【猫草はいつから与える?】猫草の効果や必要性【獣医師解説】

猫草はいつから与えるべき?猫草の効果や必要性を獣医師が解説
猫草はいつから与えるべき?猫草の効果や必要性を獣医師が解説

こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です!

猫が好んで食べる草といえば猫草ですよね。

完全肉食である猫が猫草を食べる必要があるのか疑問に思ったことはありませんか?

・猫草って何・・・?
・猫草の効果は・・・?
・猫草は与えた方がいいの・・・?
・猫草はいつから与えるべき・・・?

このような疑問を抱えている猫の飼い主様は非常に多いです。

特に最近猫を飼い始めた方は、そもそも猫草が何なのか
分からないですよね!

そこでこの記事では、「猫草の効果や必要性、与える時期など猫草の全て」について、
現役獣医師である私が丁寧に解説していきます!

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目次

猫草とは

猫草とは猫が好む草のことで主にイネ科の草を指す

そもそも猫草が何なのか知らない方も多いと思います。
まずは猫草について学んでいきましょう♪

猫草の正体

猫草とは特定の植物を指す言葉ではなく、猫が安全に&好んで食べられる草の総称です。
基本的にイネ科の植物が猫草として販売されています。

猫は完全肉食性の動物なので、草や野菜を食べる必要はありませんが、
多くの猫が食感や味を気に入って食べているようです。

私の実家の猫も猫草が大好物です (笑)

猫草の効果

猫草の効果は現時点でははっきりとしていませんが、以下の3つの説が最も有名です。

・猫草の表面の産毛が胃の粘膜を刺激して毛玉を吐き出しやすくする
・猫草の食物繊維が便秘を予防する

・猫草に含まれるビタミンを補給する

個人的には、猫草を食べるとその後に吐き戻しをする猫が多い印象です。

単に猫草の食感が好きか、毛玉などを吐きたくて食べてるかの
どちらかであると考えられます。

猫草は危険なのか

結論から言うと、正しく猫草を食べていれば猫草に危険性はありません!

ペットショップなどで市販されている猫草を1日2〜3本食べる程度であれば
危険性はほとんどありません。

・猫草を大量に食べて、1日何回も嘔吐している
・猫草の土までも食べている
・市販の猫草ではなく、適当な草を食べている

上記のような与え方は非常に危険なので、絶対にしないでくださいね!

猫はなぜ猫草を欲しがるのか

完全肉食性である猫がどうして猫草を欲しがるのかは獣医師でも分かりません。

・単に食感や味を楽しんでいるから
・猫草で遊びながらストレス発散をしているから
・毛玉を吐き出したいから
・猫草が消化を助けるということも本能的に知っているから

以上のような理由が考えられますが、ハッキリとした理由は不明です。

個人的には、毛玉を吐き出したいから
吐きやすくなる猫草を食べているのでは?と思っています。

猫草は食べさせた方が良いの?

猫草は食べさせた方が良いのか
食べさせても良いが必須ではない

猫草は猫にとって必須なのでしょうか?
一緒に考えていきましょう!

食べさせても良いが必須ではない

猫にとって、猫草は必ずしも必要なものではありません。

多くの飼い主様が「猫草は毛玉を吐くために必要なもの」と考えているようです。

確かに、猫草を食べて毛玉を吐こうとする猫もいますが、
ほとんどの猫が猫草なしでも毛玉を吐くことができます。

無理して猫草を食べさせる必要はなく、
猫が興味を示す場合のみ1日2〜3本あげてください。

毛玉対策はブラッシングやフードの方が重要!

猫草よりも日々のブラッシング毛玉対策フードの方が毛玉対策に効果的です。

特にラグドールなどの長毛種は毎日欠かさずブラッシングしましょう。

特にオススメな毛玉対策フードはヒルズから発売されているものです!

動物病院でもよく販売されているフードです♪

猫草の食べさせ方

猫草の食べさせ方
一般的な猫草
画像引用:Amazon

猫が猫草に興味を示すのであれば
少しずつあげてみましょう。

1日の適正量

猫の体格や年齢にもよりますが、1日2〜3本程度が目安です。

猫は完全肉食性の動物なので、植物をうまく消化することができません。

猫草を好きなだけ食べさせていると、嘔吐の回数が多くなりすぎたり
キャットフードを食べる量が減ってしまいます。

まずは1日に1〜2本食べさせて、吐かないようでしたら徐々に量を増やしていきましょう。

猫に合わせて量を調節することが大切!

猫草の置きっぱなしは避けよう

猫草を家の中に置きっぱなしにしてはいけません。

猫草を置きっぱなしにしていると、猫がいつまでも食べ続けてしまいます。

最終的に腸閉塞を起こしたり消化不良になって
動物病院に駆け込むパターンが非常に多いです。

猫草を食べさせる時だけ生活スペースに置いて、
それ以外の時は猫の手が届かない場所に隠しておきましょう。

猫草はいつから与える?

猫草はいつから与えても良いのでしょうか?

猫草は1歳を超えてから

猫草は1歳を超えてから与えるようにしてください。

1歳未満の猫の消化機能は不完全であるため、
子猫が猫草を食べると消化不良を起こしてしまいます。

毛玉を吐くこともかなりの負担になるため、
ブラッシング毛玉対策フードでしっかりと対策をしてください。

猫草を与える時に気をつけること

猫草を与える時に気をつけること

猫草を与える時に気をつけるべき
4つの注意点をご紹介します!

・成長しすぎた猫草は食べさせない
・高齢猫・持病を持つ猫には食べさせない
・下痢や嘔吐をしている時は食べさせない
・食べさせる量に気をつける

成長しすぎた猫草は食べさせない

特にイネ科植物は成長しすぎると段々と葉が鋭く・硬くなっていきます。

成長しすぎた鋭く・硬い猫草は胃の粘膜を傷つける上に、
猫は柔らかい新芽〜若葉を好みます。

毎日猫草の状態を確認して、成長しすぎた葉は取り除いてあげましょう。

高齢猫・持病を持つ猫には食べさせない

高齢猫や大きな持病を持つ猫は消化機能が低下しています。

猫草を消化することに体力が使われてしまう上に、
吐くという行為も猫には大きな負担です。

高齢猫と持病を持つ猫には猫草を食べさせないようにしてください。

下痢や嘔吐をしている時は食べさせない

下痢や嘔吐をしている時に猫草を食べさせると症状が悪化することがあります。

猫草を食べさせる時は猫の健康状態に十分注意して、
嘔吐の回数が増えたり、下痢をしていないかチェックしましょう。

食べさせる量に気をつける

繰り返しになりますが、猫草を食べすぎると以下のようなトラブルの原因になります。

・消化不良を起こす
・過度な嘔吐
・キャットフードを食べる量が減ってしまう

1日2〜3本 (多くても4〜5本まで)までに留めておくのが無難です。

猫草の選び方

猫草の選び方

猫草の選び方を一緒に見ていきましょう♪

猫の好み

猫草には、燕麦(エンバク)・大麦・鳩麦(ハトムギ)・鼠麦(ネズミムギ)・狗尾草(エノコログサ)、牧草として有名なイタリアンライグラスなど様々な種類があります。

初めて猫草を買う方には、断然グラスタイプ (既に成長した状態の猫草)がオススメです。

迷ったら燕麦(エンバク)や大麦を買えば間違いありません!

グラスタイプの猫草
一般的なグラスタイプの猫草
画像引用:Amazon

大切なことは猫の好きな猫草を知ること!
色々買って試すしかありません。

できる限り無農薬を選ぶ

最近は無農薬の猫草が増えてきています。

猫の健康を重視するのであれば無農薬にこだわるべきです。

無農薬タイプの猫草は、その分お値段が高いため
予算の範囲内で選んでみてください。

猫草の育て方

猫草の育て方

最後に猫草の育て方をご紹介!

オススメは猫草の栽培キットを使う

ガーデニングが趣味の方や植物を育てるのに慣れている方であれば
植木鉢やプランターに土を盛って、種から猫草の栽培をすることも可能です。

しかし、猫飼いのほとんどの方はガーデニング初心者だと思うので
市販の猫草の栽培キットを使うことをオススメします!

市販の栽培キットを使った猫草の育て方を紹介します!

発芽させる (種まきから5日目)

①土を鉢に移して、全体がしっとりするまで水をかける
②種を数cmずつ離して植え、土でしっかり覆う
③発芽するまでは直射日光の当たらない25℃前後の部屋に置く
 →種まきから5日程度で発芽する

水やりは1日1回表面がしっとりするくらい行いましょう。
水をあげすぎると根腐れするので注意!

若草を成長させる (種まきから10日目)

④発芽したら1日2〜3時間は日光に当てて成長を促す
(*真夏の直射日光は強すぎるため、明け方や夕方の日光で十分です)


若草が10〜15cm程度まで成長し、先端が末広がりになると食べられます

 →種まきから10日程度で食べ頃となる

まとめ

いかがでしたでしょうか?

本記事の重要ポイントをまとめました。

・猫草とは猫が安全に&好んで食べられる草の総称
・猫草を食べるとお腹に溜まった毛玉を吐きやすくなる
・猫草は猫の健康に必須ではないため無理に食べさせる必要は無い
・猫草は1歳を超えてから
・猫草を与える量は1日2〜3本程度が目安

以下の記事では、獣医師愛用のプレミアムキャットフードおもちゃサプリメントを紹介しているので、
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犬と猫の超人気おやつ:チュールチュールごはんについても丁寧に解説しています。
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この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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