【犬と登山を楽しもう!】必須アイテムや注意事項は?【獣医師解説】

犬と登山を楽しむ女性

こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です!

春から秋にかけて人気のアクティビティといえば登山ですよね!

広大な自然の中で日々のストレスを忘れて、思いっきり汗をかくのは最高です。

愛犬家の方であれば犬と一緒に山登りをしたいのではないでしょうか?

・犬と一緒に山登りをしたいけど必要な持ち物は?

・犬との山登りで気をつけるべきことは?

・犬と一緒に登れるオススメの山は?

このような疑問を持っている飼い主様は非常に多いです。

愛犬と安全に登山を楽しみたいですよね!

そこでこの記事では、「犬と一緒に楽しむ登山」について、
現役獣医師である私が丁寧に解説していきます!

目次

犬連れ登山の事前準備

犬連れ登山の事前準備

いつもの散歩とは違い、犬連れ登山をする前には
確認しないといけないことがいくつかあります!

まずは犬連れ登山がOKか確認する

大前提として、登ろうとする山が犬を連れて行ってもOKなのか確認しましょう。

地方自治体や山のホームページをよく確認してから犬連れ登山の準備を始めましょう!

山には様々な方が憩いを求めていらっしゃいます。
犬嫌いな人もたくさんいるということを忘れずに、
ルールとマナーをしっかり守ってください。

環境省は犬との登山について、以下のような考えを発表しています。

罰則の対象にはなりませんが、地域のマナーは尊重してください。
今回の改正により規制される行為は「動物を放つこと」であり、「持ち込むこと」を罰則つきで禁止するものではありません。

しかし、国立・国定公園の山岳部などでは、以前より他の公園利用者や野生動物への配慮からペットの持ち込みの自粛を要請している地域もあります。今回の改正により、このような取扱いが変わるものではありませんので、以前同様、御理解と御協力を御願いいたします。

なお、マナーの問題に留まらず、ペットを連れての公園利用を罰則をもって制限する必要が生じた場合は、自然公園法第15条に基づく利用調整地区の指定等により対応することが考えられます。

事前に獣医師に相談する

山登りは犬の体に一定の負荷が掛かります。

心臓病や呼吸器疾患を抱えている犬、高齢犬などは
山登りによって持病が悪化する可能性があります。

どの程度の標高の山に、いつ頃登る予定なのかを獣医師に伝え、

許可をもらってから山登りを楽しんでください。

ワクチン接種・虫予防もお忘れなく!

犬連れ登山が可能な山には、多くの犬が遊びに来ています。

山間部には蚊やダニも多く潜んでいるため、駆虫薬の投与も必須です。

狂犬病ワクチン・混合ワクチンの接種・駆虫薬は必ず済ませておきましょう。

基礎疾患などのやむを得ない事情でワクチン接種をしていない犬は
山登りをしない方が無難です。

犬連れ登山の必須アイテム

犬連れ登山の必須アイテム

次に犬連れ登山の必須アイテムをまとめてご紹介します!

ハーネス

犬連れ登山の1番の必須アイテムはハーネスです。

ハーネスを着けずに山登りをすることは非常に危険なので絶対にやめましょう。

首輪とリードでは登山中に犬が崖から滑り落ちるリスクや、他の登山客がすれ違う時に
犬をコントロールできない可能性があります。

犬用アウトドアブランドのラフウェアが販売しているハンドル付きハーネスが

耐久性・使いやすさともに最もオススメです。

私もこちらを愛用中!

リードは自由に伸び縮みしない、以下のタイプがオススメです!

犬用レインコート

山の天気は非常に変わりやすく、雨が降ると気温も一気に低下します。

雨に濡れたままでは低体温症の危険もあるため、犬用レインコートは必ず用意しておきましょう。

合わせてタオルも多めに用意しておけば、様々な場面で重宝しますよ!

ウォターボトル

山登りに欠かせないのが水分補給です。

このウォターボトルは非常に軽く、持ち運びに便利です。

紐がついていてリュックに括ることもできるので、両手が空いてとても便利ですよ!

ペグ

ペグとはテントやタープを設営する際に、ロープを地面に固定するために打ち込む杭のこと

ペグを意外と忘れがちですが、休憩時や両手が塞がった時に犬を係留するリードフックとして使用できます。

木や枝にリードをくくりつけるのは、犬が脱走する可能性があり危険です。

犬連れ登山のマナー&ルール

次に、犬連れ登山のマナーとルールを見ていきましょう♪

ハーネスとリードは外さない

犬をハーネスとリードで確実にコントロールしましょう。

犬は予測できない行動をすることがあり、リードを使用することで他の登山者や

犬との衝突やトラブルを避けることができます。

ウンチとオシッコの処理

当たり前のことですが、犬のウンチとオシッコを処理するのは飼い主の最低限のマナーです。

ポリ袋や専用のゴミ袋を持参し、ウンチを包んで持ち帰ることが環境保護にも繋がります。

ウンチやオシッコをした場所には必ず水をかけて匂いと汚れを掃除しましょう。

以下の商品は動物病院で毎日使われている
ウンチとオシッコ処理の「三種の神器」です!

ゴミの持ち帰り

ウンチやオシッコだけではなく、犬連れ登山の際に出たゴミやペット関連の廃棄物は持ち帰りましょう。

自然環境を守るためにも、山道にゴミを捨てないよう心掛けてください。

犬が苦手な人もいると理解する

愛犬家の皆さまは信じられないと思いますが、犬が嫌いな方は意外にたくさんいます。

犬が怖い方、匂いが苦手な方、アレルギーを持っている方、知覚過敏の方など
犬が苦手な人が隣にいてもおかしくはありません。

「近くを歩いているあの人は犬が嫌いだ」と思いながら
犬をコントロールするぐらいが丁度いいですよ!

登山に向いている犬種

登山に向いている犬種

犬の中には、登山に向いている犬種・不向きな犬種がいます。

不向きな犬種だから登山ができない、というわけではありませんが

犬の様子をしっかりと観察し、怪我には十分注意してくださいね。

基本的に大型犬は登山に向いている

基本的にほとんどの大型犬は登山に向いています。

特に、災害救助犬としてよく採用される以下の犬種は、骨格が発達し、筋肉と腱が頑丈であるため

足場の悪い道でもドンドン進むことできます。

ゴールデン・レトリバー、ラブラドール・レトリバー、ハスキー、シェパード、
バーニーズ・マウンテン・ドッグ、甲斐犬、紀州犬などは特に登山に向いています。

小型〜中型犬では、柴犬やテリア犬種などが登山に向いています。

どちらも猟犬としての歴史を持ち、山に強い犬種と言えるでしょう。

ダックスフンドは要注意

ダックスフンドは胴が長く腰を痛めやすいため、登山のような上下運動や

高いところから飛ぶ降りるような動作は厳禁です。

チワワやトイ・プードル、ポメラニアンなども、
膝蓋骨脱臼や骨折を起こしやすい犬種であるため要注意です。

小型犬と登山に行く場合は、
比較的なだらかな道を歩くコースにしてくださいね。

登山は犬に負担なの?

登山は犬に負担なのか

関節に一定の負担はかかる

急勾配の下り坂は、犬の関節に負担をかけてしまいます。

特に関節に問題がある場合、長時間の下り坂や急な斜面は避けるようにしてください。

登山中に犬が岩場や不均一な地形を歩く場合は、足腰の負担が増加します。

椎間板ヘルニアの有無や犬の足裏、爪の健康も考慮しましょう。

高齢犬や持病を抱える犬でも登山は楽しめる

関節の負担に注意すれば、高齢犬や持病を抱える犬でも登山は楽しむことができます。

まずは標高の低く、斜面がなだらかな山からスタートして、

愛犬の様子を見ながら徐々に色々な山に挑戦してみてください!

犬連れ登山が可能なオススメの山

犬連れ登山が可能なオススメの山
札幌市で犬登山が楽しめる円山

北海道:円山

北海道で犬連れ登山が可能なオススメの山は札幌市の円山です。

標高は225mであり、気軽に登ることができることが嬉しいポイントです。

標高225m
所在地北海道札幌市中央区
難易度
WEBサイトhttps://maruyamapark.jp/

関東圏:高尾山

関東圏で犬連れ登山が可能なオススメの山は東京都の高尾山です。

都心から電車で1時間と非常にアクセスが良く、登山道もしっかりと整備されているため

登山初心者の方でも簡単に登ることができます。

標高599m
所在地東京都八王子市高尾町
難易度★★
WEBサイトhttps://www.takaotozan.co.jp/

関西圏:るり渓自然公園

関西圏で犬連れ登山が可能なオススメの山は京都府のるり渓自然公園です。

道が整備されすぎていないので、自然の中を歩いている実感が湧きやすいのがポイント!

勾配が緩やかなため、初心者の方や小型犬でも歩きやすいですよ!

標高500m
所在地京都府南丹市園部町大河内
難易度★★
WEBサイトhttps://www.pref.kyoto.jp/shizen-koen/rur.html

東海圏:炮烙山

東海圏で犬連れ登山が可能なオススメの山は愛知県の炮烙山です。

標高は684mとやや高めであり、一部の道は整備されていないため

初心者から上級者まで楽しめる山となっています。

勾配が緩やかなため、初心者の方や小型犬でも歩きやすいですよ!

標高684m
所在地愛知県豊田市坂上町・下平町・大沼町
難易度★★★
WEBサイトhttps://www.tourismtoyota.jp/spots/detail/13/

まとめ

いかがでしたでしょうか?

本記事の重要ポイントをまとめました。

・まずは犬連れ登山がOKな山か確認しよう
犬連れ登山の必須アイテムの購入もお忘れなく!
・犬連れ登山のマナー&ルールを厳守する
・基本的に大型犬は登山に向いている
・関節に一定の負担はかかる

高齢犬や持病を抱える犬は標高の低く、斜面がなだらかな山からスタートする

以下の記事では、獣医師愛用のプレミアムドッグフードおもちゃサプリメントを紹介しているので、
こちらの記事も合わせて読んでみてください!

犬と猫の超人気おやつ:チュールチュールごはんについても丁寧に解説しています。
興味のある方は以下のリンクからどうぞ!

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ペットに関する悩みや疑問・質問などご自由にコメント欄に投稿してください。
(コメント欄はこの記事の最下部です)

※いただいたコメントは全て拝見し、真剣に回答させていただきます。

【最新の記事はこちら!】

犬と登山を楽しむ女性

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次