こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です!
皆様は愛犬とドライブ中に、急に愛犬がソワソワしたり吐いてしまった経験はありませんか?
実はその原因、犬の車酔いかもしれません。
・犬も車酔いするの・・・?
・犬の車酔いの症状や対策は・・・?
・犬が車酔いしたらどうすればいいの・・・?
このような悩みを抱えている犬の飼い主様は非常に多いです。
人も車酔いするとかなりしんどくなるように、
犬の車酔いも犬の大きな負担となってしまいます。
そこでこの記事では、「犬の車酔い」について、
現役獣医師である私が丁寧に解説していきます!
愛犬とのドライブにあると便利なグッズも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください!
犬も車酔いするのか
そもそも犬に「車酔い」はあるのでしょうか?
一緒に考えていきましょう!
犬の車酔いはとても多い
車酔いは車の左右の揺れや加速・減速による前後の不規則な揺れによって、
頭の中の三半規管が混乱し、めまい感や吐き気をもよおします。
強すぎる芳香剤も犬の車酔いの原因になるので注意してください。
犬は人と同じぐらい三半規管が発達しているため、少しの揺れや加速・減速も感じ取ります。
愛犬と一緒に車に乗っていて飼い主様が車酔いになった場合は、
犬も同様に車酔いを感じている可能性が高いです。
愛犬のためにも出来るだけ丁寧な運転を心がけましょう。
車酔いしやすい犬種
車酔いしやすい犬種を調べた研究や教科書の記述はありませんが、
複数のブリーダーさんや、ドッグトレーナーの方、獣医師の方に話を聞くと、
チワワ、ポメラニアン、柴犬、フレンチブルドッグなどは車酔いしやすいと感じているそうです。
私も実際に診療をしている、車酔いの相談は
上記の犬種で多いと感じます。
車酔いになるまでの時間
走行状況や犬にもよりますが、ドライブを始めてから30分〜1時間後に車酔いになるケースが多いです。
ドライブを始めてから2時間程度は、こまめに愛犬の様子をチェックし、
必要であればパーキングエリアなどで休憩を取りましょう。
車酔いで犬が死亡する確率
飼い主様から「車酔いで犬が死ぬことはありますか?」とご質問をいただくことがあります。
可能性は限りなく低いですが、基礎疾患を持つ老犬や子犬は
少しのストレスで体調が急変することがあるので特に注意が必要です。
特に夏場は熱中症のリスクもあるため
老犬や子犬を連れてのドライブは避けたほうが無難です。
犬の車酔いのサインと症状
犬の車酔いのサインと症状をご紹介します♪
犬の車酔いのサイン
犬が車酔いになる前の前兆 (サイン)として、以下のような様子が見られます。
犬の車酔いのサインは比較的分かりやすいため、
一般の飼い主様でも注意深く観察すれば、すぐに気づくことができます。
ドライブ中はこまめに愛犬の様子を観察することが何よりも大切です!
車酔いのサインが見られたら、窓を少し開けて風通しを良くして
すぐに停車できる場所を探しましょう。
犬の車酔いの主な症状
注意していても、犬の車酔いを100%予防することは難しいでしょう。
大切なことは、ドライブ中は常に愛犬の様子に気を配り、
異変を感じたらすぐに車を止めて犬を休ませることです。
熱中症に要注意
車酔いと似た症状の出る病気として熱中症があります。
特に夏場のドライブ中は、車酔いと初期の熱中症の判断がつき辛いです。
異変を感じたらエアコンの温度を下げ、窓も開けて風通しを良くしてください。
愛犬の辛そうな症状が続く場合はすぐに動物病院を受診しましょう。
犬が車酔いしたらどうする?
犬が車酔いになった時に簡単にできる対処法をご紹介します!
まずは車を停める場所を探す
車酔いは車に乗っている間は絶対に治りません。
高速道路であれば、パーキングエリアにドッグランが併設されている場所も多いです。
犬が落ち着いて休憩できる場所を探してください。
窓を開けて風通しを良くする
車の窓を数cm開けるだけでも車内と外の気圧が均等になり、吐き気を軽減することができます。
車を涼しくして換気を良く保つことも役立ちます。
犬の車酔いの予防薬と治療薬
次に、犬の車酔いの予防薬と治療薬を見ていきましょう。
犬の車酔いの予防薬
犬の車酔い自体を予防してくれる薬は現時点では存在しないため、
車酔いになった後の吐き気を抑える薬と飲んでもらうことが多いです。
*通販サイトなどで吐き気を抑える薬が販売されていますが、
動物用医薬品は獣医師の処方が必要なため、利用しないように注意してください。
犬が車に乗ることに対して過度に怯えたりしている場合は
犬の不安感を軽減するサプリメントを飲ませるとかなり改善することがあります。
犬の車酔いの治療薬
吐き気を抑える薬もある程度効果的ですが、ベストな治療は車を停めて、犬を休憩させることです。
犬の車酔いの予防法
最後に、簡単にできる犬の車酔いの予防法をご紹介します!
ペット用ドライブシート
ペット用ドライブシートは、ドライブ中の揺れを軽減してくれるため、犬の車酔い予防に非常に効果的です。
さらに、突然の急ブレーキや事故の衝撃から犬を守ることにも役立ちます。
学生時代、ドライブシートを設置しておらず、
事故の衝撃でフロントガラスを突き破って
車外に投げ出された犬を見たことがあります・・・
クレート
車酔いの原因として揺れ以外にも、車の窓から世界が一瞬で過ぎていくのを眺めることで、
三半規管の調子が乱れるというものがあります。
ドライブシートでは中々ジッとしてくれない子は、クレートの中に入れましょう。
通院時などの犬の移動の際にも便利なので、1つは持っておくことをオススメします!
お気に入りの毛布など家の匂いがするものを持参する
車の慣れない匂いによって犬が不安を感じると、乗り物酔いになりやすくなってしまいます。
犬の大好きな匂いがするものを車に入れておくことで、嗅覚からの車酔いを予防できます。
クレートの中におもちゃや毛布を入れておくと完璧です♪
車内で少しおやつを与える
車の中という慣れない環境で強い不安を感じることも車酔いの原因です。
愛犬が「ドライブが楽しみ!」と思えるようになると車酔いのリスクはグッと低くなります。
愛犬とのドライブにあると便利なグッズ4選
愛犬とのドライブにあると便利なグッズを4つご紹介します!
どれもドライブには必須級に便利なものばかりです。
ペット用ドライブシート
犬が車の中で粗相をしてしまって座席が汚れてしまった・・・
このような経験をした方は多いのではないでしょうか?
ペット用のドライブシートがあれば、座席が汚れる心配はありません。
ペット用ドライブボックス
ドライブボックスがあれば、犬が快適にドライブを楽しむことができます。
とてもふかふかなペット用のクッションなので、長時間のドライブでも犬の身体に負担がかかりません。
車用遮光サンシェード
夏場のドライブで最も注意したいのが熱中症です。
炎天下の車内はエアコンをつけていても40℃近くになることがあり、毎年多くの犬の命を奪っています。
車用の遮光サンシェードがあれば、車内の温度が上がることを防いでくれます。
車で仮眠を取るときのプライバシー保護にも使えます。
水分補給にペットスエット
愛犬とのドライブに欠かせない水分補給。
ペットスエットは犬と猫のために開発されたスポーツドリンクのようなもので
普通の水よりも体液の組成に近いため、効率的に水分補給が可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事の重要ポイントをまとめました。
以下の記事では、獣医師愛用のプレミアムドッグフードやおもちゃ、サプリメントを紹介しているので、
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この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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