【猫に散歩は必要なし!】メリット・デメリットを獣医師が解説

猫に散歩は必要なし!

こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です!

皆様は猫に散歩が必要か疑問に思ったことはありませんか?

・猫がずっと外を見ていて散歩に行きたそう・・・

・猫を散歩に連れて行っても大丈夫なの?

・猫を散布に連れていくメリット・デメリットは?

このような悩みを抱えている猫の飼い主様は非常に多いです。

猫に散歩が本当に必要なのか判断に迷ってしまいますよね。

そこでこの記事では、「猫の散歩の必要性」について、
現役獣医師である私が丁寧に解説していきます!

目次

猫に散歩は必要なし!

結論から言うと、猫に散歩は必要ありません!

猫は完全室内飼育が基本

最近は「猫は完全室内飼育が基本」という考え方が一般の人にも浸透してきましたが

飼い猫を外に自由に行き来させている方はまだまだいらっしゃいます。

環境省も猫の完全室内飼育を推奨しています。

完全室内飼育の猫の方が、外を自由に行き来していた猫よりも平均寿命が長いことが判明しており、

少しでも愛猫に健康で過ごして欲しい方は猫を外に出さないようにしましょう。

外の世界では交通事故や病気をもらう可能性がある

完全室内飼育では、以下のようにたくさんのメリットがあるため

愛猫の方は完全室内飼育を徹底してください。

・交通事故に遭う危険性がない
・他の動物から感染症をもらう危険性が低くなり
・ご近所トラブルが少なくなる
・虐待の被害に遭うことがない

猫が散歩に行くメリット・デメリット

猫が散歩に行くメリット・デメリット

猫が外に散歩に行くメリット・デメリットを
一緒に見ていきましょう!

散歩のメリット

まず猫を外に散歩に連れて行くことのメリットを挙げていきます。

*あくまでも私個人の考えであり、猫を散歩に連れていくと
 以下のすべてのメリットが得られるわけではないとご承知ください。

運動と刺激になる

外での散歩は猫にとって運動と刺激の機会となります。

新しい環境や匂い、風景などが猫の好奇心を刺激し、猫は精神的な満足感を得ることができます。

自然の体験

外での散歩は猫に自然の中での体験を提供します。

草や木、土の触感など、室内では得られない感覚を楽しむことができるでしょう。  

社会化が促進される

社会化とは、「社会に順応する力を養う」ことです。
社会化を行うことで他の猫や人と良い関係を築けるようになります。

社会化を行わないと、他の猫とケンカしたり
臆病になりすぎたりします。

猫が外の環境で他の猫と接することで、社会化が促進される可能性があります。

ストレスの軽減

屋内で過ごすことが多い猫にとって、外で過ごすことはストレスの軽減に繋がります。

新しい刺激や活動によって、猫の心身の健康をサポートできるかもしれません。

散歩のデメリット

交通事故に遭う可能性

外には交通事故や他の動物との衝突など、猫の安全に関するリスクが多数存在します。

リードとハーネスを使用していても、猫の行動をコントロールすることは難しい場合があります。

私も、散歩中にハーネスが外れて交通事故に遭った猫を
手術した経験があります。

感染症のリスク

外での散歩によって、猫が感染症にかかるリスクが増加します。

さらに、野生動物や他の猫との接触やケンカによる感染症が懸念されます。

環境への影響

猫が外で過ごすことによって、野生動物への影響や環境に与える影響も懸念されます。

猫は生まれながらにして最強のハンターであるため、野鳥や昆虫を簡単に捕まえます。

猫のウンチやオシッコも植物や草木には多くの悪影響与えます。

どうしても猫を散歩に連れて行きたい場合

猫を散歩に連れて行きたい場合

基本的に猫に散歩は必要ありませんが、
どうしても猫を散歩に連れて行きたい場合の注意点を
ご紹介します♪

混合ワクチンを打ってから

最も大切なことは混合ワクチンを打ってから散歩に連れていくということです。

外の世界には多くの野良猫や、排泄物があるため感染症にかかるリスクが増加します。

愛猫の健康を守るためにも、必ず混合ワクチンを打っておきましょう。

散歩の頻度は1週間に2〜3回がベスト

猫を散歩に連れていく場合は、頻度は1週間に2〜3回がベストです。

犬と違って毎日散歩に行く必要はありませんし、むしろ毎日の散歩は猫に負担をかけてしまいます。

猫は犬よりも関節や骨格が頑丈ではないため、毎日の散歩は控えましょう。

1回当たりの散歩は10〜20分程度にしてください。

猫を散歩に連れていく方法

まずは室内でハーネスやリードに慣れさせる

いきなり散歩に連れていくのではなく、猫がハーネスやリードを嫌がらないように、

室内で少しずつ慣れさせるトレーニングを行いましょう。

最初は短時間だけハーネスとリードを着けて、徐々に時間を延ばしていきます。

散歩は安全な場所で始める

散歩を始める際は、安全な場所や閉じられた庭などで行いましょう。

猫が慣れるまで、周囲の環境をコントロールしやすい場所が適しています。

猫は外部の刺激に敏感で、車の音や他の動物、人々の姿に興奮したり驚いたりすることがあります。
環境に慣れるまで注意深く行動しましょう。

リードは短く保つ

猫は突発的に激しい動きをするため、常にリードを短く保って猫の移動を制限しましょう。

伸縮性のリードではなく、紐タイプが扱いやすくオススメです!

猫のペースに合わせる

猫の歩くスピードやペースに合わせて散歩することも重要です。

猫が止まりたいときは止まらせ、移動したいときには移動させることで

快適にストレスなく外で遊ばせることができます。

猫の散歩に必要なもの

猫の散歩に必要なもの

少しの時間でいいから猫を散歩させたいという方に
オススメのグッズをご紹介します!

ハーネス&リード

犬の散歩同様に、猫の散歩にもハーネスとリードは必須です。

特に猫は体が小さく動きも俊敏なため、ハーネスで体をしっかり包み込むタイプがオススメです

以下のハーネスはソフトタッチで通気性も良く、光を反射する素材であるため

夜間の散歩でも安心です。

リュック

「猫に外の景色を見せてあげたい」という程度であれば、

猫をリュックに入れて散歩をするだけでも良いリフレッシュになります。

猫と電車に乗る時や通院時・災害時にも活躍するので一つは持っておくと安心です!

ウォーターボトル

猫は汗をかいて体温調節することができないため、散歩中の熱中症には十分注意しましょう。

散歩中もウォーターボトルを持参し、水分補給をしっかりと行うことが大切です!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

本記事の重要ポイントをまとめました。

・猫に散歩は必要ない
・猫は完全室内飼育を徹底するべき
・どうしても猫を散歩に連れていきたい場合は

 ハーネスと伸びないリードを着用する
・散歩の前に混合ワクチンは必ず打とう

以下の記事では、獣医師愛用のプレミアムキャットフードおもちゃサプリメントを紹介しているので、
こちらの記事も合わせて読んでみてください!

犬と猫の超人気おやつ:チュールチュールごはんについても丁寧に解説しています。
興味のある方は以下のリンクからどうぞ!

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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