれば
小型犬でも問題なくフリスビーで遊べます♪
小型犬もフリスビーで遊べます!
フリスビーで遊ぶ犬といえば、ボーダーコリーやレトリーバー系の中〜大型犬のイメージがあります。
しかし、小型犬でも問題なくフリスビーで遊ぶことができるのでご安心ください。
フリスビーの重さや大きさに注意しよう
しかし、フリスビーの多くが中〜大型犬の筋力を想定して作られているのは確かです。
小型犬にフリスビーを教えようとする場合は、重さと大きさに注意してください。
フリスビーが重いと口に咥えるのが大変であり、
フリスビーが大きいと上手くキャッチできません。
小型に適したフリスビーを選ぶのは大変であるため、迷っている方は
以下のフリスビーが一番オススメです!
\小型犬用フリスビーの決定版!噛むおもちゃとしても使えます♪/
*競技用フリスビーではないため、本格的なフリスビーを探している方にはオススメできません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事の重要ポイントをまとめました。
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この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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