【犬のニキビのようなできものの正体は?】原因や治療法を獣医師が解説

犬のニキビのようなできもの
犬のニキビのようなできもの

こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です!

皆様は愛犬の皮膚にニキビのようなできものを見つけたことはありませんか?

・「犬のニキビのようなできもの」の正体
 は?

・「犬のニキビのようなできもの」の原因
 は?

・「犬のニキビのようなできもの」を放置す

 るとどうなるの?

このような悩みを抱えている飼い主様は非常に多いです。

特に夏場は皮膚のトラブルが増加します。

そこでこの記事では、「犬のニキビのようなできもの」について、
現役獣医師である私が丁寧に解説していきます!

目次

犬のニキビのようなできものについて

犬のニキビのようなできもの

まずは「犬のニキビのようなできもの」について
詳しく学んでいきましょう♪

原因は「膿皮症」の可能性が高い

いきなり、結論ですが犬のニキビのようなできもの原因は「膿皮症」の可能性が高いです。

膿皮症とは、犬の皮膚病の一種で、皮膚表面に細菌感染が起こる状態です。
症状は、皮膚の炎症、赤み、かゆみ、腫れ、膿が出るなどです。

犬のニキビのようなできもの原因である「膿皮症」
犬の膿皮症
画像引用:四季の森どうぶつクリニックHP

犬のニキビのようなできものの治療法

先程も説明したように、犬のニキビのようなできもの多くは膿皮症が原因です。

膿皮症の治療法は症状の程度や原因に応じて異なりますが、一般的な治療法をご紹介します。

・抗生物質
・皮膚の洗浄と消毒
・抗炎症薬 (ステロイド)の使用
・医療用シャンプー
・栄養とサプリメント
・食物アレルギー対策

細菌感染が原因の膿皮症でステロイドを使用することはありませんが、
かゆみや赤みがひどい場合は一時的に使用することがあります。

皮膚を健康に、清潔に保つためにタンパク質が豊富なフードサプリメントも有効です。

中でも、「モグワン」ドッグフードは栄養バランスに優れておりオススメです。


サプリは皮膚の健康維持に特化したサプリが特に効果的です!

中々治らない膿皮症に悩んでいる方は
ぜひ試してみてください!

犬の白いニキビのようなできもの

犬の白いニキビのようなできものの主な原因は以下の通りです。

・膿皮症が進行して膿が溜まっている
・良性のパピローマ性のイボ

白いできものの中に膿がパンパンに溜まっている感じがあれば、
膿皮症が進行して膿が溜まっている可能性が高いです。

良性のパピローマ性のイボの多くは良性のもので、ある日ポロっと自然に取れることもあります。

白いイボが徐々に大きくなったり、黒や赤に変色していくようであれば悪性の腫瘍の可能性があります。

犬の黒いニキビのようなできもの

・膿皮症
・悪性黒色腫 (メラノーマ)

皮膚の中にメラニンと言われる色素が沈着すると
外から皮膚が黒く見えるようになります。この状態のことを「色素沈着」と言います。

同じ部位を掻きむしったりすると色素沈着になりやすいです。

悪性黒色腫 (メラノーマ)は非常に悪性度の高いがんですので、
犬の黒いニキビのようなできものを見つけたらすぐに動物病院へ!

犬の赤いニキビのようなできもの

犬の赤いニキビのようなできものの主な原因は以下の通りです。

・膿皮症
・食物アレルギー
・アトピー性皮膚炎
・その他の皮膚感染症

赤みは皮膚に炎症が起きている証拠であるため、
抗生剤や抗炎症剤を服用する必要があります。

犬の粉瘤とは

犬のニキビのようなできもの

次は、犬の粉瘤についてご紹介します♪

犬の粉瘤とは、皮下に嚢胞というポケットができてしまい、
そのポケットに角質や皮脂などの老廃物がたまってしまう良性腫瘍です。

放置しておくと徐々に大きくなり、10cm近くにまでなることもあります。

良性の腫瘍であるためすぐに摘出しなければいけないということはありませんが、犬が気にして舐めたりするので、なるべく小さいうちに取りましょう。

粉瘤の治療法

粉瘤は飲み薬で治療することはできません。

局所麻酔をかけて切除することが唯一の治療法です。

麻酔から手術終了まで15〜20分で終わります。

粉瘤は絞っても大丈夫?

小さい粉瘤でも無理やり潰したり絞り出してしまうと、

開いた傷口から細菌が入りこんで炎症に発展することがあります。

小さい粉瘤でもご自身で潰すことは絶対にやめましょう。

その他の犬の皮膚のトラブル

続いて、その他の犬の皮膚トラブルについて
詳しく学んでいきましょう!

イボみたいなできもの

犬のイボのようなできもの
画像引用:かもがわ動物医療センターHP

できものの表面がカリフラワーのようにデコボコしていたり、どんどんと大きくなっている場合は

ウイルス性のイボである可能性があります。

イボも見た目で確定診断することはできませんので、
動物病院で切除してもらい、イボを丸ごと病理検査に提出することがほとんどです。

ウイルス性の場合、飼い主様がイボを潰すと
イボが広がっていくため絶対に潰さないようにしましょう。

ウイルス性のイボであれば、レーザーや電気メスで切除すれば治りますが、
悪性のがんであれば手術や薬が必要となります。

皮膚のしこり・コブ

犬の皮膚のしこり・コブ
犬の皮膚のしこりやコブの外観
画像引用:みのわ動物病院HP

犬の皮膚にしこりやコブができた場合、見た目から病気を確定させることはできません。

しこりやコブを発見したら速やかに動物病院で病理検査を受けましょう。

皮膚のがんの可能性が高いのか、がん以外のしこり (炎症や血腫など)なのかを知ることで

適切な治療方針を立てることができます。

早期診断・早期治療が一番大切です♪

犬のニキビダニ症

犬のニキビダニ症
ニキビダニに寄生された犬
画像引用:しらい動物病院HP

犬のニキビダニ症は、犬の皮膚に寄生するダニによって引き起こされる皮膚病です。

健康な犬や猫、人にもニキビダニは寄生していますが、免疫によって増殖はできません。

しかし、免疫が低下したりや他の健康問題がある時に、
ダニが増殖し過ぎることで皮膚病の症状が現れることがあります。

主な治療法は、以下の通りです。

・抗寄生虫薬の使用
・対症療法 :皮膚の炎症やかゆみを軽減する
・基本的なケア:皮膚を清潔に保ち、適切な栄養を与える

犬のシャンプーについて

最後に、皮膚を清潔に保つために必要な
シャンプーの仕方をご紹介します♪

犬のシャンプーの仕方

犬のシャンプーの仕方は、年齢やサイズによって異なりますが、
最も基本的な成犬の小型犬の方法をご紹介します!

STEP
ブラッシングで毛についた汚れを入念に落とす
STEP
洗面器に35~37℃のぬるま湯をはって犬を入れる
STEP
足先→体→顔の順番で少しずつ
体全体を濡らしていく
STEP
犬用シャンプーを泡立てて
皮膚を洗う (毛先ではなく皮膚を洗う)
STEP
顔→体→足先の順番で
優しく泡を落としていく

必ず皮膚を洗うことを意識して、シャンプー後はしっかりと乾かしましょう。

獣医師が使用しているシャンプー

私が所属する病院の獣医師やトリマーの方達にアンケートを行ったところ、

ラファンシーズが最もよく支持されていました!

・低刺激性
・泡立ち、泡切れが良い
・犬の皮脂をしっかりと洗い流せる

犬のシャンプーで迷われている方は是非チェックしてみてください!

犬のシャンプーの注意点

犬のシャンプーをする時の注意点を5つご紹介します!

・犬専用のシャンプーを使用する
・犬の肌にやさしい温水を使用する
・シャンプー前にブラッシングを行う
・すすぎを徹底する
・タオルとドライヤーで完全に乾かす

犬の皮膚は、人間の皮膚とpHや構造が異なるため
人用シャンプーではなく、犬専用のシャンプーを使用してください。

シャンプー前に犬の毛をブラッシングすることで、毛が絡まるのを防ぎ、
シャンプーが効果的に行えるようになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

本記事の重要ポイントをまとめました。

・犬のニキビのようなできものの原因は膿皮症であることが多い
・膿皮症は抗生剤やシャンプー、サプリメントで改善する
・犬のできものを発見したら動物病院へ!
・粉瘤は自分で潰してはいけない

以下の記事では、獣医師愛用のプレミアムドッグフードおもちゃサプリメントを紹介しているので、
こちらの記事も合わせて読んでみてください!

犬と猫の超人気おやつ:チュールチュールごはんについても丁寧に解説しています。
興味のある方は以下のリンクからどうぞ!

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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