
こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です!
暑い日が続き、愛犬の熱中症が心配な方も多いのではないでしょうか?
犬は全身を毛で覆われているため、常にダウンジャッケットを着て生活しているようなものです。
そこで本記事では、犬の熱中症対策グッズ、熱中症の予防法、熱中症の初期症状、熱中症の治し方や冷やすポイント、エアコンをつける時の注意点、熱中症になりやすい犬種などを徹底解説します!
犬の熱中症に関する全ての疑問に対して丁寧に説明していくのでぜひ最後までご覧ください!
この記事では以下のような疑問を解決します。
・犬のオススメ熱中症対策グッズは?
・熱中症の予防法は?
・熱中症の初期症状は?
・熱中症の治し方は?どこを冷やせばいい
の?
・エアコンをつける時の注意点は?
・熱中症になりやすい犬種は?
犬のオススメ熱中症対策グッズ5選

熱中症は治療ではなく予防が重要です。
獣医師である私が実際に購入して本当に良いと思った、犬の熱中症対策グッズを5つご紹介します!
冷感マット

私も愛用しているニトリの動物用冷感マットです。
発売当初から爆発的に口コミが広がり、売り切れが続出した商品です。
抗菌・防臭加工が施されており、ペットにも安心して使用することができます。

シンプルな商品ですが効果は絶大。
節電効果も嬉しいポイントです♪
ひんやりハウス・クールベッド


犬は1日に12〜14時間寝ているといわれています。
1日の半分以上をハウスやベッドの中で過ごすため、
ひんやりハウス・クールベッドはとても有効な熱中症対策です。
もちろん洗濯可能なので、汚れても安心ですよ!



私の実家でも愛用しています。
犬と猫が場所を取り合うほど人気です!
クールバンダナ・ドッグウェア


実は、犬の熱中症はお散歩などの外出時に最も多く発生します。
お散歩の時に大活躍するのがクールバンダナ・ドッグウェアです。
締め付け感がないゆったりとした着心地で、どんなワンちゃんにも着せやすいです。
色も青色でとても爽やかなデザインとなっています。



クールバンダナは2時間以上ひんやり感が持続します。
長時間の外出もこれで安心ですよ♪
動物用扇風機


ペット用の扇風機としてオススメなのが
アイリスオーヤマの扇風機です。
大きな特徴はファンの音がとても静かなことです。
音に敏感な子にもお使いいただけます。
自動首振り機能や風量3段階調節機能など、ペットに嬉しい機能も揃っています。



ペットと飼い主様両方が使える扇風機です。
ファンの音に気が付かないほど静か!
水飲み器


熱中症予防に水分補給は欠かせません。
飼い主様の不在時でも、1Lの大容量なので水切れの心配はありません。
溢れ防止機能もついているので、床に飛び散ることがほぼなくなります!
車の中にも持ち運べるので、キャンプなどのアウトドアでも大活躍します。



1Lの大容量がとても助かります。
大型犬でも安心して使えますよ♪
キャンプの時も大活躍!
犬の熱中症の予防法


お散歩は涼しい時間帯を選ぶ
夏場の気温が高い時間帯のお散歩は、熱中症の1番の原因です。
特に日中のアスファルトは肉球が火傷するほどの熱さなので、10〜16時の時間帯は散歩を控えることをオススメします。
人間よりも低い位置を歩く犬は、アスファルトの照り返しの熱をよりダイレクトの感じるため
お散歩は涼しい時間帯を選ぶことが大切です。
オススメの時間帯は早朝5時〜6時、夜9時〜10時の時間帯です。


こまめな水分補給
脱水と熱中症を予防するために、外出時はもちろん室内でもこまめな水分補給を徹底しましょう。
ただの水ではなく、より健康的な動物用のスポーツドリンクや水分補給用チュールも売られているので
より効率的に水分補給をしたい方にはオススメです!
犬を車に放置しない
犬の熱中症は、車の中での留守番中に多く発生します。
車内の気温は40℃を超えるため、15分程度でも犬は熱中症になります。
例え窓を開けていても車内はサウナ状態になるため、絶対に犬を車に放置しないようにしましょう。
犬の熱中症の初期症状


飼い主様が暑いと感じた時に、犬の様子がおかしいと感じたら熱中症の可能性が高いです。
熱中症の初期症状
犬は暑さを感じると、体の熱を下げるためにパンティングと呼ばれる「ハァハァ」と浅く激しい
口呼吸をおこないます。
荒い呼吸以外に以下のような症状が見られたら、
熱中症の初期症状の可能性が高いです。すぐに動物病院を受診してください。
症状が進行した場合
熱中症が進行すると、多臓器不全 (全身の臓器の機能が低下する)、意識障害などの症状が見られます。
具体的には、
上記のような症状が見られたら、非常に危険な状態です。
熱中症が進行して一刻を争う状態なので、
自宅での応急処置などはせずにすぐに動物病院を受診してください。
犬の熱中症の治し方と冷やすポイント


残念ながら熱中症になってしまった場合の対処法と
どこを冷やせば効果的なのか解説します。
とにかく体温を下げることを意識する
熱中症とは、分かりやすく言えば体温が異常に上がった状態です。
そのため、熱中症の治療の基本は「体温を下げる」ことが最も大切です。
体温を下げるための重要なキーワードは、
「日陰」、「風通し」、「氷」の3つです。
上記のポイントを意識して応急処置を行なうと救命率が高まります。
冷やし過ぎに気をつけて
熱中症の治療の基本は体温を下げることですが、
体を冷やし過ぎるのはNGです。
犬の体温は肛門に体温計を入れて測定しますが、
犬の平熱 (37.5〜38.5℃程度)を下回ると、低体温症のリスクが高まります。
氷や水を使って体を冷やす場合は、冷やし過ぎに注意してくださいね。
なるべく早く動物病院を受診する
熱中症治療は、できるだけ早く動物病院で治療を行うことが重要です。
飼い主様による応急処置が済んだら自己判断はせずに、すぐに動物病院に受診しましょう。
動物病院に向かう途中も、氷で冷やしたりやうちわで風を当てるなどして体を冷やすとより効果的です。
冷やすポイントは犬の太い血管があるところ
タオルで巻いた保冷剤や氷を使って体を冷やしましょう。
体の熱は血管から放出されるため、冷やすポイントは犬の太い血管が通る場所です。
犬の太い血管が通る場所は以下の通りです。
エアコンをつける時の注意点


エアコンの風が直接当たらないようにする
エアコンを使う時は、エアコンの風が動物に直接当たらないようにしましょう。
エアコンの風が直接当たると、体温が急激に低下するうえにクーラー病や下痢の原因になる場合があります。
エアコンの風向きには十分注意しましょう。
エアコンの詳しい注意点や犬が下痢をした時の対処法は以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひこちらも合わせてお読みください!




気温だけではなく湿度にも注意する
夏場はついつい高い気温に注目してしまいますが、
湿度も重要な熱中症の要素です。
特に夏場が高温多湿となる日本では、
湿度が高すぎて体温調節がうまくできないことがあるのでドライモードも上手く活用しましょう!
熱中症になりやすい犬種


犬の中には、特に暑さに弱い犬種が存在します。
暑さに弱く、熱中症になりやすい犬種をご紹介します!
これらの犬は熱中症になりやすく、症状が重症化しやすいです。
室内にいる場合でも熱中症になる場合があるため、
室温28℃、湿度60%を超える時は注意してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は犬の熱中症対策について紹介しました。
夏に人気のレジャー:川遊びについては以下の記事で紹介しています。
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犬と猫に優しいエアコンの使い方は以下の記事からどうぞ!




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この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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