こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です!
日本食の代表といえば「味噌汁」ですよね。
日本人で味噌汁が嫌いな人はほとんどいないと思います。
味噌汁を食べていると愛犬におねだりされたことはありませんか?
・犬に味噌汁をあげても大丈夫?
・塩分量が多すぎないか心配・・・
・豆腐、ほうれん草、わかめなどの
味噌汁の具材も危険なの?
・味噌汁を薄めたらあげてもいい?
・味噌ならあげても大丈夫?
・犬が味噌汁を食べてしまった時の対処法は?
普段の診察の中でこのような味噌汁に関するご質問をよく頂きます。
そこで、この記事では以上のような味噌汁に関するご質問に、
現役獣医師である私が丁寧にお答えしていきます!
犬に味噌汁をあげるのは絶対NG!
まずは味噌汁の危険性からご説明します♪
味噌汁の塩分量
味噌汁の主な原料はお味噌と塩です。
お味噌自体にも塩分が含まれているため、少量の味噌汁でも
犬にとっては過剰な塩分量となってしまいます。
味噌汁1杯の塩分量は約1.2gです。
たったの1.2g!と思うかもしれませんが、
犬の体の大きさを考慮するとかなりの量になってしまいます。
体重5kgの犬が味噌汁1杯を食べるのは、
成人男性が味噌汁12杯食べるのと同じです!
味噌汁の具材で危険なもの
塩分以外にも味噌汁には危険が潜んでいます。
中でも危険なのがタマネギやネギです。
犬がタマネギやネギを食べると、赤血球が破棄されてしまい最悪の場合死亡します。
一方で、味噌汁に含まれることの多い具材では、
味噌汁の中に入れて食べさせるのはNGです!
必ず単独で茹でたりしててあげてくださいね
犬に味噌汁を薄めてあげるのは大丈夫?
よくあるご質問として、「味噌汁を薄めてあげれば大丈夫ですか?」ということを
よく聞かれます。
限りなく味噌汁を薄めて、ほぼ水に近い状態であれば問題はありません。
しかし、一度味噌汁の味を覚えてしまうと何度もおねだりをするようになります。
犬のことを考えると、
薄めた味噌汁もあげないのが無難です。
味噌も危険
味噌だけをあげるのも絶対にやめてください。
しかし、味噌に含まれる食物繊維、ビタミンなどは
ドッグフードに十分含まれているため、わざわざ味噌をあげる必要はありません。
気づかない間に塩分摂取量が上限を超えてしまうため
味噌をあげるのもやめましょう。
腎臓病や心臓病を悪化させる可能性がある
過剰な塩分摂取は腎臓の機能に大きな悪影響を与えます。
さらに、塩分を大量に摂取すると心臓病を悪化させる可能性もあるため
腎臓病や心臓病を持つ犬は、特に注意が必要となります。
犬の塩分摂取量の上限
体重1kgあたり50mgまでが限度
犬は人間のように汗をかかないため、夏場に積極的に塩分を摂る必要はありません。
しかし、おしっこから塩分は失われますので、
お水をよく飲む夏は適度な塩分補給が必要です。
塩分が不足すると現れる症状
塩分の摂取量が不足すると「低ナトリウム血症」という状態になります。
水の飲みすぎでも低ナトリウム血症なることがあります。
低ナトリウム血症になると以下のような症状が見られます。
・下痢、嘔吐
・食欲と元気の低下
・意識が朦朧としている
市販のドッグフードには適度な塩分が含まれているため、
塩分不足を心配する必要はありません。
手作り食を普段から与えている方は注意が必要です!
夏場は動物専用のスポーツドリンクがオススメ
夏場の塩分補給として味噌を与えるぐらいなら、
動物専用のスポーツドリンクを飲ませる方がはるかに健康的です。
「ペットスエット」は動物専用のアクエリアスみたいなもので
犬と猫の体液に近い液体であり、効率的に塩分と水分を補給できます。
私もペットの犬と猫によく飲ませています♪
犬が味噌汁を食べてしまった時の対処法
少量であれば自宅で様子を見る
味噌汁を一口食べたり、ペロッと舐めた程度であれば
すぐに動物病院へ行く必要はありません!
自宅で様子を注意深く観察しましょう。
下痢や嘔吐、ぐったりしている場合はすぐに動物病院へ。
動物病院を受診する際は、味噌汁を食べたことを獣医師に伝えてください。
大量に食べた場合は動物病院へ
味噌汁1杯以上を食べてしまったり、具材のタマネギやネギを食べた可能性がある場合は
すぐに動物病院を受診してください。
夏場の熱中症対策
日中の散歩を控える
夏の犬の散歩時間は「早朝5時〜6時」か「夜9時〜10時」がベストです!
何があっても「昼11時〜15時」の間の散歩はやめましょう。
太陽で暖められたアスファルトは鉄板のように熱くなるため肉球を火傷してしまいます。
小まめな水分補給
散歩中は常に水分を携帯し、15分に1回は十分な水を飲ませてあげましょう。
心配な方は犬専用のスポーツドリンク:ペットスエットを飲ませてあげると
さらに安心です。
熱中症対策グッズを使用する
冷感マット
私も愛用しているニトリの動物用冷感マットです。
発売当初から爆発的に口コミが広がり、売り切れが続出した商品です。
抗菌・防臭加工が施されており、ペットにも安心して使用することができます。
シンプルな商品ですが効果は絶大。
節電効果も嬉しいポイントです♪
ひんやりハウス・クールベッド
犬は1日に12〜14時間寝ているといわれています。
1日の半分以上をハウスやベッドの中で過ごすため、
ひんやりハウス・クールベッドはとても有効な熱中症対策です。
もちろん洗濯可能なので、汚れても安心ですよ!
私の実家でも愛用しています。
犬と猫が場所を取り合うほど人気です!
クールバンダナ・ドッグウェア
実は、犬の熱中症はお散歩などの外出時に最も多く発生します。
お散歩の時に大活躍するのがクールバンダナ・ドッグウェアです。
締め付け感がないゆったりとした着心地で、どんなワンちゃんにも着せやすいです。
色も青色でとても爽やかなデザインとなっています。
クールバンダナは2時間以上ひんやり感が持続します。
長時間の外出もこれで安心ですよ♪
動物用扇風機
ペット用の扇風機としてオススメなのが
アイリスオーヤマの扇風機です。
大きな特徴はファンの音がとても静かなことです。
音に敏感な子にもお使いいただけます。
自動首振り機能や風量3段階調節機能など、ペットに嬉しい機能も揃っています。
ペットと飼い主様両方が使える扇風機です。
ファンの音に気が付かないほど静か!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事の重要ポイントをまとめました。
以下の記事では、獣医師おすすめのプレミアムドッグフードやおもちゃ、サプリメントを紹介しているので、こちらの記事も合わせて読んでみてください!
犬と猫の超人気おやつ:チュールやチュールごはんについても丁寧に解説しています。
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この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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