【犬の花粉症】代表的な症状や対策法は?【獣医師解説】

犬の花粉症
犬の花粉症
この記事はこんな方に最後まで読んでいただきたいです!

・犬の花粉症について詳しく知りたい方
・犬の花粉症の対策法を知りたい方
・愛犬がアレルギーやアトピー体質の方
・飼い主様自身も花粉症の方

こんにちは、獣医師もも (@juishi_momo) です!

春になると多くの方が悩まれる花粉症

鼻水やくしゃみが止まらず、目も痒くなって最悪ですよね・・・

重度の花粉症の方は花粉の写真や動画を見るだけで
症状が現れてしまうようです。。

犬の花粉症
花粉症の1番の原因であるスギ花粉

しかし、花粉症に苦しむのは人間だけではありません!
皆様の愛犬も花粉症に苦しんでいる可能性が高いんです。

ある報告では犬の10〜20%が花粉症に苦しんでいると言われています。

一方で、愛犬家の方でも犬に花粉症があるということを知らないことがあり、
獣医師として非常に深刻な問題と感じています。

普段の診療の中で、犬の花粉症に関する以下のような質問を多くいただきます。

犬にも花粉症があるってほんと?
犬の花粉症の症状や発症時期は?
犬の花粉症の対策方法は?
花粉症が多い犬種は?
犬の花粉症は治るの?

記事を読むのがめんどくさい!」という方に結論だけお伝えすると、
犬の花粉症は皮膚症状がほとんどで、対策には空気清浄機がオススメです!

この記事では「犬の花粉症の症状や対策法」など犬の花粉症に関する情報について、
現役獣医師である私が丁寧に解説していきます!

この記事を読めば、犬の花粉症に関する全てが分かりますよ!

空気清浄機分野で、日本で初めて「日本アトピー協会推薦品」に認証!
花粉症と動物アレルギーを同時に対策可能です♪
\人も動物も綺麗な空気でいつまでも健康に過ごしましょう/

目次

そもそも花粉症ってどんな病気?

犬の花粉症

改めて花粉症についておさらいしましょう。

人の花粉症と犬の花粉症は症状が全然違うんです!

花粉症とは、スギやヒノキ、ブタクサなどの植物の花粉が原因となって、
くしゃみ・鼻水・鼻詰まりなどのアレルギー症状を起こす病気です。
花粉症は季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。

花粉症は体内に侵入した花粉を免疫が過剰に攻撃してしまうことが原因です。

人の花粉症

現在、日本人の約40%がスギ花粉症だと言われています。
もはや国民病とも言えますね・・・

花粉が飛ぶ時期にだけ症状が現れ、鼻の三大症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)だけでなく、
目の症状(かゆみ、涙、充血、腫れなど)を伴う場合が多いです。

重度の花粉症の方は、皮膚のかゆみ、下痢、発熱などの
症状が現れることもあるそうです!

その他にのどのかゆみ、皮膚のかゆみ、下痢、熱っぽい感じなどの症状が現れることがあります。

犬の花粉症

実は犬にも花粉症があるんです! (獣医師でも知らない方がたまにいらっしゃいます・・・)

犬の花粉症の原因となる植物は非常に多く、実は年中様々な花粉が飛んでいます。
中には、秋や冬に花粉を飛ばす植物もあるので1年中注意が必要です。

・春 (3〜5月):スギ、ヒノキ、イネ科、シラカバ、ハンノキ属
・夏 (6〜8月):イネ科、ハンノキ属
・秋 (9〜11月):イネ科、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラ
・冬 (12月〜2月):スギ、ハンノキ属

犬の花粉症
アレジオンHPより画像引用

犬も花粉症になる!

犬の花粉症

それでは犬の花粉症の症状やなりやすい犬種などを
丁寧に解説していきます!

犬の花粉症の症状

犬の花粉症ではくしゃみや鼻水、涙や目のかゆみはほとんど現れず、
皮膚や耳の痒み (アレルギー性皮膚炎)が主症状として見られます。

犬の花粉症=皮膚の痒み」と覚えてください!

季節性に以下のような症状が見られたら花粉症の可能性が高いです。

・症状が出るタイミングに季節性がある (例:毎年春にだけ症状が悪化する)
・顔周りや耳、指先などに皮膚の赤みが見られる
・しきりに体を掻いたり、床や壁に身体をこすりつけている
・耳を気にする様子がある (耳を掻いたり、顔を何度も振っている)
・耳から臭い香りがする
・涙や目ヤニの量が多い
・よくくしゃみをする
・鼻が異常に湿っている

花粉症になりやすい犬種

以下の犬種は花粉症になりやすいと言われており、注意が必要です。

・シーズー            ・柴犬
・フレンチブルドッグ       ・ラブラドール・レトリーバー
・パグ              ・ゴールデン・レトリーバー

・プードル            ・ウエストハイランド・ホワイトテリア

これらの犬種は、花粉症対策が必須と言えます。

犬の花粉症の治療法

花粉症は免疫が過剰に暴走して発症するため、まずはステロイドの内服で様子を見ます。

✔️ 2週間〜1ヶ月に1回はシャンプーをする
✔️ 皮膚のバリア機能が低下し皮膚炎になっている場合は抗生剤も併用

まずは皮膚の痒みを取ることが最優先です。

皮膚の痒みだけであればステロイドで改善しますが、
症状が重度であればシャンプー療法や抗生剤を実施します!

【獣医師厳選】犬の花粉症のオススメ対策法6選

犬の花粉症対策

愛犬の花粉症を防ぐにはどうしたら良いのでしょうか?
獣医師が詳しく解説します!

①空気清浄機を設置する
②花粉の多い日や時間帯は外出を控える
③外出中は洋服を着る
④お散歩中は草むらに入らない
⑤外出後は必ずブラッシングをする
⑥2週間に1回はシャンプーをする

①空気清浄機を設置する

花粉症対策で最も大切なことは空気清浄機を設置することです

人間の病院の待合室には必ず空気清浄機がありますよね?
それほど空気清浄機は花粉やウイルス対策に有効なんです!

私が個人的に愛用しているのは、
光触媒技術で花粉を分解してくれるブルーデオです!

私は獣医師なのに動物アレルギーという致命的な持病を持っているので
自宅と病院の両方にブルーデオを設置しています (笑)

空気清浄機を持っていないという方は是非ブルーデオを試してみてください。

たった3万円で部屋中の空気が綺麗になりますよ!

ブルーデオは日本で初めて「日本アトピー協会推薦品」に認証!
花粉症と動物アレルギーを同時に対策可能です♪
\人も動物も綺麗な空気でいつまでも健康に過ごしましょう/

②花粉の多い日や時間帯は外出を控える

花粉と接触することをできるだけ避けるためには
花粉の多い日や時間帯は外出を控えることが大切です。

・最高気温が25℃を超える日
・湿度が低い日 (カラッとしている天気)
・風が強い日
・雨が降った翌日の晴れた日
・午後12時〜3時

このような日や時間帯は花粉の飛散量が特に多いため
外出はできるだけ控えた方が良いでしょう。

春先は毎日天気予報を見る癖をつけましょう!

③外出中は洋服を着る

わんちゃんのフサフサした毛に花粉を付着しやすいので
外出中は洋服を着させて、花粉の付着面積を減らすことが大切です

最近は静電気防止加工が施されて、さらに花粉が付着しにくい洋服もあるので
気になる方は是非チェックしてみてください!

家に帰宅したらすぐに洋服を脱いで
部屋の中に花粉を持ち込まないようにしましょう。

④お散歩中は草むらに入らない

ワンちゃんの花粉症の原因となるイネ科、ブタクサ、ヨモギなどは
どこの草むらにでも生えています。

田舎だけではなく東京や大阪の都心部でもたくさん生えているので
全国どこでも注意が必要です。

草むらにはマダニなどの寄生虫や誤食の原因となるゴミなどがあるので
絶対に入らせないようにしましょう!

⑤外出後は必ず玄関でブラッシングをする

お散歩から帰ったら洋服を脱がせたらすぐに玄関でブラッシングをしましょう。

「玄関で」という部分がポイント!
リビングに花粉を持ち込まないことが大切です♪

ブラッシングの後に、軽く濡らしたタオルやウェットティッシュで
ワンちゃんの手足や体を拭くとさらに完璧です!

⑥2週間に1回はシャンプーをする

普段からこまめにシャンプーをすることで、
皮膚が綺麗に保たれて花粉症の痒みが軽減されます。

シャンプーの頻度は犬種や年齢、皮膚の状態などによりますが、
2週間に1回程度がベストです!

特に顔周り足先などは花粉が付きやすく、皮膚の痒みも出やすいので
入念にシャンプーをしてあげてくださいね。

ちなみに犬猫のシャワーはペットサロンでも使用される
ミラブルが一番効果的です!

お出かけ前は花粉情報をチェックしよう!

犬の花粉症

毎朝出かける前に花粉情報を確認するクセをつけておくと
花粉症をより効率的に予防できます!

最近の花粉予測は非常に高性能

最近の花粉予測は非常に高性能であり、花粉が飛散するピークの時間帯まで教えてくれます。

一般的に午後12時〜3時がピークの時間帯と言われていますが、
お住まいの地域や天気によって若干異なりますのでしっかりと確認しましょう。

【最新情報】2024年1月時点での2024年の花粉飛散量の予測

2024年は全国的にスギ・ヒノキの花粉飛散数が減少する地区が多いと予測されます。
一方で、花粉飛散開始の時期は早まる可能性が高いと予測されます。

花粉症は症状が現れる前から薬を飲み始めると薬の効きが良くなるため、
気になる方はお早めに動物病院を受診しましょう!

犬の花粉症と似た症状を示す病気は?

犬の花粉症

犬の花粉症と似たような症状を示す病気をご紹介します。
治療法が異なるのでしっかりと区別することが大切です!

✔️ 食物アレルギー
✔️ アトピー性皮膚炎
✔️ 膿皮症
✔️ 外耳炎
✔️ 結膜炎

特に膿皮症や外耳炎、結膜炎は花粉症が原因で、
二次的に発生することもあるためしっかりと原因を見極めることが重要です!

食物アレルギー

食物アレルギーは食品中に含まれるアレルゲンが原因で、
皮膚の痒み下痢などの症状が現れます。

花粉症とは異なり、原因となるフードを食べ続けている間は常に症状が現れます。

犬で最も多い皮膚疾患が食物アレルギーによる皮膚炎です。

主な治療法は食事管理です!

アトピー性皮膚炎

アトピーとは皮膚のバリア機能が低下し、かゆみを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりを
繰り返す病気のことです。

遺伝的な要素が強く(いわゆるアトピー体質)、根本的な治療はありません。

花粉症との違いは、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す点です。

アトピー治療にはシャンプー療法が欠かせません!

膿皮症

膿皮症はブドウ球菌などが皮膚の上で繁殖し、強い痒みを引き起こします。

顔周りお股まわり指の間などが起こりやすい部位がある程度決まっています。

食物アレルギーやアトピー性皮膚炎が悪化して、二次的に膿皮症になるパターンが多いです!

花粉症と見分けるのはかなり難しく、
専用の顕微鏡をなどを使って診断します。

主な治療法は抗生剤やシャンプー療法です!

外耳炎

外耳炎は外耳(耳の入り口から鼓膜まで)に起きる炎症で、ワンちゃんでは非常に多い病気です。

耳のお手入れ不足や食物アレルギーなどが原因で、
マラセチア (カビの一種)や細菌が耳の中で繁殖して強い悪臭を放ちます。

花粉症でも二次的に外耳炎に発展するケースもあり、区別することは獣医師でも難しいです。

主な治療法は耳洗浄や抗生剤です!

結膜炎

結膜炎は食物アレルギーや細菌感染が原因で、結膜 (白目の部分)に炎症が起きてしまう病気です。

涙の量が増える、目をシパシパさせる、瞼が腫れるなどの症状が現れます。

主な治療法がヒアルロン酸や抗生剤の点眼薬です!

まとめ

犬の花粉症

いかがでしたでしょうか?

本記事の重要ポイントをまとめました。

・花粉症は1年を通して発症する
・皮膚炎や外耳炎は原因を見極めて対処することが大切
・「犬の花粉症=皮膚のかゆみ」
・空気清浄機は家族全員の花粉症やアレルギー対策に使用できる
・2024年は花粉量がやや減少する可能性あり!

以下の記事では、今話題沸騰中のAIM30や、犬の最強おもちゃハーネスペットスエットなどを
紹介しているのでこちらの記事も合わせて読んでみてください!

犬と猫の超人気おやつチュールチュールごはんについても丁寧に解説しています。
興味のある方は以下の記事からどうぞ!

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ペットに関する悩みや獣医師への疑問・質問などはご自由にコメント欄に投稿してください。
(コメント欄はこの記事の最下部です)

※いただいたコメントは全て拝見し、真剣に回答させていただきます。

【最新の記事はこちら!】

【当サイトではアフィリエイト広告プログラムを利用して商品を紹介しています。】

犬の花粉症

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次