【犬と猫にヤギミルクはOK!】効果やデメリットは?【獣医師解説】

【犬と猫にヤギミルクはOK!】与え方と注意点の全て
【犬と猫にヤギミルクはOK!】与え方と注意点の全て

こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です!

犬や猫に牛乳を与えている方は非常に多いですが、下痢をしたり食物アレルギーが
心配になった経験はありませんか?

そんな方に非常にオススメなのがヤギミルクです!

ヤギミルクの成分は犬や猫の母乳に非常に近く、栄養バランスも高いため牛乳よりも健康的です。

・ヤギミルクって何?
・オススメのヤギミルクは?
・ヤギミルクの与え方や与える量は?
・ヤギミルクの効果やメリット&デメリットは?
・ヤギミルクを与える時の注意点は?

このような疑問を抱えている犬・猫の飼い主様は非常に多いです。

ヤギミルクは正しく与えれば非常に健康的です♪

そこでこの記事では、「犬と猫にヤギミルクを与える」ことについて、
現役獣医師である私が丁寧に解説していきます!

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目次

犬と猫にヤギミルクを与えても大丈夫!

犬と猫にヤギミルクを与えても大丈夫!

用量を守れば、ヤギミルクは安全に飲むことができますよ!

ヤギミルクとは

ヤギミルクとは文字通りヤギの母乳であり、世界には人がヤギミルクを頻繁に飲む地域もあります。

<ヤギミルクの特徴>
・牛乳よりも犬猫の母乳成分に近い
・牛乳と異なり、犬や猫の消化不良の原因となるラクトース(乳糖)が非常に少ない
・シニア期や離乳期の犬猫でも安心して飲むことができる
・味もまろやかで多くの犬猫が好む味になっている

ヤギミルクは犬猫の母乳の成分に非常に近いため、
犬猫の健康を第一に考えるなら牛乳ではなくヤギミルクにするべきです。

ヤギミルクに豊富に含まれる栄養分

牛乳とヤギミルクを比較すると、カロリーや脂質、たんぱく質などの含有量に大きな差はありませんが
特に以下の栄養素はヤギミルクの方が優れています。

ヤギミルクにはカゼインカリウムタウリンなどの不足しがちな栄養分が豊富に含まれています。

参考サイト:文部科学省「食品成分データベース」

カゼイン

カゼインとは生乳中のタンパク質の一種です。

カゼインには小腸でのカルシウムの吸収を助ける、神経の興奮を鎮める、免疫力を高めるなどの
様々な効果があります。

一方で、カゼインは摂りすぎると腸粘膜を炎症が起きてしまうことがあるため
適量を守ることが大切です。

カリウム

カリウムは体内のイオンバランスを調節するために欠かせないミネラル成分です。

神経刺激の伝達、心臓機能や筋肉機能の調節、細胞内の酵素反応の調節などの働きなど

生命維持に欠かせない大切な役割を持ちます。

カリウムなオシッコの量を増やして、
体内の余分な水分を排泄する機能があります。
結果的に血圧を下げることにつながります♪

タウリン

栄養ドリンクなどにも必ず含まれているタウリンには、

体力回復コレステロールを減らす、心臓や肝臓の機能を高める、視力の回復、インスリン分泌促進、高血圧の予防

など、様々な効果を持ちます。

ドッグフードやキャットフードだけでは不足しがちな栄養分であるため、
ヤギミルクでしっかりと補給しましょう!

ヤギミルクの与え方

通販やペットショップで販売されているヤギミルクのほとんどが粉タイプです。

ヤギミルクを乾燥させて粉末にしたものが粉タイプのヤギミルクです。

水やぬるま湯で溶かして飲ませるか、そのままフードに振りかけて与えることもできます!

粉がダマになってしまうことがあるため、
よくかき混ぜるかお湯で溶かすことをオススメします。

ヤギミルクは何歳から?与える量は?

ヤギミルクは非常に消化性が高いため、生まれてすぐの離乳期からシニア期まで全年齢に与えることができます。

粉タイプのヤギミルクの適量は以下の通りです。

・超小型犬 (~5kg) & 猫:小さじ1/2杯+水100~200cc
・小型犬 (~10kg):小さじ1杯+水200~300cc
・中型犬 (~20kg):小さじ2杯+水300~400cc
・大型犬 (~30kg):小さじ2.5杯+水400~600cc
・超大型犬 (30〜kg):小さじ3杯+水500~700cc

小さじが分からない!という方は
体重1kgあたり粉のやぎミルク:1〜1.5gほどを目安に与えるという
方法もあります。

犬と猫にヤギミルクがおすすめな理由

犬と猫にヤギミルクがおすすめな理由

獣医師がなぜ犬と猫にヤギミルクをオススメするのか
丁寧に解説していきます♪

下痢になりにくい(消化しやすい)

生乳中の脂肪分は脂肪球という球状の形で存在します。

ヤギミルクの脂肪球は牛乳のものよりもサイズが小さいため消化性に優れています。

さらにヤギミルクは乳糖 (生乳中の糖質)の含有量が牛乳よりも少ないため
下痢になりにくいと考えられています。

・ヤギミルクの脂肪球は小さいため消化しやすい
・下痢の原因となる乳糖の含有量が少ない

不足しがちな栄養を効率的に吸収できる

牛乳とヤギミルクを比較すると、カロリーや脂質、たんぱく質などの含有量に大きな差はありませんが
特に以下の栄養素はヤギミルクの方が優れています。

ヤギミルクにはカゼインカリウムタウリンなどの不足しがちな栄養分が豊富に含まれています。

参考サイト:文部科学省「食品成分データベース」

さらに、ヤギミルク中にはエリスロポエチンという造血ホルモンが含まれています。

エリスロポエチンとは腎臓で産生される造血ホルモンで
血液中の赤血球数を増やし、貧血を防ぐ役割があります。

水分補給ができる

特に冬場は犬や猫の水分摂取量が低下するため、腎臓にダメージを受けることがあります。

なかなか水を飲んでくれない時でも、嗜好性の高いヤギミルクであればゴクゴク飲んでくれます。

成長期やシニア期は特に水分補給が大切です!
ヤギミルクで水分量を補ってあげましょう。

ペットスエットという犬猫用のスポーツドリンクも水分補給に最適です!

犬と猫にヤギミルクを与える時のメリット・デメリット

犬と猫にヤギミルクを与えた時のメリット・デメリット

犬と猫にヤギミルクを与える時のメリット・デメリットを
一緒に見ていきましょう♪

ヤギミルクのメリット

ヤギミルクにはたくさんのメリットがあります。

その中でも主なメリットを3つご紹介します!

・豊富な栄養分を手軽に摂取できる
・効率的に水分を補給できる
・食物アレルギーのリスクが小さい

豊富な栄養分を手軽に摂取できる

ヤギミルクにはカゼインカリウムタウリンなどの不足しがちな栄養分が豊富に含れている上に、

良質なタンパク質も同時に摂取することができます。

特に夏場は暑さや湿度で、犬や猫の食欲が落ちることがほとんどです。

そんな時にヤギミルクがあれば美味しく栄養分を摂取できることができます

効率的に水分を補給できる

ヤギミルクには豊富な栄養分だけではなく、水分も大量に含まれています。

普段からあまり水を飲まない猫やシニア犬は、腎臓に大きな負担がかかり
慢性腎臓病の原因となってしまいます。

ヤギミルクであれば、ほとんどの犬猫が自発的に飲もうとするため
効率的に美味しく水分を補給できますよ!

ヤギミルクの独特な甘い香りが、
犬や猫の食欲を刺激してくれます。

食物アレルギーのリスクが小さい

牛乳に対して食物アレルギーを示す犬は多いですが、
ヤギミルクは食物アレルギーのリスクがかなり小さいです。

・犬猫の母乳に近い成分
・ヤギミルクに含まれる脂肪球のサイズが小さく消化しやすい
・アレルギー性の低いβカゼインが主体である

食物アレルギーで牛乳を与えることを諦めている方は
ヤギミルクを試してみてください!

*食物アレルギー持ちの場合は、まずはかかりつけに獣医師に相談することをオススメします。

ヤギミルクのデメリット

ヤギミルクの主なデメリットは以下の2つです。

・嗜好性が高く、主食を食べる量が減る可能性がある
・肥満のリスク

嗜好性が高く、主食を食べる量が減る可能性がある

ヤギミルクは独特の甘さがあり、犬猫が好む味となっています。

ヤギミルクを毎日与えていると、主食であるドッグフードやキャットフードの
食べる量が減ってしまうリスクがあります。

いくらヤギミルクが栄養豊富といっても、主食にはなりませんので与える量には注意しましょう。

粉タイプのヤギミルクの適量は以下の通りです。

・超小型犬 (~5kg) & 猫:小さじ1/2杯+水100~200cc
・小型犬 (~10kg):小さじ1杯+水200~300cc
・中型犬 (~20kg):小さじ2杯+水300~400cc
・大型犬 (~30kg):小さじ2.5杯+水400~600cc
・超大型犬 (30〜kg):小さじ3杯+水500~700cc

肥満のリスク

ヤギミルクは牛乳よりも消化性に優れ、カロリーも低いです。

しかし、水の代わりに飲ませているとあっという間にカロリーオーバーになってしまいます。

上記の適量をしっかり守るようにしてください。

犬と猫にヤギミルクを与える時の注意点

犬と猫にヤギミルクを与える時の注意点

続いて、犬と猫にヤギミルクを与える時の注意点を解説します。

肥満に注意

ヤギミルクや牛乳は、母親から子供に十分な栄養を与えるための飲み物です。

そのため、非常に高カロリーであるという特徴があります。

ヤギミルクは牛乳よりも低カロリー (約66kcal/100g)ではありますが、
与えすぎるとすぐに肥満になってしまいます。

お水の代わりに飲ませるのではなく、散歩から帰って後や留守番後のご褒美などに
与えることをオススメします!

オトナのヤギミルクはヤギの生乳から脂肪を抜いた低カロリーで高栄養価なヤギミルクで、
カロリーが気になる方はこちらを与えるようにしてくださいね!

食物アレルギーの可能性

ヤギミルクは、牛乳などに比べると低アレルゲンと言われています。

牛乳を飲んでアレルギーを起こすのはαカゼインというタンパク質が、下痢になるのは乳糖が原因です。

しかし、ヤギミルクはβカゼインというアレルギー性の低いタンパク質が主体となり、
αカゼインの含有量が少ないのでアレルギーを起こしづらいミルクとして知られています。

しかし、αカゼインの含有量が0ではなく、βカゼインにアレルギー症状を示す動物もわずかにいるため
食物アレルギーのリスクは十分注意しておきましょう。

牛乳よりも食物アレルギーのリスクが低いことは間違いありません。

肝臓病・下痢・尿道結石などのリスクは?

普段の診療で、「ヤギミルクは肝臓病・下痢・尿道結石のリスクがありますか?」と質問されます。

結論としては、

ヤギミルクによって肝臓病や尿道結石のリスクが上がることはありませんが
下痢には十分注意する必要があります。

ヤギミルクに含まれるカルシウムが尿道結石のリスクを上げるイメージがあるそうです。

しかし、最新の研究ではむしろカルシウムを摂取することが尿道結石のリスクが低くすると判明しました。

最近はカルシウムが腸管内でシュウ酸と結合して難溶性のシュウ酸カルシウムとなり、
糞便中に排泄させることで、腎臓で結石ができにくくなることが明らかになってきました。

一般社団法人 日本乳業協会公式HPより引用

ヤギミルクによる下痢には十分注意する必要があります。

獣医師が厳選したオススメのヤギミルク3選

獣医師が厳選したオススメのヤギミルク

最後に獣医師が厳選したオススメのヤギミルクをご紹介します!

Laki ヤギミルク (粉タイプ)

Lakiのヤギミルクはオランダで育てられたヤギの生乳を100%使用しています。

生乳を遠心分離機にかけると脱脂乳とクリームに分かれます。
その際に出る上澄みが乳清 (ホエイ)です。
それを濃縮・乾燥させて粉末状に加工したものがLakiのヤギミルク プロテインです。

・Laki ヤギミルクに含まれる栄養成分は牛乳由来成分よりも、消化&吸収スピードが60%速い
・プロテインが豊富なため、成長期やシニア期の犬猫に特にオススメ
・牛乳に比べて脂肪球が小さく乳糖も少ないため、消化に優しい

・プロテインが豊富なため516Kcal/100gとカロリーが高く、
 ダイエット中にはオススメできない

Lakiのヤギミルクは他社製品よりも特にタンパク質が豊富なため、
毎日飲ませることで筋肉がしっかりついてより若々しい生活が期待できますよ!

奇跡のヤギミルク (粉末)

奇跡のヤギミルクは100%オランダ産のヤギ原乳をそのまま粉末にしたものです。

・ヤギ原乳をそのまま粉末にしているため、100%純度のヤギミルクを飲むことができる
・犬猫が水を飲まない時、食欲や元気が無い時、栄養補充をしたい時などに最適
・忙しい時はフードにかけて与えることができる

・他のヤギミルクよりお湯や水に溶けやすくサラサラしてダマにならない

100%純度のヤギミルク粉末であるため、賞味期限がやや短い
 →まずは1パック購入し、好んで飲んでくれるようであれば
  お得なまとめ買いすることをオススメします!

夏場など犬や猫がなかなかフードを食べてくれずに困った経験はありませんか?

フードからの栄養が足りない時に、奇跡のヤギミルクを飲ませれば美味しく・自然に栄養補給をすることができます!

同じヤギミルクを毎日飲ませていると飽きてしまう可能性があるため、
水分補給として優秀なペットスエットも組み合わせると完璧です♪

オトナのヤギミルク

オトナのヤギミルクはヤギの生乳から脂肪を抜いた低カロリーで高栄養価なヤギミルクです。

Amazonで最も売れたヤギミルク製品であり、多くの飼い主様から支持されているロングセラー商品です。

・低カロリー&高栄養なためダイエット中の犬猫も飲むことができる
・オーガニック認証を受けた原材料を100%使用し、母乳に最も近いため下痢を起こしにくい
・保存材等無添加・無調性なため、アレルギー体質の犬猫も飲むことができる

他のヤギミルクよりお湯や水に溶けにくい
 →しっかりとかき混ぜるとサラサラに溶けてくれます

ダイエット中、犬や猫がご飯やフードをおねだりしてきて困った経験はありませか?

オトナのヤギミルクであれば、低カロリー&高栄養なためダイエット中の犬猫も安心して飲むことができますよ!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

本記事の重要ポイントをまとめました。

・犬猫もヤギミルクは安全に飲むことができる
・ヤギミルクは牛乳よりも消化性に優れ、下痢になりにくい
・ヤギミルクは食物アレルギーのリスクが小さい
・不足しがちな栄養素や水分の補給に最適
・与えすぎるとカロリーオーバーになる

以下の記事では、獣医師愛用のプレミアムドッグフードおもちゃサプリメントを紹介しているので、
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犬と猫の超人気おやつ:チュールチュールごはんについても丁寧に解説しています。
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この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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