【犬も寝言を言うの?】原因や対処法を獣医師が解説

寝ている最中に寝言を言う犬
寝ている最中に寝言を言う犬

こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です!

・犬も寝言を言うの?
・寝言の原因は?病気のサイン?
・犬の寝言の対処法は?

このような犬の寝言に関する疑問・悩みを解決します。

この記事を読むと「犬の寝言の原因・対処法など
犬の睡眠に関すること」が全て分かります!

目次

犬も寝言を言う!

寝ながら寝言を言う2匹のフレンチブルドッグ

結論から言うと、犬も寝言を言います!

犬が寝ているときに、「ワンワン」、「クーンクーン」と鳴いているのは
犬が夢を見て、寝言を言っている証拠です。

寝言を言う理由

犬が人と同じように寝言を言う理由は大きく分けて
3つあります。

①脳の疲労から回復している
②頭の中で感情と記憶を整理している
③犬はレム睡眠の時間が長い

寝言を言っている時間は、しっかりと脳を休めている時間でもあります。

寝言を言いながら脳を休めている間に、脳の疲労を取ったり感情と記憶を整理しているのです。

また、犬はレム睡眠 (=夢を見ている時の睡眠状態)の時間が長い動物であるため、
睡眠中に寝言を言うことが多く見られます。

寝言を言っている時の対処法

犬が突然寝言を言い出すと、「何かの病気?」
「どこか痛いの?」と心配になりますよね。

犬が寝言を言っている時の正しい対処法をご紹介します!

通常の寝言なら心配はいらない

目を閉じながら、「ワンワン」・「クーンクーン」・「キャンキャン」と鳴いている寝言の場合は
特段心配ありません。

そのまま起こさずに見守ってあげてください(笑)

明らかに苦しそうに呼吸をしていたり、「ゼェーゼェー」と鳴いている場合は
呼吸器系や脳の病気などの可能性があります。

寝言の音や犬の表情に注目して
みましょう♪

いびきには要注意

飼い主様が寝言だと思っていても、実はいびきの場合があります。

「ガーガー」「ブーブー」という音が呼吸と連動してなっている場合は、いびきの可能性が高いです。

いびきの原因には肥満気管虚脱心臓病などの病気が考えられます。

急にいびきをかくようになったり、痰が絡んだような咳や鼻血・呼吸が苦しそうなどの症状が見られたら早めに動物病院を受診しましょう。

犬も夢を見る

ベッドで眠る若い女性

犬が夢を見ることは科学的に100%証明されたわけではありませんが、

睡眠中の脳波検査や特殊なMRIを用いた研究で、
犬が夢を見ることはほぼ確実と言われています。

犬の眠りは人よりも浅い

睡眠には2種類のタイプがあり、「レム睡眠」と
ノンレム睡眠」という言葉を聞いたことがあると思います。

・レム睡眠:体は眠っているものの脳は起きている状態で、浅い眠り。夢を見る睡眠

・ノンレム睡眠:体も脳もぐっすり眠っている状態で、深い眠り。夢を見ない睡眠

犬は、人よりも浅い眠りである「レム睡眠」の時間が長く、常に周囲の状態に注意している睡眠状態です。

野生の名残で、深い眠りでは外敵に襲われる可能性があるため
浅い眠りでも大丈夫なように適応してきました。

犬が寝ている時に急に吠えるのはなぜ?

睡眠中に吠えるトイ・プードル

犬が寝ている時に急に吠えたり、泣いたりするとビックリしますよね。

犬自身も自分の声で起きてしまいます。

夢を見ていた可能性

犬がたまに睡眠中に急に吠えるのは、夢を見ていて驚いたからと考えられます。

特段心配することではないので、あまり刺激せずにそっとしてあげてください。

認知症やヘルニアの可能性

睡眠中に急に吠えることが長時間・何日も続く場合や、急に吠えた後に立てなくなったり元気が無い場合は何らかの病気の可能性があります。

特に、高齢犬の場合は認知症や椎間板ヘルニアの可能性が高いため
すぐに動物病院を受診してください。

動画の撮影を忘れずに!

犬の平均睡眠時間は12〜14時間程度

ベッドで眠る2匹の子犬

活発なイメージの犬ですが、実は犬の平均睡眠時間は12〜14時間程度ととても長いです!

犬は1日の半分以上を寝て過ごす

よく飼い主様から「犬がずっと寝ているけど病気ですか?」と質問されます。

犬は人よりもはるかに長い睡眠時間が必要なため、基本的に暇な時は寝て過ごします。

子犬や老犬の睡眠時間はさらに長く、18〜20時間ほど寝ることも普通です!

大型犬の睡眠時間はさらに長い

一般的に大型犬の睡眠時間は、小型犬や中型犬よりも長いと言われています。

体が大きい大型犬はより多くのエネルギーを日中に消費して、睡眠中の疲労回復に時間がかかるためです。

犬が寝ている時に気をつけること

毛布で眠る犬

犬が寝ている間に見せる、正常な行動は以下のものがあります。

・寝言を言う
・顔の筋肉や耳がピクピク動く
・手足を動かす
・尻尾を振る
・遠吠えのように鳴く

睡眠時に呼吸が止まっていないか

犬では珍しい病気ですが、寝ている間に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」に注意しましょう。

睡眠中に呼吸のリズムが乱れていると感じたり、いびきがひどい場合は
獣医師に相談してください。

パグやフレンチブルドッグのような短頭種太った犬で多い病気です。

不安な行動は動画で撮影してから動物病院へ

寝言と病的ないびきの区別は、獣医師でなければ難しい場合があります。

さらに、てんかん持ちの場合は睡眠中の行動がてんかん発作である可能性も考えられます。

不安な時は、スマホで睡眠中の行動を撮影してから動物病院を受診してください。

撮影された動画は獣医師の診断にとても役立ちます!

犬に快適な睡眠を取らせるコツ

ベッドの上で快適に眠る犬

犬が健康を維持するためには、日頃から良質な睡眠を取ることが重要です。

暑さ対策を行う

犬は寒さには比較的強く、暑さには非常に弱い動物です。

人で考えると、犬は1年中コートを着て生活しているようなものです。

そのため、春や夏は特に暑さ対策を行うことが良質な睡眠を取るポイントです。

以下の暑さ対策グッズは獣医師である私も愛用していてオススメです!

日中に適度な運動を行う

日中にお散歩やおもちゃで遊ぶことで適度な運動を行ったり、
ストレスを発散することで夜に良質な睡眠を取ることができます。

特に子犬や成犬は日中にしっかりと運動をさせてあげましょう。

夏の時期は熱中症に気をつけてくださいね!

バランスの取れた総合栄養食を与える

バランスの取れた良質な総合栄養食を与えることで腸内環境が整います。

良好な腸内環境や食生活は良質な睡眠と密接に関連しているため、
食事にも意識を向けましょう。

・適度な運動&ストレス発散
・バランスの取れた総合栄養食

特にモグワンのドッグフードは獣医師の視点からもオススメ♪

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、犬の寝言の理由対処法犬の快眠のコツなどについて紹介しました。

以下の記事では、獣医師おすすめのドッグフードおもちゃサプリを紹介しているので、
こちらの記事もぜひ合わせて読んでみてください!

猫と犬の超人気おやつ:チュールについても丁寧に解説しています。
興味のある方は以下のリンクからどうぞ!

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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